トロピカルージュ・プリキュアは、陰転鳳閣星vs.車騎星

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ちっこい子供を育てるの...ってえらく大変じゃないですか。
そして子供にストレスをかけるのは良くない。しかし、どうにかして、お風呂入れなくちゃいけないし、歯も磨かなくちゃいけない。
子供の泣き声は自分のストレスにもなるわけなので、じゃあどう誘導するかというとですね、流行りのアニメーションを題材にした落語家になるんです。

ぎゃあああああ・・・
って、どんなに不機嫌になって泣いていても、
状況を完全に無視して、ひっそりと静かに話し始める。
「第一話 鬼滅の刃。ある山に竈門炭次郎という男の子が住んでいました...炭次郎は・・・」という具合。

そうすると、自分の声がうるさくて親のお話がよく聞こえないので、必然的に黙ります。しかもテレビやDVDではないので、今しか聞けない。
 さらに気になる題材は、なんだかよくわかんないけど、クラスメイトが騒いでたアレ!
(うちはテレビを子供に見せないことにしているので、知らない。)
そのうち、泣いていた子供もしずか〜に黙って、即興の小話に耳を傾けながら、従ってくれるようになるという算段です。
そして、歯を磨き終わったら、いいところで、「第一話 終わり。次回をお楽しみに〜」といって話を切っちゃうわけ。

そのうち、「ねぇ、あのお話の続きしてよ、歯ブラシ持ってくるからさ。」って寄ってくるから、次から寝入り端で不機嫌な子供もコントロールしやすい。
しかし、これもねぇ、ネタを自分が仕入れなくちゃいけないので、こっそり子供のアニメを勉強しておくわけですよ。
鬼滅の刃なんて、切った殺したの世界でしょ、鮮血飛んで、首飛んで、ってあんなのいくら何でも子供に見せられる番組ではないの。
海外じゃ、「子供向け指定」ではないと思うよ。

でも視覚情報よりも、聴覚だったらまだ優しいよね。
そんなわけで、子供達をうまく釣りながら、ストレスをかけないように、こっちのライフスタイルをキープする、これがうちの子育てよ。w

で、夏休みになりましたので、色々子供にこたえるのがめんどくさいときもあるじゃないですか。時間稼ぎに、アマゾンプライムでご褒美に幼稚園のみんなが見ているらしい、プリキュアを見せたりしたんです。
今の旬は、デリシャス・パーティ・プリキュア。
これは無料で観れるけど、過去のプリキュアシリーズの作品は有料なので、取り合えず、無料で観れるいろんな歴代プリキュアの1話を見せて、場をしのいでおりました。

 その中でとりわけ、おっさんも結構面白かったやつが、この「トロピカルージュ・プリキュア」だったんですよ。このトロピカルージュ・プリキュアの脚本家って、すごいなぁって思わされたのはシンプルに面白いだけでなく、この舞台設定が「鳳閣星と車騎星の戦い」を描いてるからなんです。

 鳳閣星の人には是非、見てもらいたいところなんですがw、そもそもおっさんには、大義名分がないと誤解されそうで見れないアニメだと思うので、一応舞台設定をお伝えしておくわ。w(そういう点で一応カテゴリ的に私が女子であるのは非常に便利。)おっさんのためのプリキュア講座でございます。

主人公は(頭の中が幼すぎるけど)一応、中学生なんだよね。
主人公・夏海まなつは小さな島・南乃島に住むもうすぐ中学生になる少女。
 春から母・碧がいる都会のあおぞら市へと引っ越し、同市の中学校へ通うことに。あおぞら市での生活がトロピカること(※常夏の太陽のように自分が輝くことらしい。)を描き、父・大洋と住民たちの見送りを受け島を出発。
一方その頃、人魚の国・グランオーシャンは暗い海の底に住まうあとまわしの魔女の襲撃を受け、大半の住民がやる気パワーを奪われてしまった。人間のやる気パワーまで奪われてしまうと、世界は大変な事態に陥るという。

