転職で年収を上げるには?|成功例から学ぶ4つの交渉術

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ビジネス・マーケティング
転職を目指す大きな理由の一つとして「年収」があるかと思います。転職を通じてできるなら年収を上げたい。最低でも現状を維持して下げたくない。多くの方がそう思っているのではないでしょうか。

私自身3回の転職を通じそれぞれ年収を上げてきました。その実績をもとに、少しでも高い待遇で入社するための交渉方法について説明したいと思います。


まずは入社したい企業の年収帯を調べよう

身も蓋もない話ですが、例えばその企業の社長の年収が900万円であり役員が800万円である場合、あなたがどれだけ優秀でも1,000万円を稼ぐことは不可能です。

そもそも収入を重要視して転職するのであればまず意識すべきコツがあります。それは会社には慣習という限界があるということです。会社自体が成長していても従業員に還元する意識が低い企業も沢山ありますし、逆にベンチャーであってもあえて高い給料で人を引きつけることもあります。

よって、自分が稼ぎたいだけの年収帯がそもそもあり得るのか、を調べることがファーストステップとなります。調べる先はVorkersや転職会議のような転職口コミサイトが最も有力です。初期登録が必要ですが必ず済ませておきましょう。

また、ある程度大手に限定されますが、「平均年収.jp」というサイトでは年齢別の推定込みで年収の予測がありますので参考になります。この他、会社四季報にも平均年収の記載がありますし、ビジネスについてもためになる情報がありますのでご一読をお勧めします。

逆に注意点としてはTwitterなどのSNSでは誤情報も多いのであまり信頼しない方が良いです。5chなどの掲示板も同様の理由でお勧めしません。

エントリーしたい企業の選定には上記のような外的な要因から調べる他、自分のこれまでのキャリアと照らし合わせて軸を確立する作業も欠かせません。

応募書類の現在年収は『最大値』で書く

下調べが済んだらポジションへ応募しますが、このプロセスで必ず現在の年収を採用担当者より質問されます。面接をパスし採用会議にかける際には年収を提示する承認を取り付ける必要があるため、採用担当者が社内を説得するためにも必要な数字ということです。

この際、嘘や偽りのない範囲でできるだけ大きな数字を作ることをお勧めします。大きな数字というのは例えばインセンティブや業績評価によるボーナスの変動を見越した額です。

私の場合は更に住宅手当など課税対象となるすべての項目を足し合わせた額を提示していました。

面接フローの途中で交渉のタイミングを設けてもらう

面接がある程度進んできたら給与交渉のタイミングを作りにいきます。このタイミングは例えばマネージャーや役員との面接が終わった頃、お互いの本気度が見えてきた辺りがベストです。

その時は「最終面接に臨む前に、貴社での待遇についてお話させて頂く場を設けさせて頂くことは可能でしょうか」などと聞くのが良いでしょう。面接で隙がない場合は直後にメールでも良いかと思います。

なんにせよ、待遇についてこちらから質問しない限りは社内の規定に則ったとみなされたまま内定まで進んでしまうことがあります。

また、非常に重要なことですが、先方の社内稟議を通ったオファーレター(金額入りの内定通知書)が出た後での交渉は基本的に不可能であるということを知っておいてください。この条件の書き直しは採用担当者の顔を潰すことにもなりますので、まず歓迎はされません。

交渉の場で情報を引き出す

場をセットアップできたら、担当者の心象を損ねないように交渉してみましょう。この時は先手を打って「貴社の規定ですと私への提示額はどのくらいでしょうか」と尋ねます。相手はむしろ幾らほしいのか聞きたいかもしれませんが、先に質問して相手にボールを預けた方が得策です。

また、転職における年収の交渉はせいぜい10数%が上限の目安です。あまりにチャレンジングな交渉をすると常識を疑われ面接にも悪影響となりますのでやめましょう。

番外編:入社後の昇給をシミュレーションしてみる

これは私の実体験なのですが、とある金融系の企業より電話で内定を頂いた際、「給与規定における管理職水準を超えているので入社後研修を受けてほしい」と言われました。

これは、裏を返せば入社後給与の伸びしろがもう少ないということ。少なくとも執行役員レベルまで昇進しないうちは昇給は僅かでありそう、ということが推測できます。こういった例は多くはないかもしれませんが、転職も当然入社して終わりではなくむしろそこからがスタートです。入社後のイメージは持って損ということはありません。


皆さんが無事交渉を終え、新天地で幸せに働けることを祈っています!

今回は以上です。お読みいただきありがとうございました。



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