今回のテーマは
「あなたの許しかた」。
例えばあなたは、自分のことを次のように思ったことはある?
・私は世界で一番価値がない
・私だけがこの世界に居場所がない
・私はクズだ
・私だけが愛されない
・どうしてこんなに私はダメ人間なんだろう
もし、自分のことをこんな風に思っているのだとしたら、毎日のように自分を責めているのだとしたら、生きるのってものすごくつらいよね。
でも、あなたがそうしてしまうこと、本当によくわかる。だって、私も同じことをずっと考えて生きてきたから。
人生相談歴は長いけど、若い時はずーっとこんな感じで自分を責めてたから、相談をしてくれた人に悪い影響与えてないか心配になったこともある。幸いみんな元気で幸せに生きてくれてるから、やっぱり彼らの生きる力は凄いなぁと心から思うけどね。
もし、あなたが前の私と同じように自分を責め続けているのだとしたら、その
原因は必ずあなたの過去にある。
もしかしたら、あなたは小学校や中学校時代のこと、あんまり覚えてないんじゃないかな?
それは、あなたの心が、過去の嫌な出来事を思い出してしまうことでこれ以上傷つかないように、あなた自身を守っている防衛機能なんだと、私は考えている。これまでの相談相手で、心に傷を抱えて生きる人たちは皆、口をそろえてこう言っていた。
「わたし、昔のことほとんど覚えてないんだよね。」
つまり、傷ついた人たちにとって、自分の過去を思い出すということは、それだけでものすごくしんどい作業なんだ。
なぜなら、それは理不尽に自分を傷つけられてきた、記憶ともう一度向き合わなければならなくなるからだ。
しかし、自分を許すためには、どうしても自分が傷つけられてきた嫌な出来事を思い出す必要がある。
ここは注意が必要で、現在でも、昔の嫌な出来事を思い出すと辛くなったり、動悸や息切れのような、心の影響が身体、生命活動にまで出てしまう場合は、今は過去と向き合う時期ではないんだ。無理に過去と向き合ってしまうと、かえってより深い傷を負ってしまう。
ということで、現時点で過去と向き合うのはちょっとしんどい……という場合の「あなたの許しかた」は、
「自分を『大切な人』と同じ扱いにして、最大限優しくしてあげること」だ。
現在、あなたの心の傷口はかさぶたで覆われているような状態。無理にはがすとまた傷が開いてしまう。つまりまだ、あなたの心は傷ついたままだ。
しかし自分に価値がないと思ってしまっていると、とにかく自分を酷使してしまう。なんならつらい状況に追い込むことが「罰」だと考えてしまう人もいる。あなたが罰を受ける必要なんかないのに。
そこで、自分を大切にするために、自分を自分以外の、しかも自分にとって大事な人だと思い込むんだ。
もちろん最初は大変だと思う。そこで、自分の親や友達、誰かに優しくできたことを思い出してほしい。
自分が優しさで人に接したように、自分に接してみよう。まずはスマホのメモなどに自分が他人のためにできた行動を箇条書きにしてみるのもいい。それと同じことを自分にやってみる。形から入るイメージなので、なるべく同じようにしてみることだけを心掛ければいい。
例えば「疲れてるだろうから休んで」と声をかけたことがあるとする。同じように、自分ひとりのときに、自分に声をかけてみよう。これはセルフトークというワークだ。
また、どんどん自分を褒めてみるのもいい。
まず、小さい目標を立てる。「朝7時に起きる」とかでいい。目標通り起きることができれば、これまたセルフトークで「えらい!」と自分を褒める。できなかったら、親友にするように「どんまい!」とこれまたセルフトークで励ましてあげよう。
過去に向き合えるようになるまでは、ひたすら自分に優しくしてみよう。
次回は、「あなたの許しかた②」。過去に向き合うことができるようになった場合について話そう。