仕事上でのミス、失態の大小にかかわらず、気分が落ち込むようなアクシデントが起きれば、人は誰でも自分を責めてしまいます。
中心人物なら尚更、そうでなくても
「もっとうまく立ち回ることで回避できたのでは」などのように。
しかし、一旦はやめておきましょう。
精神的に下を向いている時に自分を責めると、
必要が無いところまで責める範囲が広がっていきます。
自分が原因であろうとなかろうと、落ち込んでいるなら自分を労わって慰めましょう。
それは甘やかすことでも逃げることでもありません。
人は、
感情に支配されていては
冷静になれません。
冷静にならなければ、
最適な対応策を考えることも、選ぶことも出来ません。
目の前の仕事に取り組むためには、
感情の支配から解放される必要があります。
その準備として、自分を労わりましょう。
どんなに落ち込んでいても、やるべきことはやらなければいけないのが大人の辛いところです。
単純作業や、
体を使う業務、または
作業場所を変えるなど、
可能な方法で気持ちを切り替えましょう。
気持ちが落ち込んでいる時は、パフォーマンスも落ちています。
普段から100出来るところを、60や50くらいしか出来ないかもしれません。
それは自分の能力が落ちたわけではなく、
一時的に効率が落ちているだけです。
無理に普段通りの100をこなそうとすれば、別のミスを引き起こし、更に気持ちが落ち込む危険があります。
どうしてもやらなければいけないことだけをピックアップし、その業務に専念しましょう。
仕事は複数人で取り組むものです。
それが社内の人でも、取引先の人でも、
関係者が必ずいます。
一人で落ち込んだ気持ちを抱え込み続けると、
関係者との足並みがどんどん
ズレていってしまいます。
小さな確認事項から、
コミュニケーションを欠かさないようにしましょう。
そのやり取りの中で、落ち込んでいるのは自分だけではないことや、今後はどうしたらいいのか、などのヒントが見えてくるかもしれません。
気持ちが落ち込んでいる時は、食欲も落ちがちです。
しかし、
空腹と寒さと孤独は、
メンタルの最大の敵といっても過言ではありません。
たくさん食べる必要はありません。
その時に食べたいものを、必要な量だけでいいので、食事は抜かないようにしましょう。
こういう時のために、自宅で一人でも楽しめる趣味を一つ作っておきましょう。
特別なものじゃなくていいと思います。
私がお勧めするのは、
映画です。
連続ドラマやアニメだと時間が長すぎて、気がつけば深夜、ということになってしまいますが、映画なら2~3時間で終了します。
出来ればコメディやアクション、ファンタジーなど、
その世界に没頭できる内容だと、
「気持ちを切り替える」効果もあります。
最低6時間、出来れば7時間眠れればOKですが、人によっては気分の落ち込みから、中々眠れない場合もあります。
眠れないことで、
更に自分を責めてしまうかもしれない。
ですから、普段通りの睡眠が取れるかどうか、を、
自分のメンタル回復の度合いを測るバロメーターと考えましょう。
中々眠れなかったら、それだけ自分のショックが大きいということ。
眠れない自分を責めるよりも、そんな気持ちを抱えながらも定時まで頑張った自分を褒めましょう。
1日の業務を開始する時、朝礼や、メールチェックや、オフィスの清掃や、何かしら毎日行っている作業があると思います。
まずはそうしたルーティン作業に没頭しましょう。
没頭しているうちに、
頭と体が「仕事仕様」に切り替わります。前日出来なかった分を取り戻そう、と奮起すると、つい焦りすぎてミスを呼び寄せてしまいます。
そういう時こそ
深呼吸して、急ぐことよりも
「ノーミス」に価値を置きましょう。慌ててもゆっくりやっても、結果としては大きくスピードは変わりません。
一人では解決できないからこそ、時間が経っても抱え続けるのが「悩み」です。
仕事の悩みは職場の人に相談するのが一番手っ取り早く、現実味があります。
一人で解決するのは難しい、と感じたら、上司でも同僚でも後輩でも部下でもいいので、信頼できる人に相談しましょう。
その時は、
方向性を決めた上で相談しましょう。
「何でもいいからどうにかしたい」と言われても、聞いた人も何も言えません。
「○○にしたいんだけど、他にどんなことしたらいいかな」と聞くほうが、
具体的な提案をしてもらえます。