「ちゃんと引継ぎできていないんでしょうか?!」と言われたことがある。
私は引き継がれた側だ。
これを言われた際、どのように答えればいいか、3秒ほどの間で膨大な考えが頭を巡った。
これを言った相手は、「なぜそんなことも知らないのか」という思いで口から出ただけだと想像する。
ただ、正直引き継がれた側はこのセリフを受け、答えようがないのだ。
強いていうなれば、「はい、引き継がれていません。」だ。
引き継がれていればトラブル起きず、相手もそんなに怒らなくてもよかったのだから。
引き継がれていないが故のトラブルだし、こっちとしては知らない内容を教えてもらわずして知ることはできないのだ。だって知らないのだから。そうしなければならないことを、今しがた知りました、なのだ。
しかし”引き継がれてません”なんて答えようものなら火に油だし、そもそもその”引き継がれているか”という問答に意味があるとは思えない。
なので、相手にはこう答えた。
「で、今後どうすればいいのですか?」
すると相手はこうだ。
「だから、ちゃんと引継ぎできていないのですか??!!」
ブチギレている。
だいぶゲンナリしました。
怒鳴られて一瞬ひるんだ自分が嫌になりました。
常日頃、
”この言葉は相手にどう響くのか”
”この言葉を吐くことに意味があるのか”
”相手はこの言葉を聞いてどういう行動に出るか”
そういったことを考えて話すようにしている。
自分も人間なので感情的になったりして失言することもないではない。
しかし、冒頭の言葉のようなものは絶対に吐かない。
なぜなら、
全く建設的でない
からだ。
相手はなぜ冒頭の言葉を吐いたのかを推察するに、一言で表せば”上位に立ちたい”それだけだと思う。
「引き継がれていないのか」という質問に対して、
A1:引き継がれている場合
⇒いいえ、引き継がれています。しかし自分のミスによりこういったトラブルになりました。申し訳ありません。
A2:引き継がれていない場合
⇒はい、引き継がれていません。ご迷惑おかけして申し訳ありません。
この2択にしかならない。
引き継がれているかどうかは、このトラブルを解決するためには特に必要ない。問題はトラブルを解決することであって、犯人を見つけることではないのだ。
相手は2回3回と同じ質問をしてきた。つまり”犯人を決めたかった”だけだと考えられる。「このトラブルの原因はあなた(もしくはあなた方)」と言いたかったのではないだろうか。
そう考えると、それに対する答えはこうだ。
「はあ、犯人は私でかまいませんが、それで?」
そもそもこのトラブルは、
元受け業者=私
下請け業者=相手
という構図で、自分が作業予定日を決める際に、慣例では
①お客様側の予定を聞いてから
②下請け業者に日程調整してもらう
という手順を踏んでいたことを知らず、下請け業者にいきなり日程調整をお願いしたことだ。まぁ順番を間違えただけである。
現状、お客様側にはなにもアクションしていないので、むしろなにも迷惑はかけていない。
この現状を分析するに、、、、
上位に立って文句言いたいだけよね?「下請けだからって甘くみんなよ」的な??
確かにお客様側の予定を聞かないと予定を立ててもまた予定を立て直すことになるかもしれないし、二度手間にはなるだろう。
しかしお客様は消費者ではなく、業者だ。当該の案件以外は通常は下請けから出てきた予定をそのままお客様側に通すだけだ。
つまりこの案件のみイレギュラーなわけである。
そして前任者が担当者にどのように引き継いだのか知らされていない私は通常通り業務をこなした。
すると冒頭のようにキレられたわけである。
私としては、自分のミスを棚上げするつもりはなく、今後どうするのが正しいのか、今回はどのように進めるのかを確認したいと思ったのだが、相手は犯人捜しをしたかったらしい。
こちらとしては忙しいからとにかく前に進みたいのだ。
相手も同様に忙しいはずなのに、なぜこんな発言をするのだろう?
不思議で仕方なかった。
その電話では、相手はブチギレているし、前に進まないのなら早く切りたかったので、
「では先方(お客様)の予定を確認しますので、改めてご連絡差し上げます」と言って半ば強制的に切りました。相手はなんだかギャーギャー怒鳴ってましたが。
「はい、引継ぎできていません」と答えようものなら、文句を言われ続け、特に”じゃあどうすればいいのか”がうやむやになってしまい、結局先へ進まないことが予想されたので、ひとまず切ってしまう選択をしました。
その後前任者から電話があり、「いろいろ言ってましたが納めておきました」とのこと。前任者にも電話して文句言いまくっていたようです。
上記のようなことがあると、もう”この人頭おかしいのかな”としか思わないし、そんな暇ではないんです。なので、いろいろ考察し、
自分はあんな発言はしない
と振り返ることで糧にします。
ちゃんと、相手にも自分にもためになる、意味のある発言をしようと心に誓いました。
どなたかとコミュケーションをとる際は、
・どうしたいのか(ゴールは何か)
・どうすればいいのか(ゴールに近づくためにはどうするのか)
を考えるようにすれば、円滑に円満に進むと思います。
私はその相手とは、二度と話しません。
冒頭のような発言をする人とは物事を円滑に進めることができないからです。
他の業者に仕事を回すようにしようと思っています。
逆に言えば、そういう発言をすることで仕事がなくなる可能性をもはらんでいる、危ない発言なのだなと学びました。