WEBと印刷 - 色のしくみ -

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ビジネス・マーケティング
クライアントも広告のプロが集まる制作現場でクリエーター20年/フリーランス13年続けているマルチメディアデザイナーが、会社に縛られる事なくもっと楽しくもっと自由に働いてもらう為の手段としてデザインをお伝えしております。

RGBとCMYKの略語がわかりますでしょうか。

Title_color_アートボード 1 のコピー.png


何をいまさら、今の時代素人ググれば誰だってわかるよ。

ですよね。デザインを仕事にされる方なら「当たり前」

では、何故私がこのネタを書くに至ったかと言いますと、、、、

Twitterを始めました。
それは将来実店舗でクリエイティブを身近に体験できるお店をしたく、
賛同してくれる方や講師として参加してくれそうな方を探す為でした。

人気のある方が講師になって頂くと良いかなあと思いフォロワー数の多い方を追いかけていたのですが、クライアントも制作側もプロの目を持った人間が集まる現場で求められるデザインと世間が想像するデザインのズレを感じました。あくまでも私個人の感覚になるのですが、、、、。

・秋の色集めて見ました
・知ってた?印刷にはトリムマークが必要です!!
・これで編集が100倍早くなる!!
・<div>タグはブロック要素だよ

デザインというよりは作業効率化の方法を伝授した作業員育成の内容が多いいと感じていたのですがそんな中で一番気になったのは、

ロゴデザインを RGB指定している投稿が多かった。

ある投稿には5000近くいいねがついていました。
他のwebデザイナー志望者の方はロゴデザイン受注しましたとご丁寧に仕様書をアップされていたのですがそれも色指定がWEBカラーのみ。

それらを観て最近映像やRGBの仕事ばかりしている自分は印刷会社もRGBに対応した?のか?自分が取り残された?と思い先ずはググりました。
そこには、RGBで作成したロゴをCMYKに変換する方法と題したページがあり記事の記載は2016年と。

印刷でもRGBの色表現が出来るようになったのか?

結果はやはり出来ません。
物理的に無理です。

という経緯があり
発信される知識が浅いのは受信者が深堀するキッカケにもなりうるから良いのですが、嘘を教えるのはダメだよな〜と思ったのです。
特に独学系のwebデザイナーは現場経験がなく周りに聞ける人がおらず、経験不足からインフルエンサーのSNSが間違っているかどうかを判断できずに更にその間違った情報を広めていく。

そしてその間違ったデザインをお客さんへ提供する。
↑これが一番不味いなあ〜と思ったからです。



RGBとCMYKの差

Title_color_アートボード 1 のコピー 2.png
さてと、本題に入ります。
先ずは、理論上ですが色数の検証です。

RGB(8bit) 
2の8乗= 256


R = Red = 256階調

G = Green = 256階調

B = Blue = 256階調

そしてこの3色を掛け合わせて
256 × 256 × 256 = 約16,700,000色が表現できます。

では、印刷は何色表現出来るか?


CMYK
0 ~ 100%までの101

C = Cyan(シアン) = 101階調

M = Magenta(シアン) =101階調

Y = Yellow(シアン) = 101階調

K = ???(キープレート) = 101階調

そして4色を掛け合わせて
101 × 101 × 101 × 101 = 約104,000,000色が表現できます。


印刷の方が色数が多く色の表現の幅が多い。

でも

現実はこうなります。

blogHeader_color_rgb.png
blogHeader_color_bar_cmyk.png


そこには色の特性と印刷機の限界がありRGBよりCMYKの階調が少なくなり
RGB - CMYK = CMYKで再現できない色がある
RGBで作成するとCMYKに変換した時に再現できなくなる可能性があります。

ロゴデザインって
webはもちろんですが、チラシやDMハガキ、お店ならメニューや暖簾に箸袋、印刷が必要な場面って必ずありますよね。

そんな中webと印刷で印象が違って大丈夫ですか?

大丈夫なわけ無いですよね。

RGBでロゴを作り始める人は製作陣もプロという現場でのロゴデザインを経験した事が無いからでしょう。
作業の前にまずロゴマークとは何?ロゴマークが作られる理由について知ると制作する物のクオリティが上がります。
ロゴマークとは何?が知りたい方はこちらのブログを読まれると参考になると思います。


自分のデザイン力を上げてお客さんを喜ばせたい。
自分のデザインで、なるほど!素晴らしいと褒められたい
色の事をもっと知って色をコントロールしてみたい。
印刷の色数の方が多いはずなのに何故RGBの色が表現できないのか?
デザイナーとして活動してるけど、実は色の事は知らないかも。

そんなデザインに関するお悩み解決させて頂きます。


色をもっとコントロールしてご自身がイメージするデザイン作りましょう。
そのためのお手伝いさせて頂きます。

次回は、印刷で出ない色ってあるの?をお届けさせて頂きます。
フォローしてお待ちください。


最後までお読み頂きありがとうございました。
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最後にいつもお世話になっている制作会社のプロデューサーに
私が
「最近はロゴデータもRGBで大丈夫なんですかねえ?◯◯さんのところでもRGBで対応していますか?」と伺ったら

P:「おおはらさん何言ってるんですか?RGBでロゴ作る訳なないでしょ。うちの若手にだってそんな奴いないですよ」

さらに

P:「動画作ってもらう際にうちがお渡ししている企業ロゴデータがRGBでした?」

私:「いやCMYKでした」
私:「ですよね。当たり前ですよね」

P:「当たり前でしょ」
私:「はい、すんません」
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