私たちの人生には、楽しかったことも、苦しかったことも、いろんな出来事が混ざり合って存在しています。けれど不思議なことに、同じような出来事を経験していても、「幸せそうに見える人」と「不幸そうに見える人」がいるんですよね。
その違いって、いったい何なんでしょう?
実はそれ、「過去の何を覚えているか」で決まっていることが多いんです。
たとえば、ある人が学生時代に失恋したとします。でもその人は「あの失恋は辛かったけど、それがあったから今の素敵な出会いに繋がった」と思っていれば、その思い出は“感謝”に変わっていきます。逆に、「あの時うまくいかなかったせいで、今も自信が持てない」と感じていれば、その記憶はずっと“痛み”のまま残ってしまいます。
つまり、「幸せな人」は、自分の過去の中から“満足できた記憶”をしっかり握りしめて生きている人なんです。
そして「不幸せな人」は、同じようにいろんな経験をしていても、“傷ついた記憶”ばかりを大切に持ってしまっているだけかもしれません。
もちろん、辛い出来事を無理に忘れろなんて言いません。悲しみや痛みだって、私たちを形づくる大切な一部です。でも、その中でも「それでも頑張った自分」や「支えてくれた誰かの言葉」など、ちょっとでも心があたたかくなる要素に目を向けてみてほしいんです。
たとえば、失敗ばかりの仕事だったとしても、「最後まで投げ出さなかった」とか、「あの時、同僚がかけてくれた一言が嬉しかった」とか。
そんな風に記憶の“光”の部分を意識して拾っていくことが、自分の人生をじんわりとあたためてくれるようになります。
私たちは過去を変えることはできません。でも、過去の“意味”を変えることはできるんです。
どんな人生にも、きっとひとつやふたつ、いや、もっともっとたくさんの「満足できる瞬間」があったはず。
それを思い出す力が、自分を幸せにする力なんです。
だから、今日の終わりに、寝る前にちょっとだけ「よかったこと」を思い返してみてください。
小さなことでいいんです。朝のコーヒーが美味しかった、とか、誰かの笑顔が嬉しかった、とか。
そんな“満足の種”を、少しずつ集めていけたら、自分の中に「幸せな記憶のアルバム」ができていきます。
そのアルバムが、きっとあなたを何度も助けてくれるはずです。
大丈夫。あなたは、ちゃんと幸せになれる力を持っているから。