はじめに
「うちの子はケアレスミスさえなければ点数が取れるのに……」
保護者の方からよく聞く言葉です。
実際にテストを見ると、あと少しで正解だった問題がたくさん見つかることがあります。
しかし私は普段の指導で、
「ミスをなくそう」
とだけ伝えることはほとんどありません。
なぜなら、ミスを減らすには具体的な方法が必要だからです。
実際に私は、生徒一人ひとりに合ったミス防止の工夫を指導しています。
そしてその工夫だけで点数が上がることも少なくありません。
繰り上がりや繰り下がりを書く
小学生の計算問題でよく見られるのが、筆算のミスです。
特に多いのが、繰り上がりや繰り下がりを頭の中だけで処理してしまうケースです。
その結果、本当は計算方法を理解しているのに間違えてしまいます。
私はそのような生徒には、繰り上がりや繰り下がりの数字を小さく書くよう指導しています。
たったそれだけで正答率が大きく改善することがあります。
図や表を活用する
文章題でミスが多い生徒もいます。
そのような場合は、計算力よりも整理不足が原因であることが少なくありません。
例えば、
* 速さの問題
* 過不足算
* 関数の問題
などです。
私は図や表を書いて整理する方法をよく指導します。
すると、問題の意味を正しく理解できるようになり、ミスが大幅に減ることがあります。
チェック済みの印を付ける
度数分布表や大量のデータを扱う問題では、
どこまで確認したのか分からなくなる生徒がいます。
その結果、同じ数字を二回数えたり、逆に数え忘れたりしてしまいます。
このような場合は、
確認した箇所に印を付ける方法を指導しています。
大人から見ると単純な方法に見えるかもしれません。
しかし生徒にとっては非常に効果的です。
メモを書く習慣を付ける
文章題や図形問題では、頭の中だけで考え続けたり、式や筆算しか書かない生徒がいます。
すると途中で求めた内容を忘れたり勘違いしたりして、正しい考え方をしていたのに最後で間違えることがあります。
そのため私は、求めた内容を簡単に言葉でメモするよう勧めています。
例えば、それぞれの式や数字が何を表すのかというメモです。
実際に、あと一歩のところでのケアレスミスの絶えない生徒が、メモを書く習慣によって正答率が上がったこともありました。
ミスを責めるより原因を探す
ミスが続くと、
「もっと集中しなさい」
と言いたくなることもあります。
しかし私の経験では、生徒自身も好きでミスをしているわけではありません。
だからこそ、ミスを責めるよりも、
なぜミスしたのかを分析することが大切です。
そして原因に合った対策を考える方がはるかに効果的です。
まとめ
私はこれまで多くの生徒さんを指導してきました。
その中で感じるのは、学力を上げる方法は問題をたくさん解くだけではないということです。
* 繰り上がりを書く
* 図や表を書く
* チェック済みの印を付ける
* メモを残す
こうした小さな工夫によってミスが減り、点数が上がることがあります。
もしお子さまのミスが多いと感じる場合は、
「もっと気を付けなさい」
ではなく、
「どうすればミスを防げるだろう」
という視点で見てみることをおすすめします。