1.利用者からの質問
ハローワークで就労支援ナビゲーターとして働いた経験がある私は、よく利用者から「良い仕事は無いですか?」と聞かれました。
しかし、利用者本人が「良い仕事」をどのように定義しているのかわからないと、適切な回答は出来ません。
そこで、私は「良い仕事がありませんか?」という質問に、まず「あなたの言われる良い仕事ってどんな仕事ですか」と、質問していました。
質問に対して、質問で返すことは「質問返し」といわれ、一般的に失礼な行為とされています。
しかし、この質問をしないことには、利用者のニーズがわかりません。
そのため、やむなく質問返しをしていたわけですが、面白いことにこの質問にきちんと返答出来る方は極稀です。
ほとんどの利用者は、実は自分の価値観やキャリアビジョンを明確に持っていませんでした。
2.譲れない条件、妥協する条件
「良い仕事」を見つけるためには、まず自分が譲れない条件と、反対に妥協してもいい条件を整理することが大切です。
この譲れない条件とは、仕事内容や勤務地、給与など、本人にとって妥協出来ない、また妥協したくない条件になります。
転職するということは、現状の仕事になんらかの不満があるからです。
それを妥協してしまったら、転職する意味がありませんね。
しかし、自分の希望条件をすべて満たす求人も無いでしょう。
だからこそ、譲れない条件と妥協してもいい条件の明確化が必要になります。
そのため、自分の価値観やキャリアビジョンを整理することで、譲れない条件と妥協する条件を明確にすることができます。
3.自己理解と仕事理解
この「良い仕事」を見つけるためには、自己理解と仕事理解を深めることが大切です。
自己理解とは、自分の価値観や強み、弱みなどを理解することです。
仕事理解とは、自分の適性や興味に合う仕事内容や業界などを理解することです。
私達キャリアコンサルタントは、この自己理解と仕事理解を深めるサポートが仕事のすべてといっても過言ではありません。
4.キャリアコンサルタントの役割
キャリアコンサルタントは、求職者の自己理解と仕事理解を深めるサポーターです。
あなたの理想の仕事と働き方を叶えるためのナビゲーターになります。
旅行に例えれば、キャリアコンサルタントとは、あなたの職業人生という世界を共に旅する、ツアーコンダクターのような存在です。