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第九「歓喜の歌」その五~智天使ケルビム、見っけ~

まずは、写真をよくご覧になってください。これは、私の普段使っているタロットカード、ドイツで手入れたため、普通のウエイト版ですが、ドイツ語表記になっています。通常のタロットカード、21番、「世界」のカードです。ウエイト版は、カバラ思想をミックスして作られているため、通常のタロットカードより、カバラ濃い目です。カードの四方をご覧になってください。そして、思い出してください。智天使ケルビムはどんな姿をしていましたっけ?正面には人の顔、後ろはワシ、左右は牛とライオンの顔がついている。今まで、私は、この「世界」のカードの四隅、そして「世界」に対応する10番のカード「運命の輪」の四隅に描かれているもの、これをエレメント、つまり、水・風・火・土を示すものだと考えていました。ところがどっこい、今回「歓喜の歌」ついて調べているうちに、おやおや・・・と自分の勘違い、思い込みに気づくことができたのです。智天使ケルビムに守られている生命の木、神が、「世界」のカードに描かれていたのですね。原文で読みたいシリーズでタロットさんとつながるとは思っていなかったで、ちょっと驚いています。そして、前回の「神の前に立つ」の部分ですが・・・「世界」のカードが完全かつパーフェクトで絶対の世界、「神」を示すと考えると、世界の前にあるカードは何かとみなさん興味深々なのではないでしょうか。ええ!タロットカード20番は、「審判」です。最後の審判です。ここで気づいて!最後のチャンスよ!改心するなら今!最後の最後で改心できるかがポイントなんですね。年末、色々身辺整理の必要な方、いらっしゃるのでは?心残り、後悔、悔いが残っていること
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第九「歓喜の歌」~追記~

6回に渡り、ブログでご紹介した新解釈?!「歓喜の歌」。世界観がカバラっぽいということで調べなおした結果、なんと、歓喜の歌のもとになったシラーの詩は、もともとフリーメーソンの支部のために作られたものだったということが判明。・・・それを早く言いたまえ!という気持ちになりました。シラー自身がフリーメーソンだったかどうかは不明。シラーのお友達の一人がメンバーで、シラーに詩を頼んだらしいです。シラーのお友達で有名なのが、ゲーテです。ゲーテはフリーメーソン、いや、むしろ、イルミナティのメンバーだったのではないかと言われています。ゲーテの作品「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」には、フリーメーソン丸出しです。背景などもこの小説の解説で詳しく知ることができます。普通の小説としても楽しく読める作品なので、興味のある方はぜひお手に取って読んでみてくださいね!青春小説、恋愛要素も入って、長い小説ですが、割とあっさり読めてしまいますよ。当時のヨーロッパ人がどんな閉塞感を感じていたのか、それでアメリカにどんなに期待を寄せていたのか、追体験することができます。フリーメーソン、イルミナティというと、陰謀論が頭に浮かんでしまいますが、もともとは啓蒙的な思想、人々を正しく導き、理想的な形態での人々の生活、人生、コミュティを目指していたのですね。おそらく、この秘密結社、団体はもともと、純粋な思想を持って、まじめに平等や友愛を目指していたのでしょう。今でもそうかもしれませんが、実際にその団体の活動内容とか、メンバーの人を知らないので・・・。日本の状況を見ても明らかですが、そのような団体があったとしても、純粋に成立
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第九「歓喜の歌」その六~自分の道を行く~

