子どもがぐんぐん伸びるほめ方のコツ

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コラム
こんにちは

臨床心理士のアイカです

今回は、私の専門のABA(応用行動分析学)の
知識を使って
子どもがぐんぐん伸びるほめ方のコツについて
お話していきます

☆ほめたらどんな良いことがあるの?
☆何をほめたらいい?
☆子どもが伸びるほめ方って?

という3つをお教えします

☆ほめたらどんな良いことがあるの?

まずは
あなたが新しいメニューを作った時に

①家族が「おいしい!ありがとう」と言ってくれた
②家族は何も言わず、半分ほど残した

①と②のどちらの反応だと
次も同じメニューを作ろうと思いますか?

たいていの人は①だと思います

②を選んだ人は、
かなりガッツがあるタイプですね

自分のしたことを
誰かに褒められる
誰かに認めてもらえる
というのは、
大人にとっても
子どもにとっても嬉しいものです

次にまたやってみよう!
次はもっとチャレンジしてみよう!
私は私でいいんだ!

というような次への意欲や自信を
ほめることで育んでいくことができます

先ほどの質問で②を選んだ人は、
これまで「なにくそ~!」と
チャレンジすることで成功した経験が
たくさんあったり、
失敗しても自分は大丈夫!という
自尊心がしっかりと育っている人です

ほめてばっかりいると
甘えた子にならないかな、、と
心配される方がいますが、

失敗しても「なにくそ~!次は頑張るぞ!」と
思えるようになるには、
実は、小さいころから
たくさんほめられる経験が必要なんです

だからこそ、お子さんには
まずできたことをほめるというのが
とっても大切なんです

苦手なことにチャレンジする
失敗したことにもう一度取り組む

そういう力を子どもにつけてほしいならば
まずは『ほめる』ことが
とっても大切なんですよ

☆何をほめたらいい?

とはいっても、
「ほめる部分がない」
「何をほめたらいいかわかんない」
ということで
ご相談される親御さんは
たくさんいらっしゃいます

生活の中で簡単なのは
「できたことをほめる」だと思います

『子どもが自分からお手伝いをやってくれた時』
『テストでいい点を取った時』

そんな時は大人にとってほめやすいですよね

でも、実はそれ以外に2つほめるポイントがあるんです

1つ目は、、
「やろうとしていることをほめる」です

『いつもお片づけしない子がお片づけしし始めた』
『いつもは手づかみなのに、スプーンで食べようとしはじめた』

そんな時、あなたはどうしますか?

多くの大人は、やってるなと気が付いても、
『全部お片づけが終わるまで』
『最後までこぼさず食べ終わるまで』
わざわざほめようとはしないことが多いです

でも、まだしなれていないことだと、
最後までやりきる前にあきらめてしまったり
結局うまくできなかったりして

最終的に褒めることができなかった
ということが良く起こります

そうなると、子ども側からしたら
「頑張ってやったのに失敗した」
「頑張ってやろうとしたのに
お母さんは気が付いてくれなかった」
「もうやらない!」
となってしまうのです

あと少しでできそうなことや
もう少し練習したらできそうなことが
「もうやらない!」と
子どもが思ってしまうと
習得するまでに
また遠い道のりになってしまいますよね

結果として
最後までできなかったとしても、
途中で失敗してしまったとしても、
まずは取り組もうとしている時に
「やろうとしてるのえらいね!」
「頑張っているね」
とほめることで、頑張る力が子どもにわいてきます


ほめるポイントの2つ目は、、
「良くないことをしていない時にほめる」です

例えば
『お母さんが食事の用意をしている時に
いつもお母さんの注意をひきたくて
いたずらをしている子が
今日は静かにミニカーで遊んでいる』

そんな時、多くの大人は
気が付かなったり
遊んでいるなと思ってそのまま家事を続けたり
すると思います

そうこうしていると、
途中で飽きてしまい
結局いつものようにいたずらをして
最終叱る羽目になってしまった

ということが良く起こります

いつもやめてほしいなと思うことを
子どもがしていない時
(つまりは、やめてほしいなと思うことではない
違う良いことをしている時ですね)

そんな時こそ

「ミニカーで遊んで待ってくれているのありがとう。
もう少しでごはんできるから、一緒に食べようね」

とほめる・認めることで

子どもは
ミニカーで静かに遊んでいても
お母さんはちゃんと声をかけてくれる
だから、わざわざいたずらしなくても大丈夫

ということがわかるようになってくるのです

この2つのポイントで
いつもの生活を見直してみると
実は褒められるところがいっぱいあると
気が付けますね

まずは、今日はあの場面でほめれたな~と
夜寝る前にでも
お母さんが気が付けるところからでOKです

☆子どもが伸びるほめ方って?

私たちが良く使うほめ方は
言葉であることが多いかもしれません

「上手!」
「よくできたね」

など少しワンパターンになっていませんか?

年齢が小さいお子さんなどで、
まだほめ言葉がいまいちわかっていない場合は
「上手!」という言葉と一緒に
ハイタッチしたり、グーサインなどを
合わせていくことでより伝わりやすくなります

ほめるというのは、
言葉だけではなく、
抱きしめたり、くすぐったり、ジェスチャーをつかったりすることも
とっても大切です

また、
ほめるということには
①ほめる
②感謝する
③認める
という3つの意味が実は含まれているんです

①の「ほめる」は、
すでにしていることが多いと思います

その時のほめ方のコツとしては、
「すごい」などの1言だけではなく、
「○○をやってすごいね」というように
具体的に褒めてみましょう

実は子どもにとって
「何をほめられているかわかんない」
ということが良くあるんです

具体的にほめられると
次にまた何を頑張れが良いか
子ども自身にもよくわかるようになってきますよ

②の「感謝する」は意外と忘れがちです

「手伝ってくれてありがとう」
というように、
子どもに感謝の気持ちを伝えることで
子どもは自分が役に立っている!と
感じることができます

何かが「できた」ことだけではなく、
自分の存在自体が良いことだと
子どもが思えるようになるとよいですよね

③の「認める」というのは
あなたが頑張っていること・できていることを
大人は気が付いているよ、認めているよと
伝えるということです

何か特別なことが「できた」ということだけではなく、
コツコツ何かに取り組んでいることを認める
自分自身で間違いに気が付けたことを認める

特に年齢が上がってきたお子さんには、
「ほめる」というよりも「認める」ということを
していくと関係が改善しやすいですよ

ほめるということは難しいこともたくさんありますが、
お子さんとお父さんやお母さんが笑顔で過ごすためにも
ぜひ「ほめる」ということについて
少し日常の生活を振り返ってみてくださいね

より詳しく聞きたい場合などは、
電話相談やメッセージ相談を
ぜひご活用ください



















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