デザインができるという事 Vol.2

記事
デザイン・イラスト

まずはイラレから

前回のブログ

さまざまクリエーションがありますが、もの作りの基礎が詰まっているデザインができるとあらゆるクリエーションが出来る様になります。
そしてプロレベルであらゆるクリエーションを支えているのがAdobeアプリケーション達。デザインや映像、web制作のプロの現場で使用されているのには確実に理由があります。

私自身もアドビ製品はイラストレーター5.5、Photoshop5から始めて20年以上経ちますがその間に同じ様なアプリケーションが出現してきましたがシェアがとって代わられなく、それよりも他ジャンルのシェアを拡大してきました。

そしてシェアを拡大した結果
一つの広告制作が行われる際にAdobe製品だけで事が済むというようになった。

アプリ間の連携がよい

これに尽きると思います。

例えば、企画からイラレやXdでワイヤーを作りPDFで配布、IllustratorやPhotoshopでラフを作成して、ページものならInDesignを使い、動画であればPremiereProとAfterEffects、音の編集にはAuditionを使いwebデザインではXd(Illustrator)を使用します。
この間お互いのアプリケーションが相互に補強し合います
●チラシ、ポスター、雑誌等紙媒体
 版下作成/Illustrator、InDesign
 画像加工/Photoshop

●動画
 素材作成やレイアウトベース/Illustrator、Photoshop、Xd
 動画編集、グレーディング/PremierePro
 動画合成加工/AfterEffects
 音編集/Audition

●WEB
 デザインラフ/Illustrator、Photoshop、Xd
 画像加工/Photoshop

上記を見ればわかりますが、紙媒体にWEB、そして動画と現在広告の必需品全てをカバーしている為、一つの広告案件を作成するのにアドビ製品でほとんどを賄えてしまいます。特に紙媒体ではアドビが特化しています。

例をもう一度見てもらうとわかるのですが、
紙媒体、動画、WEBとどのジャンルにおいても「Illustrator」が使われています。
そしてアドビ製品の中でIllustrator一番古く開発の歴史が長いです。
※日本の広告業界では昔からIllustratorを「イラレ」と呼ばれて親しまれてきましたので以下イラレと表記させて頂きます。

このように様々なジャンルで使用されるイラレ、そして一番歴史を持つイラレは発売にあたり操作性の研究がし尽くされました。その後イラレの操作性を持ってフォトショ(Photoshop)が開発された歴史があるぐらいあらゆるアプリと共通する操作の基本が詰まっています。
だから私がデザイン未経験の方にアプリ操作をお教えする時はまずはイラレをおススメしています。

いやいや私はwebデザインがしたいからXdが知りたい。

そんな方もいらっしゃるのもわかりますが、まずはイラレを覚える事をお勧めいたします。何故ならwebのお仕事の中にはバナーやLPをコードを書かずに画像として1枚もので作ったりします。その際Xdでは表現できないきめ細やかな調整ができます。またロゴ制作を頼まれる事もあるでしょう。その際はロゴ制作で必須なCMYKのカラー設定や特色(指定したインクで印刷をする)が使えます。
そしてイラレの操作を覚えてしまうと他のアプリケーションへの転用が容易だからです(イラストや漫画に特化しているClipStudioも同じ操作UIです)。

下記の図を見てください。Adobe製品間には共通するツールがこれだあります。さらにツール以外の機能も整列や文字パレットなど共通のUIがたくさんあります。
tools_similer.png

ですので次回からはデザイナーへの一歩として、イラレの基本操作を定期的にブログでお伝えしていきますのでフォローしてお待ちください。青い鳥マークではもっと常に情報を呟いていますのでよろしければ「おおはら しげる」で検索してフォローしてください。

今回はここまです。
最後までお読み頂きありがとうございます。

だいぶ日中が涼しく過ごしやすくなってきましたね。
秋が目の前まで来ています。風邪などひかぬようお体ご自愛ください。



おまけのこばなし

Adobeの歴史
イラレを語るのにAdobeの歴史を簡単にお話させて頂きます。
1982年にAdobe社はコンピューターから製版(印刷をする為の板を作る)へ美しい文字データを送るシステムを開発する為に生まれた会社です。(当時は写植という手で文字を一つ一つ打っていた)やがて美しいフォント表示にこだわったスティーブ・ジョブスのAppleとのライセンス契約を始めに大きく成長を遂げてきました(クリエーター業界でMacのシェアが未だ多い所以)。

印刷用のPostScript(製版を作るPCにインストールするフォントのシェイプデータ)とMacで美しい表示をする為のATMマネージャーを開発してDTPのソフトウェア会社として地位を確立した後1987年にIllustratorを発表して。続いてPhotoshop、動画編集のPremiereを発売。

その後もAcrobat・PDFを開発、AfterEffects(アニメーション・動画エフェクト)を買収で手に入れて、書籍制作現場でシャアを誇ったQuark expressに対抗すべくInDesignを発表して印刷業界のソフトウェアトップ企業になったのを皮切りに映像業界にも参入をし、広告業界の動きが紙からネットへ移行され始める2000年代に入るとマクロメディア(WEBアプリケーションDreamWever)を買収してWeb業界へ参入、FlashやFireworks、CreativeCloudとスマッシュヒットを生みながら巨大化して来た歴史があります。現在ではIllustrator、Photoshopの弱点であるPCの動きが重くなる現象を解消したXdというwebだけではなくAfterEffectsとの連携も素晴らしいコミュニケーションアプリも開発しています。
昨今では音楽制作のAuditionやARや3D表現の世界へとさらに3D用マテリアル制作アプリのSubstanceDesignerも買収してさらにクリエーション業界を席巻する勢いが止まりません。
みなさんが知っている有名どころだとシン・エヴァンゲリヨンでもオフライン編集でPremiereProが使用されていました。

プロの現場でよく使うアドビ製品の相互関係
Photohopの中にIllustratorのデータを取り込み可逆的な変更ができたり、余り知られてないテクニックなのですが、動画編集アプリのAfterEffectsで炎や光のキラキラなどエフェクトを画像書き出しによってPhotoshopでのリアルな画像合成のクオリティをアップしたりします。

Adobeだけではない部分
3DではMaya、3DMax、ZBrush、Blender
本格的なVFXではNukeStudio
放送業界ではFinalCutPro、DavinciResolve、Frame、アフレコなど音のミックスはProToolsが有利ですね。
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