「歓喜の歌」、今回で最後までまとめてみて行きましょう。後はそんなにしんどい部分はないと思います。全部まとめて、おしまいまでやってしまいましょう。Froh, wie seine Sonnen fliegenDurch des Himmels prächt'gen Plan,Laufet, Brüder, eure Bahn,Freudig, wie ein Held zum Siegen.↓ウィキペディアの訳天の壮麗な配置の中を星々が駆け巡るように楽しげに兄弟よ、自らの道を進め英雄が勝利を目指すように喜ばしく尾崎さん訳あゝ、造物主、日の神の    遙けき御空を天駈けるごと、    行け、汝が道を、勝利の道を、    勇みて、兵の行くがごとく、    行け、我が友よ、いざ行け、友。bo訳天の見事な采配に従い、神の星たち(被造物)が、(生き生きと快活に)巡って行くことか。兄弟よ、お前たちの道を行くのだ。勝利へと向かう英雄のように堂々と!前回の「バラの道」、シュプールではなく、Bahn、つまりちゃんとした軌道のことです。鉄道とか、高速=アウトバーンとかの道です。本能や自分の性質に導かれ、その道をたどると「あなたの道」ができる。先に誰もいなくとも、迷っているみたいに不安になっても、その道でいいのです。ぐっと胸を張って、堂々と先へ進みましょう。Seid umschlungen, Millionen!Diesen Kuß der ganzen Welt!Brüder, über'm SternenzeltMuß ein lieber Vater wohnen.ウィキペディアの訳抱き合おう、諸
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第九「歓喜の歌」その四~今度は世界観がバラバラ事件~

軽い気持ちで始めた、原文で味わいたいシリーズ。まさか、こんなに複雑化するとは思わず・・・「歓喜の歌」、もしかしたら年内完結無理かもしれん。でも頑張る。「歓喜の歌」の日本語訳で頭にハテナマークを付ける人、多いのではないでしょうか。私もうーん。。。ピンとこないんですよね。やっぱりキリスト教的背景知識がないと無理なのかな・・・って。引き続き、ウィキペディアの訳を拝借してみていきましょう。Freude trinken alle WesenAn den Brüsten der Natur;Alle Guten, alle BösenFolgen ihrer Rosenspur.ウィキペディアの訳↓すべての存在は自然の乳房から歓喜を飲みすべての善人もすべての悪人も自然がつけた薔薇の路をたどる作家の尾崎さん訳萬の物皆、自然を生きて、並べての人皆、光に浴みす。ここはさすが作家!尾崎さん訳が素敵です。意味をがっちととらえて、日本的感覚でもしっくりくるよう、訳されておられますよねぇ。Rosenspur、バラの道というと、「イバラの道」を連想、なんかすごい過酷な道なのではないかと思ってしまいますが、よい香りのする道、心地よい道というイメージでよいみたいです。spurは、道というか、跡、足跡とかそんな感じです。スキーをする人ならピンとくるでしょう。シュプールのことです。喜びは自然からもらうんだよ、みんなそうでしょ、そんな感じの部分ですね。いい人も悪い人も、みんなそれぞれの自然の「バラの道」を行くのです。自然の、自分の性質が誘導する方へ行くのです。心地よいと感じる匂いのする方へ、自分にしか嗅ぎ分けられな
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第九「歓喜の歌」その三~同じ文なのに解釈がバラバラ事件~

引き続き「歓喜の歌」のお話。今回は、あら不思議?!原文から、まったく別解釈の訳文が生まれるというケースを目撃していただきたいと思います。ご興味のある方は、ウイキペディアの「歓喜の歌」のページを開いてみてください。Wem der große Wurf gelungen,Eines Freundes Freund zu sein,Wer ein holdes Weib errungen,Mische seinen Jubel ein!Ja, wer auch nur eine SeeleSein nennt auf dem Erdenrund!Und wer's nie gekonnt, der stehleWeinend sich aus diesem Bund!この部分です。ウィキペディアに二つの種類の訳文が載っています。一つはどなたが訳したのか分かりません。もう一つの訳は、尾崎喜八さんという作家さんが訳されたもの。ひとりの友の友となるという大きな成功を勝ち取った者心優しき妻を得た者は自身の歓喜の声を合わせよそうだ、地球上にただ一人だけでも心を分かち合う魂があると言える者も歓呼せよそしてそれがどうしてもできなかった者はこの輪から泣く泣く立ち去るがよい尾崎さん訳では心の友垣、操の妻をかち得し者等は集ひて歌へ。己を憑みて驕れる者に、此の世の眞の歡喜有らじ。訳の明確な違いにお気づきでしょうか。上の訳では、一緒に歓喜の歌を歌っていいのは・心通じあう友がいる人・気立ての良い妻がいる人・心を分かち合う魂があると言える人尾崎さんの訳では・心通じあう友がいる人・気立ての良い妻がいる人そして、「
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第九「歓喜の歌」その二~酒と泪と男と革命

