原文でも味わえないドイツ語~シラーの「歓喜の歌」は暗号~

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コラム
2022年年末に、ベートーヴェンの第九「歓喜の歌」を解読してみようという暇つぶし企画を一人で実施。
謎が残ってしまったため、その後、オリジナルのシラーの詩「歓喜の歌」を深堀りしてみようと思っていたのですが・・・思っていた以上に難しいので放置していた。

というか、途中で「・・・あれ?これって私が間違ってるの?」という謎に遭遇。いや、だけど、文法的にはこの解釈でも間違いではない。けど、ぶっ飛びすぎてしまう・・・これを閲覧者がほとんどいないとはいえ、公開する自信がない・・・というわけで保留にしてしまったのです。

ドイツ語の文は、定冠詞というものがあり、よくいう、der、des、dem、denとかいうやつ。
これが、名詞の前につき、その名詞が主語なのか目的語なのかを教えてくれる。日本語で言う、~は、~へ、~に・・・という感じ。

こういうのがなく、動詞と名詞がずらっと並んでいても、その単語同士の関係性が分からない。
だから、読んでいる人の解釈次第、意味が通るように補って考えるしかないということになる。

シラーの「歓喜の歌」ドイツ語原文は、肝心なところでこの定冠詞がない。それで、単語同士の関係性が不明確。主語なのか目的語なのか明確じゃないから、最悪、反対の意味になることもありえる。

「私は神に祈った」という文があったとして、
「私 神 祈った」という情報だけなら、「私が」なのか「私に」なのか二通りの可能性が出てくる。
私に神が祈った、でも、文脈によっては可能になるからだ。
通常、神は私に祈らないでしょって思うので、「私は神に祈った」と訳すだろう。だけど、前後関係や全体の内容から、「神が私に祈った」という可能性も決してゼロではないのだ。文法的には問題ない。

内容もはっきりコレ!と言える文じゃない場合、観念的だったり抽象的だった場合、前後の文脈で判断するしかないけど、その前後の文脈もあいまいだったら?
作者本人にしか分からない文になってしまうのです。

作者本人にしか分からない文を「詩」として発表するわけがないので、分かるようにできているはず。だが、私の決定的な知識不足、情報不足で正確な意味を受け取ることができない。
まるで暗号です。的確なカギがないと意味が読み解けないようになっている。
いくら原文のドイツ語を深く掘り下げても、注意深く読み直しても答えは出ないのです。

この謎を解くためには、フリーメーソンとは何ぞや?というところから解決しなければいけない、と前回のベートーヴェン「第九歓喜の歌」の解読チャレンジで分かっていた。
フリーメーソンがどういう組織で、何を目的としていて、どういう世界観の団体なのかというところから知らなければならない。フリーメーソン関連はなんかどこから手を付けていいのか分からなくて、めんどくさくなってきた。
そのため解読には時間がかかるので、頭の片隅にはありつつも、放置していたのです。

フリーメーソンをただの「石工職人の秘密結社」とか「自由・平等・友愛」という表面的な知識、「世界を牛耳る秘密結社」という陰謀論では、このシラーの詩を解読するには不十分です。
ドイツ語関連は別ブログサイトで書くつもりでしたが、ベートーヴェンの方の「歓喜の歌」の続編なので例外的にこちらで書かせていただこうと思います♡

何回続くか分からない・・・。結構長くなってしまいます。年末までには終わらせる予定。週一ペースくらいで投稿できればいいなぁと思っています。しばらくお付き合いください♡

今回は、参考動画を多く貼り付けることになります。
これらは絶対に見てくださいね。じゃないと、多分途中で「はにゃ?」となってしまうからです。
長い動画もありますが、ゆっくり見てくださいね。

かるくおさらい
・ベートーヴェンの第九「歓喜の歌」は、年末によく歌われる有名な曲。現在ではEU歌でもあります。
・ベートーヴェンが、ドイツの詩人シラーの「オーデ 歓喜の歌」に感銘を受けたので、第九の歌詞にシラーの詩の一部が使われている。全文でないところが余計に意味を分からなくさせる要因だった・・・。
・もともとのオリジナル、シラーの「歓喜の歌」はシラーの友人のフリーメーソン会員の依頼でフリーメーソン支部のために作られた。
・シラーは、その後フランス革命の血なまぐさい様子にあきれ、詩の一部を変更。さらに、のちに「あの詩は失敗作」と自分で言っているらしい。
・シラーの親友、ゲーテはフリーメーソンもしくはイルミナティのメンバーだったと言われているが、シラー本人は不明。今回、色々情報みたけど、決定的な証拠・証言は出てないようです。ですが、シラー本人もフリーメーソンだった可能性はかなり高いと見ます。
さらに、ゲーテの信仰はキリスト教ではなく、古代ギリシアの宗教、オルペウス教だったそうだ。わりと、これ、重要だった。

ベートーヴェンの「第九歓喜の歌」の歌詞は、詩人の人とか、作曲家の人とか・・・色々なバージョンで日本語訳が出ています。
そして、その日本語の意味が分かりません!
シラーのオリジナル「歓喜の歌」日本語訳については、無料で参考にできる数も少なく、ドイツ文学の研究者さんの論文や研究がネットで出てくるんですけど・・・

先生!!さっぱり意味が分かりません!
ドイツ語のサイトでも、何か参考になるような情報はないかと色々検索したが、肝心なところをするっとスルーしている。
目玉飛び出たのは、「表現については、詩人的創作であるため、解釈による」と書いてあったところ。
あのぅ!!シラー研究者がなんかしらの見解出してないんですか?
思想的・時代的に「こう考えるのが妥当」とか見解出せないの?
「こういう意味として解釈するとすっきり意味が通じるよ」とかなんか・・・ないのか?おい!!

