内定する学生と無い内定の学生

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コラム
あと、1か月で23.3卒の内定をもらっている方たちは内定式を迎える時期となります。コロナ禍前であれば10/1はどの企業さまも一斉に内定式を行っていました。今年は土曜日のため、10/3に行う企業さまが多いのでしょうか?以前に比べオンライン開催が増えたり、そもそも内定式を行わないという企業さまも出てきていることでしょう。内定者が一斉に集まるイベントというのは難しくなってきているのかもしれませんね。

さて、そんな内定式を過ぎると、いよいよ焦ってくる「無い内定(ないないてい)」の学生ですね。内内定(ないないてい)を貰っていた学生は10/1を過ぎ内定に変わりますが、無い内定の学生はいまだに内定はありません。無い内定ですから。

しかし、こちらも最近では焦らない学生もちらほらといるようです。『就職浪人』という言葉が聞こえてきますが、これはオススメしません。この話をし出すと長くなりそうなので、これはまた別の機会に…。
とはいえやはり大多数の新卒学生たちは内定が欲しい!と思っているはずです。

では、内定の出る学生と内定の出ない学生は何が違うのでしょうか?

①意欲

いやいや、就職活動している時点で働く意欲はあるでしょう!
そうツッコミたくなりませんか?
確かに、働く意欲がなければ就職活動はしません。働かなくてもよければ、内定が無いことに悩んだりはしませんからね。

意欲とは何を指すのでしょうか?
ここで言う意欲とは「やる気」のことです。

単純なことですが、これが無い学生が多い。そしてこれが無い学生は内定を貰えない確率が上がります。やる気がなければ就職活動しないでしょう、という考えもありますが、これはそういう意味ではありません。

・ただなんとなく就活している
・みんながしているから就活している

こんな風に思って就職活動していませんか?これは意欲がある、やる気があると言えるでしょうか?

・働く理由は特に考えていない(ただ単にお金が欲しい)
・働く意味を見出せない
・自分の思い描く将来が見えていない
・自分が何をしたいのか分からない
・これからどういていきたいのか分からない

こんなことを考えてはいませんか?
これは未来に対してやる気があると言えるでしょうか?
もちろん、内定を貰っている学生、社会に出て働いている人たち全員がこのようなことをしっかりと考えているとは言いません。働きながら働く理由を考えている先輩たちもいるでしょう。だからとても壮大な目標や理由を持っていなければ内定をもらえないというわけでは無いのです。

では、どれくらい考えていればいいのでしょうか?
それは言葉にして人に伝えられるくらい、です。

就職活動では履歴書を書いたり、エントリーシートを書いたり、面接をしたりと自分の言葉で話をする機会がたくさんあります。その中で人事担当者は
「この人はどんな人なのか?」
「うちの会社に入って馴染んでくれるだろうか?」
「会社に入ってからどんなことをしてくれるのか?」
そんなことを見ています。その中で、自分が働く意味やどのような将来を描いているのかを伝えられることはとても重要になります。

意欲ややる気は社会に出ることと向き合って、自分の考えを持っている
と言い換えることができるかもしれませんね。
社会に出ること、働くことを考えるということは意欲がなければやる気がなければできないことでしょう。

内定を貰っている学生も少なからず社会に出ること、自分の将来について考えることができたからこそ、内定を貰った会社に出会ったのだと思います。

②前向きさ

これは①にも繋がるかもしれませんが、前向きさは重要です。
どうしても就職活動を続けていくとネガティブな考えを持ちがちです。私もたくさんの学生の指導をしてきましたが、春先の就職活動したての頃はどの学生もポジティブです。「自分は受かる」という自信を持っています。それが功を奏して受かる場合もあるので、自信とは不思議なものです。

ただ、就職活動が進むにつれて段々とその自信も姿を消して、
「でも…」
「だって…」
「どうせ自分なんて…」
が口癖になってきます。
そんな口癖の人と一緒に働きたいと思いますか?私はちょっと遠慮させてもらいたいですね。

もちろん落ち続けてしまうとメンタルがボロボロになってしまうこともわかります。それに疑心暗鬼になったり、就職活動が怖くなったり。
落ちる=自分が否定されている、と感じることもあるでしょう。
そんな時にしっかりと気持ちの切り替えをして、前を向けるかどうか?
それが前向きさに繋がります。

いやいや、そんなこと言ってもお祈りメール(不合格の通知)は落ち込むでしょ!
という声が聞こえてきそうです。

それはそうです。私でもきっと落ち込みますし、もう就職活動したくないと考えるかもしれません。

「落としたことを後悔させてやる!」
という風に落ち込むのではなく、活動のエネルギーに変えてみてはどうでしょう?
「もっといい会社に出会えるためのチャンスを貰った!落としてくれてありがとう」
という風にポジティブな発想をしてみてはどうでしょう?

