せっかく誰かが親切にしてくれたのに、「何か裏があるんじゃないか」「あとで何か要求されるのかな」なんて、つい勘繰ってしまうことってありませんか?
そんな風に考えてしまう自分に対して、「なんて私は性格が嫌らしいんだろう」「素直に喜べないなんて冷たい人間だな」と、自分を責めて落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
でもね、まずは自分を責めるのをピタッと止めてみてください。
人の親切を疑ってしまうのは、あなたの性格が悪いからでも、心が捻くれているからでも決してないんですよ。
実はそれ、あなたがこれまでの人生の中で、自分の一番大切な心を一生懸命に守ろうとしてきた「心の防衛本能」が働いている証拠なんです。
過去に、信じていた人に裏切られて深く傷ついた経験があったり、親切にされた後に悲しい思いをしたりしたことはありませんでしょうか。
そのような心の痛みを知っているからこそ、「もう二度とあんな風に傷つきたくない」と、あなたの心が先回りして、あなた自身を一生懸命ガードしてくれている状態なんですよね。
だから、裏を勘繰ってしまう自分を見つけたときは、「ああ、私はそれだけ自分の心を大切に守ろうとしているんだな」と、まずは頑張ってきた自分を認めてあげてほしいのです。
誰だって傷つくのは怖いですし、自分を守ろうとするのは人間としてごく自然なことです。
ただ、そのガードが少し強くなりすぎているだけなんですよね。
もし、相手の親切を疑ってしまいそうになったときは、「裏があるに違いない」と決めつけるのではなく、「もしかしたら、ただ純粋に親切にしてくれただけかもしれないな」と、ほんの少しだけ別の可能性の風を心に通してあげてください。
すべてを一度に信じようとしなくても大丈夫です。
「ありがとう」と言葉だけ受け取って、相手の意図については「まあ、どっちでもいっか」と保留にしておくくらいが、心にとっては一番心地よい距離感だったりします。
あなたのその繊細で慎重な心は、決して悪いものではありません。
これからは自分を責める代わりに、「守ってくれてありがとう」と自分の心に声をかけながら、少しずつ、少しずつ、優しい世界を信じる練習をしていきましょうね。