最初に断って置きますが、私はあんまり背景知識持っていないので、それなりの解釈しかできません。ごめんにゃ。色々な方がこの詩の解釈をなさっており、キリスト教の背景知識やドイツの歴史、シラーについて詳しい方が解説したものなど、たくさんありますので、参考にしながらご自分なりの「歓喜の歌」を作りあげてくださいね!詩を味わうのは、そういうところからでいいんじゃないでしょうか?!まず、この「歓喜の歌」、シラーの詩、原題はAn die Freude、「喜びに寄せて」。anは前置詞。手紙を書く時の宛名にもanが使われます。分かりやすく、「喜びについて」と解釈してもいいかもですね。「喜びさんへ」と解釈してもよいでしょう。この詩ができたのは、フランス革命の後だということと、シラーがあの「シュトルムウントドランク」=Sturm und Drangの時代の詩人であるということを念頭に入れておきましょう。もっと感情的に!感情爆発!それが自然だ、文句あるかこの野郎!みたいな、「自然へ帰れ」というルソーの思想もかなり影響していたのではないでしょうか。人間が人間らしく生きるということについてみんな真剣に向き合い始めたこと、そしてお隣の国で人民による革命が起こったことで、シラーの内面も「おぉ!革命!革命!」と興奮していたことでしょう。ゲーテ、ベートーベンとかもこの時代の人です。激しいロマン、理想を持っている感じしますよね。フランス革命というのはヨーロッパにおける火山噴火みたいな・・・すごく象徴的大事件なんですよね。そりゃ、革命なんて歴史的大事件、大変革。だけど、あれほどの強大な権力、そしてまさか王殺しにまで発展す
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原文で味わいたいドイツ語③ 「歓喜の歌」その一

ヘッセの「郷愁」、カール・ブッセ「山のあなた」に続き、今回は年末気分で「歓喜の歌」を取り上げたいと思います。まずは↓の動画で、ご一緒にドイツ語で歌ってみましょう。すごく分かりやすい先生です。おすすめです。私も動画見ながら、一緒に歌ってみました。歌のレッスンを受けている気分になれますよ♡よろしければ、ご覧になって「いいね」を押してあげてください。もっとよろしければコメントつけてあげてください。こういう分かりやすい動画がたくさんあれば、人助けになると思うんです。そして、↓面白いのが、歓喜の歌の原文歌詞を漢字表記したというもの。1985年の5000人の第九というイベントの際に覚えやすいように考案されたそうです。風呂出で 詩へ寝る 月輝る 粉健とホテル 会う末 理事 生むビルベ と 0点 夫追い得る 取るん健貧無理死へ 台ん 入り人産む台寝 津会うベル ビン出ん 微出るバス出い 詣で 酒取れん 下駄いるとああ冷 麺支援 ベル出ん 鰤うでる暴大ん 残ふてる 風流げる 場いるとカタカナが続くと、読み間違いすることが多いです。漢字が入ることですっと頭に入るのでいいアイデアだと思います。とにかく、意味なんてどうでもいいから、第九を歌うんじゃい!第九でも大工でもどっちでもかまやしない!・・・という意気込みを感じますね。このアプローチの仕方、正しいと思います。多分それこそが正解なんじゃないかとすら思います。私も今回、この歓喜の歌の原文を当たってみたのですが、よくわかんないんですよね。これ、何を指しているの?どういう意味?どんな脈絡で?と、解釈が難しいです。さすがシラー、ドイツを代表する詩人。高尚で
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