気楽に読んでください、呼吸のおはなし ~その91~

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今日もお読みくださりありがとうございます。
今回もどうぞ宜しくお願い致します。
昨日は改めて、頭で考えること、身体感覚を伴わない思想は偏りがちなことに付いて書いてみました。
掌の向きと呼吸の関係は試されましたでしょうか。
それはそうと、スポーツを生観戦していると時折強烈なるヤジを飛ばす人を見掛けます。僕が子供の頃、プロ野球のパリーグには南海ホークス、近鉄バファローズ、阪急ブレーブスというバリバリの関西球団が三つもあって、その応援団のおっさん達のヤジには苦笑させられたものです。
実戦経験の少ない素人ほど、辛辣でどぎついヤジを平気で飛ばします。
きっと頭の中だけで考えていると、「なんであんな簡単なことがでけへんのやろ」と思ってしまうのでしょうが、ちょっとでも経験のある人なら、「それがそう簡単には行かんのよ」と凡ミスにも共感できるというものです。
それで、今日も繊細な体の感覚を一緒に味わってみませんか。
やることはいたって簡単、左右の小指と小指の先どうし、薬指と薬指の先どうしを合わせてみてください。
この時、他の指はくっ付けないようにしてください。
小指と薬指の指先だけ左右で繋いでいると、体にある変化が感じられます。
この変化を、「呼吸の」と言い表す人、「体温の」と言い表す人、「血流の」と言う人、「エネルギーの」、「活力の」、と言うように様々な表現が人の数だけあると思います。
答えはこの記事には書きませんから、どのような変化がご自身の体に起きているか、少々時間を掛けてゆっくりと感じてみてください。
コツがあるとすれば、どんなに些細でしょうもないと感じるような事でも無駄と思わずに掬い取ってみること、気のせいで済まさないこと、これに何の意味があるとかそのような価値観に凌駕されないこと、でしょうか。
そして充分に感じたならば、次は指のペアを変えて、親指と人差し指でやってみてください。
きっと、小指・薬指の時とは体の感じがガラッと変わると思います。どのように変わるかは、皆さん其々が本当に感じていることを正直にそのまま感じていてください。
昨日のワークよりも、体が感じていることを認識してあげ難くなってしまっている、そんな自分に気付く方が多くなるかも知れません。
裏を返せば、それだけこんなことに一銭の価値も無い時代になってしまっていると言うことでしょう。
このような感覚がスムーズに掴めようが掴めまいが、学校や会社に入る為やその他試験の合否には一切影響ありませんから。
ここで、少しだけ感じ方のヒントを書き添えますと、一番分かり易いのは、体の中の、より温かいと感じるエリアが変わる、となります。
なるべくゆっくりと時間を掛けて味わって、何となく感じられて来た人は、今の自分にはどちらの指の組み合わせがより必要か、心地好いのはどちらか、気が付くと長くやってしまっているのはどちらの組み合わせか、といったような比較も楽しんでみてください。
さっき試験のことを言いましたが、例えば勉強の成績上位の人しか成れないような職業に就く人にこそ、本当はこういった身体感覚を磨いてもらいたい。本当はそうでないと困る、絶対に。
医療系のプロフェッショナル、弁護士や検事や裁判官といった法律の専門家、科学者に化学者、大学の教授や学校の先生全て、それに、政治家・・・、あ、政治家は、もう、どうでもいいですが、こういった人達に、研ぎ澄まされた身体感覚は必要無いと思われますか、皆さん、どうでしょう。
このままAIに、道を譲りますか。
そして、ここからが更に大事なお話となります。身体感覚が思考よりも大切なのは紛れもない事実だと思いますが、身体感覚がどんなものでも全て安全かと言うと、それがまたそうでもありません。
昨日少し触れましたように、気の遠くなるような輝かしい歴史を持つ、そんな伝統的な宗教の教義でも、時代の変化と共に信憑性を失って、庶民の全ての根深い悩みには届かなくなっている感は否めません。
それは、どんなに素晴らしいものでも考え方はあくまでも考え方の一種であって、危機的状況に追い込まれれば追い込まれるほど人は、「じゃあこの考え方が間違ってたらどうなるんだよ!」と疑義を持ち始めます。
体に落とし込まれていない、「心から信じている」位のレベルだと、緊急事態に直面した時にその心は揺らぎ、勘の鋭い人ほどその頼りの無さに一早く気付いてしまって、本当の心の拠り所を求めて彷徨ってしまうのです。
そこに " 偏った " 怪しい身体感覚を与えてリアルと見せ掛けて、人々を自分の思い通りに操るような輩がある時現れてしまって、そして充分に気を付けていないとこれからも要所要所でそのような同類はまた現れて後を絶たないでしょう。
そのようなまやかしに遭わない為にも、一人一人、自分の体の感じに馴染んで、独自の感覚で受信発信出来るようになっておいて損は無いと思い、そんな意味もあって、こんな活動を細々と止めずに続けています。
今日も最後までお読みくださりありがとうございました。
次回もまた、どうぞ宜しくお願い致します。

つづく


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