 事態を重くみた女王は、唯一難を逃れた人魚の少女に4個のトロピカルパクトを託す。女王はローラに「人間と人魚の心が通じあったときパクトを開けるカギが現れ、その人間が伝説の戦士『プリキュア』に覚醒する」と伝えます。

 そして、この夏海まなつ、がキュアサマーに変身して、やってくる魔女の手下をやっつけていく、というストーリーなんです。
 いかにも暑い名前で、この名前を聞いただけでも、鳳閣星はもう「あ、苦手かも」って思うよね。w

 そして、主人公のまなつは、とにかく熱い。うじうじ迷ったりもしない。感傷に浸ることもない。とにかく前にむかって突き進む。作品上の性格の設定が、「考えるよりも行動する、今1番重要なことをする!」という性格なので、まさにこれは車騎星女子ですよ。

 算命学的に言えば、これだけ極端に暑いキャラを考えた場合、きっと日干・丙火(丙午・天将星)、ブルドーザー・寅卯天中殺、天南星のどれかをもった車騎星だよね。
 怪しい敵が出てきても疑念を抱かず、いきなり敵につっこんでいくので、石門星・貫索星の守備の星と玉堂星・龍高星の習得本能はないようす。w

 守備本能と習得本能の星があるキャラならば、まず立ち止まって状況を正しく判断しようとし、おそらく一般市民の避難誘導のほうを先行させるのではないだろうか。とにかく、危険にわざわざ突っ込んでいくキャラ。

 きっと鳳閣星の子供達はキュアサマーをみて、
「そんな、自分にてこ入れしなくても自然に生きればいいのにね」とか
「めんどくさそうな主人公だな」
と、テレビ画面を前にして、おやつを片手に困惑したにちがいない。
これだけ行動面をガンガンに強調したキャラは、鳳閣星幼児には、正直ウザいと感じられるだろう。

でもってこのトロピカルージュ・プリキュアの敵設定というのが、もはや神。

 第1話に出てきた、モンスターは「ヤラネーダ」。
(思わず、笑ってしまった。)
そして、ヤラネーダの強化版の敵が「ゼンゼンヤラネーダ」。
さらに最終形態になると、「ゼッタイ・ヤラネーダ」。

この脚本家集団、ぜったい遊んでるでしょ!仕事じゃなくて!
と大人はテレビを見ながら突っ込みたくなるw。
(日々、部下を抱える中堅サラリーマンのおっさんたちにとっては、こんな部下たちは、たしかに最も恐ろしい、絶対に避けたい巨大な敵たちである。)

さらにラスボスに至っては、破壊の魔女なのだが、「あとまわしの魔女様」というお名前。きたか〜。(この皿洗い、後回しにしたらそのままやらずに終わりだな、とか、こんな敵と日々、子育て世代は戦っている!!)

そう、この敵は、まさに鳳閣星の陰転を凝縮したような敵。
車騎星・龍高星のこどもがもっとも引きずり込まれることを恐れる心の声!
なのである。

で、第一話「ヤラネーダ」にやる気を奪われたのは、ラグビー部らしき体育会系の熱いスポ根集団の大学生。
襲われた途端、走り込みをやっていたエネルギッシュな彼らは「あ〜やりたくね〜」「メンドクセ〜」とその場で座り込み、ゴロゴロし出す。w

これは、車騎星女子としては、ただことではないのでほっておけない!!
怒り心頭!こんなの、許せない!!

 ヤラネーダは人魚のローラを離して!と怒りに震えるキュアサマーのやる気も奪おうとするのだが、最強の車騎星。
 鳳閣星陰転エネルギー以上のやる気を爆発させて、やる気を吸い取ろうとするエネルギーを跳ね飛ばし「なぜ、お前だけは効かないんだ」と驚くヤラネーダ。そして、ついにヤラネーダを倒したのであった.....

