モルヌピラビル リスクを約50%低下

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今回は、経口の新型コロナウイルス治療薬で話題になっている「モルヌピラビル」についてご紹介します!

ワクチン接種は進み感染者数も落ち着いてきていますが、やはり治療薬が出てこないと「ウィズ コロナ」の時代は来ないと思います。

そんな中、話題になっているのが飲み薬の新型コロナウイルス治療薬です。
今までにも薬は出てきましたが、効果はイマイチでした。
今回ご紹介する「モルヌピラビル」は、その効果から大変注目されており、日本でも特例承認という特別なルートで薬として認める方向で進んでいます。


◆入院または死亡のリスクを約50%低下◆

モルヌピラビルは、新型コロナウイルス感染症の軽度から中等度の成人患者を対象として試験で、入院または死亡のリスクを低下させたことが報告されました。

具体的には
プラセボ(偽薬)投与患者の14.1%が入院または死亡したのに対して、モヌピラビル投与患者では7.3%という結果でした!

このことより、モルヌピラビルは新型コロナウイルス感染症による入院または死亡のリスクを約50%低下させることが示されました😃

また、「入院または死亡」とありますが、プラセボ(偽薬)群が8例に対して、モルヌピラビルは認められませんでした。



◆ 安全性は? ◆

試験内容をもう少し詳しく見ていきます。

入院や死亡の割合については、先ほどご紹介したように、プラセボに比べてモルヌピラビル投与群では約50%低下しました!
では、有害事象はどうでしょうか?

いくら効果があっても、副作用や有害事象が多い薬であれば、治療薬としては飲みにくいですよね??😅

有害事象の発現割合は、モルヌピラビル群(35%)とプラセボ群(40%)で同程度でした。
3割は多いように思いますが、何の効能もない偽薬を飲んで同じ程度の発現割合ということは、何か飲んだことによって、人は何らかしらの反応があるということです。

また、有害事象による試験の中止例は、モルヌピラビル群(1.3%)はプラセボ群(3.4%)に比べて少なかったようです。

副作用が無い薬はありませんが、効果がある反面、副作用が起きやすいという薬ではなさそうです。


◆モルヌピラビルは、ウイルス増殖を阻害する◆

ちょっと専門的な話になりますが、モルヌピラビルはどのようにして、新型コロナウイルスに効くのでしょうか?

ウイルスがどのような経路で感染するのかを簡単に説明します。
ウイルスは、「侵入」→「増殖」→「放出」という流れで感染していきます。

まず、ウイルスが人の体内に入り、細胞に侵入します。
そして、ウイルス自体は自分で増えることができませんので、人の細胞の増殖能力を使って増殖します。
増殖したウイルスは、侵入した細胞から放出されて、別の細胞に侵入し、その後「侵入」→「増殖」→「放出」のサイクルを繰り返し、感染拡大していきます。

ウイルスの薬で有名なのは、インフルエンザウイルスの薬である「タミフル」です。
タミフルは、「放出」の過程に作用して、細胞からのインフルエンザウイルスが放出されるのを抑えることで、ウイルスが体内で拡散するのを抑える薬です。

では、モルヌピラビルは侵入、増殖、放出のどの部分に作用するのか?

モルヌピラビルは増殖に影響を与えます!

モルヌピラビルは、新型コロナウイルスが増殖する際に、材料の一部として取り込まれて、ウイルス変異を起こさせます。
それにより、増殖の過程を阻害する薬になります。


新型コロナウイルスとは、今後一生付き合っていかないといけません。
インフルエンザウイルスと同じような感じです。
そうなると、ワクチンだけではなく、感染した時の治療薬が必要になります。

今年中に治療薬として市場に出てくるのかな??

最後まで読んでいただき
ありがとうございました🙇🏻

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