【教師】一貫性のあるプログラムにするための4つのポイント

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コラム
兵庫県には、小学校5年生で4泊5日の学校行事があります。そこには、なんと外部から参加するリーダー(指導員・補助指導員)と呼ばれる大学生やその道のプロの人が関わることができる制度がります。
この制度のすごいところは、何よりも学級経営の大きなインパクトになることです。その影響力、破壊力は本当にすごいんです!!

その想いを受け継いで、またリーダーを目指す人、先生を目指すきかっけになった人、大人になってからも忘れない思い出の存在。
その存在が大きいからこそ、憧れ、頑張り、悔い、達成感いろんな感情が大きく生まれ、行動や発言につながっていく。

リーダーや友達と4泊5日過ごす思い出もすごくいいんですが、
それ以上にすごいのは【長期宿泊を通して、子ども達にとっては人生最大級の葛藤が起きること!!】にあると思っています。
ステキな出会は人生を変える。ステキな気づきは価値観が変わる。



どうも、きんちゃんです。
今回は、コロナ禍で学校行事の予定がコロコロ変わって大変な先生のための
パンポイントアドバイス編

■■ 一貫性を持たせた自然学校にするために4つのポイント ■■


2021年夏休みも終わり、2学期が始まろうとしています。
自然学校も4泊5日から、今年も日帰りや、1泊、最大でも2泊の学校になってきました。そして、それにちなんでこれまで、下見やいろんな資料をもとに作ってきたプログラムを一旦忘れて、作り直すという作業が待っているのです。

しかし、この考え方があれば、短くなっても同じ考え方なのでそんなに大変な作業ではなくなるはずです。さらに言えば、この考え方は他の授業や、行事にもあてはまるので、ぜひ一般化して活用してもらえればと思います。

今回紹介する4つのポイントを押さえることで、そのプログラムの本質をとらえ、より質の高い活動にしていけるようになると思います。


<< ①終了時のゴール設定(つけたいちから)を明確にする >>

プログラムの羅列でも、完成にはできますが終わってからの成長の度合いが
全く変わってきます。

 ・羅列の場合終了時…「やりきった」「楽しかった」「何したっけ?」
 ・4つのポイントを押さえて終了時…「楽しかったまとめておこう」
      「日記だけでも書きたい」「次はこんなこと頑張りたい」

   こういう子ども達が多くなります。全然違いますよね。
ただ、楽しいで終わってしまっているのか、学びを生み出し、次へとつなげていく思考(マインド)が育っている状態と言えます。

<< ②プログラムの要素を知り、順序立てる >>

ベテランのリーダーになると、プログラムの持っているちからすらも変えてしまうちからがありますが、それはまた別の話なので、またいつか。
今回は、それぞれのプログラムが持つ【成長要素】をしっかりと見抜き
その上で順序だてていくという工程です。

ここでは、大きく2つの工程があります。
   1つめは、①で明確にしたゴールを終了までの時間で段階を付けて
        いきます。1日であれば、プログラムをいくつ入れれるのか
        2日なら初日にどこまで、二日目にどの段階まで
        日ごと、プログラムごとで大きくスモールステップを決める
   2つめは、実施できるプログラムの成長要素を洗い出し、
        そのプログラムの順番を決めていく

<< ③迷子にならないためのキーワード・テーマを決める >>

これを仕事としてやっている自分ですら、現場に出ると今回の活動のゴールや大切にしたいことを忘れてしまう。
厳密には、今の瞬間に集中してしまうことがよくあります。

それをわかりやすく【迷子状態】といい、事前に決めた方向性にそっていない場合もあります。

そのため、瞬間的に思い出すためにもゴールを一言でわかりやすくしたキーワード・テーマを決めておくと、迷子状態からすぐに意図した方向性の上にもどってくることが可能です。

ドラクエで言ったら、ルーラやリレミトのようなものです。笑

<< ④一番大切なのは、事前に考えたプログラムよりも、現場で生まれている成果や成長 >>

たくさんの先生方、リーダー達がここをないがしろとなではいいませんが、軽くみている節が否めません。
これまで、たくさんの準備、計画を練って来られました。そして、実施して計画どうりに進めること。すごく大切なことでもあります。
しかし、計画通りに進む事が実際起きるか…子ども達が失敗し、自分達で解決していくためにどれだけの時間が必要か…そんなことは計画段階ではわかりません。

そして、その瞬間指導者として、判断を迫られます。

    A、事前に考えてきた計画(プログラム、時間)を優先させるのか
    B、今目の前で生まれている学び、気づきを優先させるのか

状況にもよりますが、答えは簡単で、Bなんです。
2020年指導要領が改訂され、主体的・対話的・深い学びとはこれなんです。
でも、指導案を作り、プログラムを作ることになれてしまってる先生方は、
Aを選ぶ方が多くおられるように感じます。

社会では、とっくにBの学びを取り入れたプロジェクトチーム、育成システム、職場も多くなってきています。
学校とは本来決まったことを進めるだけでなく、【社会に通用する人材】を育む場所。それが学校であるべきです。
しかし、日常を繰り返していくうちに、本来の本質、意義を見失われた先生方もいてることが現実です。

少し余談にもなりましたが…大切なことは、
一貫性を持たせた自然学校にするために、4つのポイントを活かして、

【子ども達が互いに話し合い深い学びと主体性を持った行動ができるようになること】
【体験からの学びを次につなげることが身についていること】

そんな時間を作っていけたら、きっと楽しい時間になると思います。
そんな学校生活であってほしいとも、思います。

授業叱り…
行事叱り…
ホームルーム叱り…

…いうのは簡単なんですが、毎日それをやっていくこと
本当に難しいことやと思います。
毎日ダラダラやるのではなく。毎週月、金だけでもいいと思います。

それぞれの学びを話し合いができる時間が取れるだけでも、
クラスの雰囲気はかわってくると思います。

byきんぴら (きんちゃん)
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