そして、部下はラスボスに報告しにいきます。
「あの伝説のプリキュアが現れました!!」「あとまわしの魔女様!どうしますか!!」と駆け込んだ部下。緊急で厄介な敵があらわれ、後回しの魔女は歯ぎしりをします。「おのれ〜〜〜〜」「プリキュアと戦う作戦を立てなければ!」と勢いづく部下。

ところが、「明日にするわ」といって、ごろりと横になってしまう魔女様なのであった。(これは最強だわ〜、年季入ってて、きびしいわ〜と思わず、手を止めて笑ってしまった自分。w)

 本当に見事なオチ。脚本家集団の遊び心が満載すぎて、拍手を送りたくなったんだよね。w そして人間の真実を描いている。

はい、車騎星意識にとっていちばんの敵は、鳳閣星意識なんですよね。
車騎星=金ですので、鳳閣星=火です。
火は金を溶かします。陰陽で言えば、陽の星同士、陰の星同士の方がぶつかり合いが激しいですので、基本的に車騎星意識は鳳閣星意識を苦手とします。

しかし、鳳閣星は車騎星のように真っ向勝負でガチガチ戦いません。そんな疲れるめんどくさいことはしないのです。その代わり、金属が太陽の熱で伸ばされて、電車のレールが歪んで使い物にならなくなるように、やんわりゆっくりとなんども時間をかけてやる気を削いでいくという剋し方になるのです。w

そしてヤラネーダは、車騎星の目的意識を客観性という武器を使って、コケにします。

そんなことやる意味あるの?
それって、無駄じゃない?
今あなたがやってることって、実はカッコ悪いよ?

そんな風な主旨でコミュニケートしていき、相手に行動の意味を失わせるような情報を与えて、車騎星のやる気をどんどん削いでいくのであります!!
そして、その攻撃の手が強まるとさすがの車騎星も、スポ根の大学生たちと同じような末路に。
「ハァ〜何事もめんどくさい」「もうやる意味ね〜わ」
「力抜けるわ〜」

車騎星は、キュアサマーのようにハッスルしていることで自分の生きてる実感を得られる人なわけなので、行動できない人になったら、人生の意味を見失い漂うしかありません。車騎星がヤラネーダを倒すには、できるだけ強固な大義や目的意識が必要なのです。
もちろんね、鳳閣星が守護神の車騎星であった場合は、それが功を奏して働きすぎを休めたり、リフレッシュをすることで、より次に行動していく力を得るという良い動きにもなりますよ。だから一概に悪いわけじゃないけども、車騎星にとっては、らしくない自分にされてしまい、なにかしっくりこない。

鳳閣星の言い分からすると、こうなります。ハッスルしまくっている人が隣にいると、なんだか自分も感化されてしまうじゃないですか。そもそも、鳳閣星は、ムード的に穏やかで安定した調和をとりたい性状が邪魔をして気を使うあまり、相手につい、飲まれてしまうんですね。
 車騎星の隣にいると、自分も普段の自分じゃない働き者の自分になってしまい、家に帰ると自分のペースを乱された分、どっと疲れてくるわけです。

だから鳳閣星は、スポ根を不自然だと思います。
主星・鳳閣星の実業家ひろゆきさん、頑張る・努力する・我慢する、こういう人間の不自然を全部否定しますよね。
 そんなに頑張らなくったって、自分のペースでいかに楽に働いてたくさん稼ぐか、これが実業家の腕の見せ所、というのが彼の価値観です。

頑張る=お金が入る、ではなく、頑張らない、楽をするためにお金を稼ぐ仕組みをどうやったらつくれるか、を頭を使って考える。
これ、鳳閣星の考え方めちゃめちゃあらわれてるなぁと思うんです。

どっちが良い悪いではなく、最後に敵とプリキュアが仲良くなるように、お互い協力しあって、うまく生かしあえると良いんですよね。
要はメリハリです。車騎星は交感神経スイッチ・オンです。鳳閣星は副交感神経スイッチ・オンです。はりつめる時とゆるむ時と、健康でいるには、どっちも必要ですからね。

 トロピカルージュ・プリキュアは、そのバランス点をみつけましょう、というお話なのだと思います。
 主星・鳳閣星や車騎星のこどもたちはこの番組を一体、どんな風にうけとめるのでしょうね。
感想をきいてみたいところです。








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