私のルーツ旅・第2話|戸籍は6代先まで遡れた—しかし、肝心なことがわからない

記事
コラム

「よし、まずは戸籍を取ってみよう」


そう思い立ったとき、
私は迷わず「母方の祖母」
の家系を辿ることにしました。


というのも、
30年以上前の祖母の
相続手続きで一度戸籍を
取得したことがあり、
その資料が自宅のどこかに
残っているはずだったのです。


祖母の実家も、
私の実家と同じ町内にあり、
現地調査もしやすい。


まったくのゼロから始めるよりは、
スタートとして手頃だと感じました。


それに——
亡くなってからもう
30年以上経つ祖母のことを、
あらためて思い出してみたい
という気持ちも、
心のどこかにありました。



突然亡くなった祖母、
いつも忙しそうにしていた
あの人は、どんな家に生まれ、
どんな時代を生きてきたのだろう。


その答えに少しでも近づけるなら、
きっとこの旅は意味のあるものになる。


そう思えたのです。

ルーツの旅は、身近な一歩から始まる

通常「家系図」といえば、
父方の直系を辿っていくもの——
そんなイメージを持つ方も
多いかもしれません。


けれど、実際には、
母方を辿ってもいいし、
養子縁組が多かった時代には
「血筋」より「家の継承」を
追うのも自然なこと。


「家」よりも「物語」に惹かれるなら、
心が動くほうから始める。


それが、「ルーツの旅の正しい歩き方」
なのかもしれません。


私は押し入れの奥から、
戸籍の束を取り出しました。


相続のために集めた戸籍は、
祖母からさらに上の代まで記されており、
それはちょうど“旅の地図”
のようにも思えました。


そして不足している部分を補うため、
再び役所に請求書を送りました。
自分で書いておきながら、
いざルーツの旅に出ると、
なんだかワクワクしてきます。


どんな出会いが
待っているのでしょうか。


戸籍でたどる時間の層
本籍地を手がかりに、
過去の履歴をたどりながら、
私は一通ずつ戸籍を
見なおしていきました。


最初に確認するのは、
いわゆる「現在戸籍」——
コンピュータ化された
簡素な形式のもの。


その中に記載された情報を元に、
さらに古い戸籍を求めていきます。


昭和の改製原戸籍
大正の戸籍
さらに古い、
明治19年式の戸籍が
残っていれば、大当たりです。


こうして、6代前——
江戸時代の終わりごろに
生まれた人物までたどり
着くことができました。


戸籍は「つながり」を示すが、「暮らし」は語らない
戸籍に書かれているのは、
氏名、生年月日、死亡日、
本籍地、家族構成、
転籍・除籍の履歴など。


行政書士としての経験から見ても、
戸籍というシステムは、世界を見ても
とても珍しくこれほど時系列に
人の動きがわかる資料は他にありません。


けれど——戸籍の情報だけでは、
少し物足りません。


どこで何をしていたのか。
どんな顔をしていたのか。
何を大事にして生きた人だったのか。


そういった“人となり”は、
まったく見えてこないのです。


たとえば、祖母の父の兄——


祖母の父の兄の名前はわかる。
けれど、何をして暮らしていたのか。


商売をしていたのか。
職人だったのか。それすら分からない——


あれだけの人生が、
ただ名前と日付だけで
終わっているように見える。


戸籍は、あくまでも
「法的な家族関係」を証明するもの。


かつて、壬申戸籍と呼ばれ
身分差別的な表現
(階級の表記やえたひにんなどですね。)
も書き込まれたことで
厳しい差別や偏見に
さらされることもありました。


そうした反省を踏まえて、
役所の判断で“不要”と
されているのです。


それでも戸籍は、「最初の鍵」だった
とはいえ、私は戸籍を手にしたとき、
確かな手応えも感じていました。


そこには、今では使われていない地名や、
地番表記があったのです。


たとえば、「○○郡△△村□□番地」といった記載。
地図アプリで検索しても
出てこない住所ですが、
それこそが“本当に先祖が暮らしていた場所”だった。


「ここに、何があったのだろう?」


それを調べたくなったとき、
私は気づきました。


今度は「戸籍」ではなく、
「土地」を調べる必要があると——


次のステップへ。土地が語る“暮らしの痕跡”
戸籍でたどれるのは、
「誰が、いつ、どこにいたか」
という“点”と“線”の情報。


けれどその人たちが、
どんな暮らしをし、
どんな場所に生きていたのか。
その“面”を知るためには、
さらに別の資料が必要です。


古い地番の履歴、
土地の所有者、
隣家との関係——


それを調べるヒントが、
「旧土地台帳」や「地図」に
残っていることがあるのです。


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