私は調子に乗っていました。
首都東京。
他人が憧れるような、グローバル企業に勤務し、
恵まれた福利厚生・・・。
謎な手当が急に振り込まれている給与明細・・・。
一生安泰と浮かれていました。
そして転落しました。
私は元来真面目な人間です。
もっと言えば、
真面目が服を着て歩いている。
このようなクソ真面目な人間です。
冗談も通じず、
面白みの無い、
人畜無害の人間でした。
東京のど真ん中で、連日残業をし、
1時間以上も通勤に時間をかけていました。
無茶な仕事を振られても、
なんでも「ハイっ!やります!」
と返事をしていました。
コロナ禍になり、在宅勤務になっても
タイマーをかけて仕事に集中する時間を作っていました。
在宅勤務の邪魔になると
テレビを捨てました。
開運すると言われている
トイレ掃除、
断捨離
なども継続して実践していました。
たまに出勤した日も遅い時間まで残業をし、
終電ギリギリになることが普通になりました。
健康の為に、朝の運動は欠かさず行っていました。
しかし、
「ある出来事」がきっかけで変わっていきました・・・。
ある出来事・・・。
リモートハラスメント。
積み重なる疲労で過呼吸。
約1年の休職と失業生活を送ることになります。
その後、
丸の内不夜城での勤務にピリオドを打ち、
地方都市で定職を見つけました。
復職後、
価値観が大きく変わっていることに
気づいたのです。
集中力と時間が最大の資産
残業で溜まったお金と引き換えに
Yesマン、安請け合いの結果、
集中力が途切れ、
無茶なマルチタスクによるミスの連発・・・。
リカバリーに時間を費やし
さらに残業・・・。
社内に蔓延していた、
「仕事の押し付け合い」に負け、
感謝されるどころか、
失敗を被せられることになりました。
時間が無い、
焦る、
バクバクする心臓が止まらない。
今何をやっているのかよくわからない・・・。
どんどんと息ができなくなり
過呼吸になります。
このような経験から、
・仕事を詰め込んでも、ぼーっとして集中できない。
・頑張ってるアピールをしても利用されるだけ。
と感じるようになりました。
そして休職中に
スマホ脳という本に
スマホは人類最大の資産である、時間と集中力を奪った。
と書かれているのを見ました。
私の例では、スマホではないですが、
スマホ依存のように、
他人に振り回されていたのです。
他人に振り回されることもわからなくなり、
中毒化していました。
決意したことは、
「もう、他人には振り回されない」
残業しない
新しい会社では
集中力と時間の確保のために、
基本的には残業しない。
というルールを作りました。
全く残業ゼロ。
というのは、今の日本企業では難しいでしょう。
今は、繁閑のある仕事についています。
繁忙期の予測は立てれます。
・繁忙期は残業をする。
・閑散期は残業をしない。
というルールを自分の中で作りました。
閑散期は何もなければ、
区切りの良いところで定時を過ぎたら帰ります。
「あの人は、残業しない人」
というイメージを最初に
つけることも大事だと考えたからです。
しかし・・・。
突然残業しないキャラになって失敗しました。
逆に仕事を押し付けられます。
(過去の汚点です)
また、昼休みもデスクでは昼食を取らず、
近くのビルにある
フリースペースで1時間きっちり休憩をとります。
お弁当を食べて、
運動不足解消のため、
1時間、ギリギリまで歩いたり、
資格の勉強をします。
デスクで昼食を取ると、
ずっと同じ体制で肩が凝ってしまいます。
昼休みに少しだけ環境を変えて、
体を動かすことで
午後から集中して仕事に取り組むことができます。
今は少し
残業しないキャラが定着しました。
余った時間の有効活用
時間を作る「努力」をするようになると、
余った時間をぼーっと過ごすことが
勿体無い。
と感じるようになります。
東京から地方都市へ移住したので、
通勤時間は劇的に減りました。
帰宅しても
体力が残っています。
東京で働いている時、
たまに早く帰っても、
ダラダラしたり、すぐ寝てしまっていました。
土日は寝るばかりです。
今では、
この余った体力を
勉強する時間に費やすことになりました。
お風呂もシャワーだけという事も無くなり、
湯船に浸かっているので、
夜もよく眠れます。
・基本残業しないスタンス
・昼休みは1時間とる。
これを繰り返すと、
「変な罪悪感」がなくなります。
変な罪悪感というのは、
みんな、頑張っているのに悪いな。
自分だけ頑張っていないように見られるかもしれない。
という、謎な心配です。
心の底から「当然」と思えないと、
周りに、罪悪感を抱えている、悪いと思っていることが
バレてしまいます。
罪悪感を抱いていることがバレると、
弱みに漬け込み、
仕事を押し付ける人が現れます。
なぜかこの「弱み」は
他人を利用しようとする人には「バレる」のです。
「残業は無くて当然」
という信念を自分自身に植え付けることが
先決です。
自分で自分を守るしかない
ハラスメントも、
詐欺も
加害者や周囲に伝えはしましたが、
「しつこく」は言っていません。
仮に謝罪してくれた。
お金を返してくれた。
としても、
私自身の気持ちは治まらなかったでしょう。
むしろ、
加害者とは一切関わりたく無いので、
やり取りする「時間」が勿体無いと考えたからです。
残業も
残業代が無いと生活がギリギリになってしまう。
そのような方もいるでしょう。
私自身も当てはまりますが、
地方都市に移住したおかげで
「物欲」や「無駄遣い」が自然と減りました。
使い道が無いのです。
残業代をもらい、
お金は「貯まる」が、時間を奪われる生活・・・。
時間を奪われる=スキル磨きができない。
という事につながります。
そのころは
「スキルは最大の資産」
お金は盗まれても、スキルだけは盗まれない。
という考えに100%同意していたので、
「残業代を稼ぐための残業」
は、考えなくなりました。
スキルがあれば、
仮に再び堕落しても、這い上がることができます。
スキルがなければ、
そのまま堕落しっぱなしです。
休職と失業を機に
・終身雇用は無い。
・椅子取りゲームに勝ちたいために、
人を蹴落とす為のハラスメントがある。
身にしみて感じました。
会社にはもう期待しない。
というと、悲観的なイメージがしますが、
今の会社には良い人が多く、感謝すべきところは沢山あります。
地方に行けたものも、今の会社のお陰です。
しかし、
現代は「社会」「会社」が不安定な状況です。
依存するのは危険だと感じたのです。
社会がダメだ、
会社がダメだ・・。
と愚痴をいっても、
無力な個人にはどうすることもできません。
自分自身ができること
会社にいながらも、
・いつ、どうなっても良いようにスキルを磨く。
・いつ、どうなっても良いように、自分の力でも生活できる道を見つける。
気持ちは社会と会社に依存せずに
自分の力でも、収入が得られる道を作ることに
フォーカスし始めました。
こうなると
気持ち的にも「ラク」です。
良くも悪くも「期待していない」からです。
期待していないので、
良いことがあれば、ラッキー
悪いことがあれば、まぁそうなるだろうな・・。
と、
起きた出来事に一喜一憂することが少なくなります。
感情の「揺れ幅」が少なくなるので、
落ち着いて物事に取り組めます。
もう、昔のように
イライラして、
マイナス思考がぐるぐる回ることもありません。
(たまにはありますが・・・、以前と比較して減りました。)
時間の節約になりました。
ここまでお読みいただき
ありがとうございました。