シラーの「歓喜の歌」⑩第八節~男子たるもの~

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コラム
Festen Mut in schwerem Leiden,
受難の時でも気を強く、
Hülfe, wo die Unschuld weint,
無実の者が泣いているなら助けると、
Ewigkeit geschwornen Eiden,
誓った言葉は絶対(守れ)
Wahrheit gegen Freund und Feind,
味方と敵に対して誠意(をもて)
Männerstolz vor Königsthronen –
王座の前で男のプライド(をもて)
Brüder, gält es Gut und Blut,
兄弟たちよ、良きもの、そして血が大事なのだ。
Dem Verdienste seine Kronen,
彼の王冠がその報酬だ。

Kronen、王冠、王位、栄冠などなどの意味がある。頂点、最高のもの、という意味にもなるが、ここでは複数形。兄弟たち、星々がそれぞれ報酬としてもらうもの。
Seine「彼の」、王冠(複数)、「複数の王冠・・・彼の王冠、「彼」って誰のかって考えると、「未知なる者」・・・キリスト教的神じゃない・・・「星のテントの向こう、その上」にいる喜び循環システムの神、のことじゃないですかね。

その神から、王冠をもらえ。
目の前に玉座に座った王がいても、ひるむな。
お前だって「喜び」の良きもの、喜びのブドウの黄金の血を受けたじゃないか。何をへりくだる必要がある?お前だって、この世の王じゃないか。堂々としていればいい。

男子たるもの、かくあるべし。
そういう立派な男子は、一つの星を治めるにふさわしい。兄弟たちよ、一つの星の頂点に立て!

一つの星、つまり、「お前はお前の王であれ」ってことです。
一人の人間は、自分自身の王であり、誰からも支配されることはない。

 Untergang der Lügenbrut!
嘘つきな奴の没落が報酬だ。
男子たるもの、いつまでも嘘つきどもを上にのさばらせておくな!そんな感じですかね。
この辺にくると、なぜこの詩がフランス革命と関連付けられるのか、分かるような気がしてきますね。

支配されるな!お前たちの軌道を行くのだ!自分の信じた道を行け!
一人一人が自分の王になる。そういう世の中で「嘘つき」な奴が人々の上に立つことはできません。
逆に、今、嘘つきどもが人の上に立っているのなら、一人一人が自分自身の王ではない、誰かの、または何かの奴隷となっている状態なのです。

多分、このような理由で一部のスピ的情報や人生哲学的な情報を発信している人たちは、この今世界で起きている政治的混乱や体制、金融の崩壊などに関して無関心なんだと思います。
まずは、自分は自分の王であるという状態を個人の中で作りあげていく必要性を説いているからです。

理論上、個人個人が「自分の王」という世の中になれば、このようなばかばかしい混乱は起こらないはずだからです。
※くれぐれも宇宙人がーとか守護霊がーとか〇〇神がーという妙なスピ情報には気を付けてください。私の「歓喜の歌」の研究結果によると、そっちに行くのはもう無理です。
誰かの陰に隠れる、誰か特定の人や神を信じておけばそれでいい、誰か他の人に任せておけば安心だ、という意識は、責任放棄としか言えなくなるからです。

Chor
Schließt den heilgen Zirkel dichter,
Schwört bei diesem goldnen Wein:
Dem Gelübde treu zu sein,
Schwört es bei dem Sternenrichter!
神聖なる輪(サークル)をしっかりと閉じよ。
この黄金のワインに誓え
この誓約に誠実であることを
誓え、星々の裁判官に

もちろん、この輪、サークルは、血の団結を連想させます。
喜びのエキスの入った黄金のワインを体に入れて、誓いは永遠、卑怯な真似は許さない。
だからこそ、入団できるものは選ばれたものでなければならないし、そう簡単に輪の中には入れないようにしておかなければなりません。嘘つきや信念も覚悟もないズルいやつ、そういう意識すらないただの奴隷まで入れる団体なんて、ただのサギとカモの巣窟です。世の中のカルト宗教がよい例です。

誓え、星々の裁判官に・・・・誓え、お前ら自身に。そして兄弟たちに。
自分をしっかり律することのできる「一つの星の王」でないと、この道は難しい。
「自分の魂に従う」「生を肯定」「喜びに忠実」という言葉で、悪魔崇拝みたいな「本能の赴くままに行動してよい」「快楽をむさぼれ」と理解してしまう人間もいますからねぇ。

第一節の「Mode」が、ただ単に社会的な「身分制度」だと決定できない理由がここにあります。
単なる身分制度じゃない。精神的な意味での分断がある。

その分断すら、ワイン飲んでどんちゃん騒いで酔っぱらってしまえば、なくなってしまうんですけどね。
飲み会サイコーって感じ。私はお酒飲めないのでお酒飲める人がうらやましくなってきました。
今まで「お酒が飲めないなんて、人生の半分損してる」なんて言われ方してカチンとしてましたけど、それも一理あるかも?

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