大人世代の婚活では、親の介護問題が壁となる場合もあります。
「自分の人生を歩みたい」という気持ちと、「親を支えなければ」という責任感の間で揺れ、結果として親の介護を優先し、自身の婚活を諦めてしまう人も沢山いらっしゃるでしょう。
けれども、本当に、その選択で後悔しないでしょうか?
結婚相談所では、親の介護や家族の事情を抱えながらも活動する人も少なくありません。
プロフィールに「親と同居」「介護中」と記載すると、相手から敬遠されることもありますが、正直に伝えることで理解ある人と出会えるケースもあります。
私が勤務していた結婚相談所でもこのような事例がありました。
その50代のカップルは男性は父親、女性は母親を抱えていました。
お互いに親を介護中であることから、お見合いでも自然とその話題になり、気持ちが通じて交際に発展しました。
交際中には、ふたりともが親を抱えていて結婚生活は成り立つのか、お互いの親をふたりでどうやってみて行くかを何度も話し合ったと聞いていました。
「ひとりで一人の親を介護するより、ふたりで二人の親を介護する方が、きっといい。」というのがおふたりの出した結論。50代どうしの成婚カップルの誕生です。
ところが、成婚寸前に男性のお父様が他界されました。長い間、自分の面倒を見てくれた息子の結婚が決まり、安心されたのかもしれません。
その後、おふたりは結婚し、夫婦で女性の家に住み、女性のお母様を支えることになりました。
高齢化が進み、親の介護は人生の大きな課題です。
「自分の人生の選択」と「親の介護への責任感」の間で揺れることもあるでしょう。
けれども、それを理由に婚活を諦める必要はありません。親の介護は婚活の壁にもなりますが、支え合うことで新しい家族の形が生まれます。
そして、介護を通じて培った思いやりや忍耐力は、パートナーシップにおいて大きな強みとなるのです。
支え合いながら乗り越えることで、むしろ新しい家族の形や希望が生まれるのです。