◆オリジナルプリントウェア販売の実態について
①初回だけは売れたが2回目からは全く売れなくなった
②1シーズンは回ったが2シーズン目から早くも手詰まり
といった現象が近年如実に起きています。
①について
「誰でも一瞬でプリントTシャツが作れる時代」というのが大きな理由となっています。
文化祭や体育祭 町内行事やサークルTシャツ
アルバイトのスタッフウェアや友人へのプレゼント
最近では推し活用のプリントグッズ等
世間が思っている以上に一般のお客さんは『かんたんプリントサービス』を頻繁に利用しています。
つまり、
法人やテナント側が プリントサービスで作ったウェアを販売したとしても
それを買う一般のお客さん側がその商品画像を見れば
「え‥。これってプリント屋の服じゃん。」と見抜いてしまっている状態になっています。
最近では印刷業者が無地Tシャツのタグを隠したり、切り落としてボディバレを防ごうとしていますが
タグを隠したとしても商品が変わるわけでは無いので画像を見れば
「あー。文化祭用Tシャツのタグだけ変えたのね。」とバレてしまっています。
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●実際どういうことが起きているのか
好きなお店やアーティストがオリジナルウェアの販売を開始したので
応援のつもりでパーカーを購入してみたら、、、
激安プリントサービスで印刷しただけのものが届いた。
(自分で作れば5000円もしないのに 12000円もした・・。)
いくらファンでも
あからさまな搾取やカモにされてるような体験を味合わされてしまえば2回目の購入はありません。
これが初回は売れるが、2回目から売れない といった現象の大きな理由の一つです。
その結果
消費者からすれば
どこでオリジナルアイテムを買っても
誰のオリジナルアイテムを買っても
【届くものは全部同じ!】という状態になってしまっています。
既に持っている服を注文する人はいません。
逆に、うまくグッズ展開を広めているブランドやテナントさんは
安価品との使い分けを旨くやっていました
失敗例では とにかく安い物を無理矢理高く売りつける事だけ優先しているだけで「ファンなら買うでしょ」というスタンスがにじみ出てしまいます
成功例では自分が作ってる物や売っている物が
世間的にどういうランクに位置するアイテムか理解しているので
アイテム別で商品ランクやコダワリを持たせることで
買い手側の気持ちを損なわないようフォローしています
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②1シーズンは回ったが2シーズン目から早くも手詰まり
●これも良くある典型的な悩みです
プリントサービスで作ったウェアやアイテムを販売して
「じゃあ、次は何を販売しよう」となった時に【作れる物がない】
これは、
全国の印刷業 プリントショップ プリントサービスで使用されている
無地のウェアを見比べれば分かりますが
置いてある無地のウェアはどこも全て同じ物だという事が分かります。
つまり、
今回Tシャツを作り 次もTシャツを作ろうと思った時に
前回と全く同じ物を作ることになってしまいます。
【同じ物を買う人はいない】
しかし、印刷業者向けの無地Tシャツの中からしか選択できないので
出せるものが無くなりすぐに手詰まりになるというケースに陥ります。
であれば、印刷業者は 印刷業者向けの無地ボディではなく
アパレル業者から無地の服を仕入れるようにすれば良いのでは?
と考えますが、印刷業としてはそう簡単な話ではありません。
・規格の違う衣類が来れば自社の印刷機材にセットできない
・売れるかどうかも分からない無地ボディの在庫は持てない
・思い切って印刷業者向け以外の無地ボディを自社で仕入れてみたら、とんでもなくクオリティの低い素体を掴まされてしまった
・印刷業者向けの無地ボディは常に在庫があるが アパレル業の服は在庫はなく、買い付け買い切りのような取引になるので取り扱えない
印刷業は
同じ物を 早く 安定して 印刷する 事が事業の本筋なので
「変わった物を特注で作る」といった事は行えないので
せっかくオリジナルブランドや商材の販売を始めたのに
作れる物が無いという状況にすぐに陥ってしまいます。
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弊社は印刷業界とアパレル業界、デザイン業とOEM/ODM業と
全てをALL INでご相談可能です。
アイテム制作にまつわる、ありがちなトラブルがどういった経緯で起きるのか
企画と現場 両方のノウハウを保有しております。
・アイテム制作に使用するデザインデータをデザイナーに頼んだら
施工条件から外れたグラフィックデザインを上げてきてしまい
結局、予定していた制作方法では制作が出来ずコストも上がってしまった。
・「一番安くやるので仕事を下さい」という所に任せてみたら
顧客に販売できるレベルの物では無い物が納品された
・制作コストが変わる条件を知らずに発注依頼をかけた所、予定していた予算をはるかに超える見積もりが届き企画がペンドした。
・プリントTシャツはA社で、パーカーはB社で
バナーはC社に相談して、アクキーはD社で、ラバーコースターはE社と打ち合わせ、、、
制作物が増えた分、やり取りする業者が膨れ上がってしまった
等、
弊社ではデザイン~制作、相場感やコスト調整まで全てご相談可能です。