本国ドイツのシラーの研究者、何やってんすか?仕事しろよ。非ドイツ人、みんな困惑してんじゃねーかよ!(今回、英語訳も見た・・・けど、意味不明なものが、アメリカンテイストになっただけだった)
不明単語の解説くらいしてくれてもいいもんじゃないだろうか・・・。
それとも、歓喜の歌については深掘りするな、とか、意味を明確にするなという暗黙の了解でもあるのだろうか。だったら、スマン。素人で何も知らないから勘弁してくれ。

前回、ベートーヴェンの第九の歌詞の解釈を試みた時、一番謎だったのは、「神はどこにいるのか」ということだったのですね。
原文を読まれた方はお分かりになるかと思いますが、単数の「神」と複数の「神々」と、両方混じっている。「神」を意味するらしい表現が色々ある。「親愛なる父上様」とか、「創造主」とか「星のテントの向こうにいる」とか。

ドイツは、どうしてもキリスト教圏ですから、単数の「神」はキリスト教的な唯一神、創造主を指すと見ましょう。
そして神々とくれば、ギリシア・ローマ神話的な神々、もしくはゲルマンや北欧神話の神々、または古代エジプトを意味するとしよう。
数年前も「第九 歓喜の歌」の詩を読みながら、ギリシア・ローマ的なイメージと、キリスト教的(というかカバラ)イメージが混ざっているとは思ったのですが、今回、改めてシラーのオリジナルの詩を見ていますと、全体を支配しているのは、やはり古代ギリシア・ローマ的なものです。

というのも、詩の形式。
まず、八行詩なんですね。その後、コーラス部分の四行詩がセットになって、それが九組あります。
ウィキペディア情報ですが、八行詩というのは、イタリア起源の詩の形式で、英雄詩によく用いられた形式なんだそうです。英雄を讃える形式。対象となっているのは「英雄」であって「神」ではない。
途中でコーラスが入るという形式は、古代ギリシアの演劇でよく用いられた形式のようです。
コロス、舞台で劇が演じられ、コーラスがその内容に合った合唱をする。登場人物の心の内を説明するような内容が歌われる、そうです。シェークスピアの戯曲を思い出す方も多いでしょう。
キリスト教ワードと世界観は入っているけど、全体を支配するのはギリシア・ローマ的な神話、複数の神々がいる世界観、そして「英雄」に捧げられた詩と見ていいのではないでしょうか?

前回のベートーヴェンの「第九 歓喜の歌」の解釈とは違う部分が多くあります。ごめんなさい。あの時は「これやろ!絶対せや!」みたいな自信があったが、今となっては・・・・勉強不足ですみません。今回も、ギリギリまで考えたり調べたけど、今の私の段階ではこの程度が限界です・・・。

これ以上は、本職のフリーメーソン、フリーメーソンの思想に詳しい方が解釈した方が確実だと思います。
それか、シラーとチャネリングできた人とか!

ベートーヴェンの第九、歓喜の歌の日本語訳は色々出てくるんです。意味わかんないものがほとんどだけど・・・。それについて解説している人もたくさんいるし、研究発表している学者さんもいる。

シラー/ベートーヴェンによる 頌歌『歓喜に寄せて』の解釈上の問題点 
吉田 真

この方のレポート、とても面白かったです。そして、この方が指摘されている問題点は、まさしく「核」となるもの。理解の参考になりました。ご興味ある方は、ぜひ検索してみてね。。
「歓喜の歌」がフリーメーソンなのかどうか・・・ということに関してもレポートの中に書いておられます。ネットで無料閲覧できますよー。
残念ながら、ココナラブログではリンク貼れないので、自力で検索してみて♡

では、シラーの「歓喜の歌」シリーズ、始まりです。今まで思いもしなかった、だけど、言われてみれば確かにそうとしか読めないという不思議な暗号解読をご一緒に体験してください。
そして新しいあなたの「歓喜の歌」を作りあげてください。
ネットなどで先に第九の方の「歓喜の歌」の訳を読み、その意味の分からなさを体験してから読むとこの暗号の衝撃がよりリアルに体験できるはず。

三年前のboの「第九 歓喜の歌」シリーズでは、ウィキペディアに出ている二つの訳を比較しておりますので、よろしければご参考に♡
その一からその六、追記までよろしければご覧くださいね。

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