思い出「最高の・チケット」

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【ピーコック】





4歳の時
埼玉県三郷団地に住んでいた。

俺は
いつものように母親に連れられて
スーパーでの買い物に来ていた。

そのお店の名前は
「ピーコック」

近に「タジマショッピング」と言う
スーパーがあるけど
今日ピーコックで特売があるから
少し離れたこっちに来てた。

買い物に行く時は
いつも幼稚園の帰りがけに行き
その方が時間の節約になった。

俺は
ピーコックに来ると
必ず向かう場所があった。

その場所は
ソーセージの試食コーナー。


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【試食コーナー】





俺は
ピーコックに到着すると
速攻で走りだして
ソーセージの試食コーナーに行く。

母親の
「待ちなさい!」と言う言葉を無視し
ソーセージの匂いがある方に向かい
スグに試食コーナーを見つける。

俺は
いつも試食コーナーに行くから
そこで実演販売してるお姉さんに
顔を覚えてもらってた。

お姉さんは
行くといつも「ゆ~君いらっしゃい!」
そう言ってソーセージ3本焼いてくれた。
(*ノ´∀`)ノイラッシャイ

そして俺は
毎回ここでソーセージを
モシャモシャ食べて母親が来るのを待つ。
(´~`)モグモグ

ソーセージ3本と言えど
まだ口が小さくて
俺の食べる速度が遅い。

スグに母親が俺の所に来れば
食べている最中に来るはずなんだけど
なぜかいつも丁度食べ終わった頃に
俺のいる所に現れる。


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【タイミング】





母親がタイミングよく現れる理由は
俺の行く場所をもう知っていて
しかも食べ終わる時間も
大体把握してるからだった。

母親が俺の所に来ると
かごにたくさん食材が入ってるので
きっとここに来る途中
売り場に寄ってくるのだろう。

そして母親が試食コーナーに来ると
実演販売のお姉さんに気を使って
毎回必ずソーセージを買ってくれる。

きっと実演販売のお姉さんも
この事を知っているから
俺にソーセージを毎回くれるに違いない。
マイドアリ!(*≧ω≦)b


俺は
ピーコックに来ると
毎回ソーセージを買ってくれるから
近くのタジマショッピングより好きだ。

とある日の
ピーコックに買い物しに行った時の事
いつものように俺は
ソーセージの実演販売所に向かって行った。


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【チケット】





この日俺は
ソーセージの実演販売所に行くと
いつものお姉さんからソーセージをもらい
いつものようにモシャモシャ食べていた。

そうするとお姉さんが
俺にとある券をくれると言うので
遠慮なくもたった。

そのチケットは
「ザ・ウルトラマンショー」の券だった!
w(゜o゜)wオォ


当時は
三郷市の予算でこのようなショーが
たまに行われていた。

このとき俺は
凄く嬉しくなってその場で飛び上がり
大喜びしてしまった。
(ノ≧∀)ノわぁ~い♪

しばらくすると
いつものように母親が
ソーセージを食べ終わる頃合いを見計い
のっそのっそと歩いてきた。

母親に俺は
ザ・ウルトラマンショーの券を
お姉さんにもらった事を伝えると
母親がお姉さんにお礼を言っていた。


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【休日の朝】





ザ・ウルトラマンショーは
ピーコックの前の広場での開催で
次の日曜日の昼10時からだった。

俺は
「絶対ウルトラマンショーに連れって!」
そう母親に約束させた。
ゼッタイヽ(*`皿´*)ノツレッテッテ

家に帰ったら
母親が忘れないよう
冷蔵庫に貼られてたカレンダーに
ウルトラマンショーの予定を記入させた。

しかし日曜日は
仕事が休みで
いつも起きる時間が朝9時過ぎ。

本当に10時からのショーに
つれってってもらえるのか
少し不安だった。
(´・ω・`)ダイジョウブカナ?

俺は
ショーが楽しみで幼稚園から帰ると毎日
「ウルトラマン日曜日だからね!」と
しつこく伝えていた。

そして
とうとう大イベントがある
「ザ・ウルトラマンショー」の日曜日が
やっときた。


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【休日の早起き】





この日俺は
朝6時ごろ目が覚めてしまい
母親を無理やり起こしてしまう。

そして母親に
「ウルトラマン見に行こう!」と
朝からせかして支度をさせた。

その後支度が終わり
朝9時に準備万端になってしまう。

ピーコックまでは
歩いても10分位の距離で
いま家を出ても時間が余る。

しかし俺は
ショーが楽しみで開始1時間前なのに
母親をせかして出かけて行った。
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

会場につくとまだ誰も居なくて
ショーの券に指定されていた席につき
開始まで待つ事にした。

この時母親は
疲れたみたいでぐったりした顔をし
椅子で居眠りをしていた。


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【ウルトラマンに抱っこ】





そしてとうとう
「ザ・ウルトラマンショー」が始まった!

俺は
大興奮でウルトラマンを応援し
舞台の目の前まで行って
ウルトラマンを応援していた。

他の子達も舞台の目の前まで来て
ウルトラマンを応援してる。

そして
無事にウルトラマンが怪獣を倒し
ショーが終わってしまった。
( ´ー`)フゥー...

このあと舞台の上で
ウルトラマンが抱っこしてくれると言うので
俺も子供達も舞台に上り並んで待った。

そして
抱っこされる順番が回ってきて
ウルトラマンに抱きかかえられたら
もう超ご満悦で凄く嬉しい。

俺は
この時大人になったら
絶対ウルトラマンになると決意した。
(o|o)ジョワ!


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【ウルトラ文字のサイン】





その後
会場の出口でウルトラマンのサイン会があり
早速そこに並んで待つ事にした。
(^ー^* )フフ♪

そして順番が来て
ウルトラマンがウルトラ文字で
サインを書こうとしたら何やら
母親がウルトラマンに話しかけ始めた

それは
「ウルトラ文字じゃ子供が読めないから
日本語でサインして!」
そうウルトラマンに言い放った!

そしたら隣にいたウルトラ警備隊員が
「ウルトラマンだから
ウルトラ文字しか書けないのですよ~」
そう言っている。

それに対し母親がウルトラマンに向かって
「あんた!日本語わかるでしょ!」
そう言うとウルトラマンが
首を横に振り解らないと答えてる。

そのウルトラマンの返答を見た母親は
仕方ない顔をして
ウルトラ文字でのサインをもらってくれた。
(# ゚Д゚)プンスコ

このときウルトラマンに対して俺は
「テレビで日本語話すのに変だな」
そう感じたがウルトラ文字の方がカッコ良いから
これで満足できた。

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