私はどちらかというと怒りをエネルギーに変えることが得意なタイプなので、見返してやるパターンが自分のやる気を出させてくれます。

人それぞれスイッチは違いますが、前向きになるためのスイッチを持っていることも社会に出るためには大切です。会社としてもすぐに辞めてしまう人は採用したいとは思いません。採用にはとてつもないお金がかかっていますからね。長く活躍してくれる人が欲しいでしょう。
そうなると「気持ちの切り替え」が上手くできる人は採用ポイントが高くなります。

内定を貰っている学生は「前向き」に取り組んでいる学生であることが多い、これもまた事実です。
就職活動が好き!という学生はなかなか珍しいです。ただ稀にいるんですよね。そんな学生はやはり多くの会社から声を掛けて貰っているように感じます。
就職活動を好きになるくらいに前向きにとは言いませんが、苦しい時だからこそポジティブ思考で前を向けるような思考を持つと内定は近いかもしれませんね。

③高望みをしている

もちろん上を目指すことは大事です。
新卒で入る会社や職種はその後の転職活動にも影響をすると私は思っています。もちろん転職ありきで就職活動をするわけではありませんが、終身雇用は破綻しています。働き方も様々になりつつある今、新卒で入る会社でどういう仕事をするか、仕事をしながら何を学ぶかはとても大切です。

とはいえ、自分の立ち位置を見極めることは社会に出てからも大事になります。

つまり、自分が出来ることを理解しているかどうかということです。
やりたいことが明確であっても、それはやれることとは違う可能性があります。自分の能力をちゃんと理解していることは就職活動においては重要と言えるかもしれません。
そのための、自己分析であったり、他己分析なのでしょう。
だからこそ、そこを疎かにしていたり、自分の能力を過大評価し過ぎてしまっていると内定は遠のきます。

なぜかって?

人事担当者に見破られるからです。人事担当者は毎年多くの学生と会っています。その中でこの学生は見栄を張っているだろうとか、言っていることは良いが実際には行動していないということはお見通しです。何故か学生は騙せる!と思ってしまうようなんですが…人事担当者は騙されませんよ!!

才能がないことは分かっているけど、どうしてもこの仕事がしたい!
という意欲があっても諦めなければいけないのですか?

という風に思ってしまいますよね。もちろんそれが壊滅的に能力がない場合は残念ながら諦めなければいけないかもしれません。
例えば英語の先生になりたいが、英語を体が受け付けないとか(勉強をしようとすると頭が痛くなるとか吐き気がするとか)努力をしてもどうにもならない場合は、ですね。
でもどうしてもやりたい、諦めならない!
という人は努力をしていれば諦めなくても良いかもしれません。

例えば、小説家になりたい!という人が2人いたとします。
Aさんは毎日作品を書いてWebサイトに公開していました。
Bさんは毎日本を読んで自分もこんな小説家になりたいなと思いを馳せていました。

さて、問題です。
AさんとBさんはどちらが小説家になれる可能性があるでしょうか?

答えは簡単ですね。
Aさんの方が小説家になれる可能性が高いでしょう。もちろん必ずなれるものではありません。特に小説家になったという基準をどこにするかによっても変わります。すでに小説を書いてWebサイトに公開している時点で他人が見ていれば小説家かもしれません。
これが出版社の目に留まり本になる、ということは運もあるかもしれないのでなんともいえませんが、可能性はゼロではありません。

ではAさんとBさんでは何が違うのでしょうか?

どちらも高望みをしているかもしれませんが、Aさんは実際に作品を書いており、かつ人の目に触れるような行動をしています。Bさんは小説家になりたいと言っているだけでそのための行動は何もしていません。

つまり高望みであったとしても、そのために行動をしていることは内定に繋がるということになります。
ただし、これは期間内、つまり学校を卒業するまでに内定を貰えるという保証はありません。努力を認めてもらえる会社に出会えるという運もありますし、努力をしてもそれ以上に能力がなく努力が焼け石に水という場合もあるからです。

どうしても卒業までに内定を貰いたい!
4月から働かなければいけない!
という人は、自分のできることやれることを考えて会社選びや職種選びをすることをお勧めします。

終わりに

無い内定の学生さんたちの参考になりましたか?
またこれから就職活動を始める次の年度の学生さんたちも早期内定に向けて準備をはじめている頃でしょう。
少しでも早く内定を勝ち取って、残りの学生生活を楽しんでくださいね!


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就職活動は孤独な戦いになりがちです。一人だと心が折れてしまう瞬間がやってきます。一緒に悩んで、一緒に内定の喜びを分かち合いましょう!
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