「耳鼻科のもがき」

記事
小説


展示用_edited.jpg



【耳鼻科通い】



7歳の時の4月
学校で身体検査が行われて
このとき鼻の穴を調べられたら
鼻の治療が必要と判断された。


なので学校が終わったら
週3回耳鼻科に通う事になり
とても面倒くさい気持ちになり
行きたくなかった。


しかし身体検査の時お医者さんに
耳鼻科に通って鼻を治さないと
「プール授業毎回見学になり
入れないよ」と言われてしまう。
ヒィー(゚ロ゚ノ)ノ


仕方ないので俺は
学校が終わったら耳鼻科に通い
夏のプール授業に向けて
何とか治す事にした。


そして耳鼻科に行くと
ゴム製の水滴の形をした物の先端を
鼻の穴に入れ霧状の薬を噴射させる
息苦しい治療をする事になった。


しかも10分間もこの状態で
ずっと耐え続けないとならず
思ってた通りとても息苦しくて
鼻がツンツン痛む。
( ;`・~・)


このとき周りにも
同じ治療を受けてる子がいたが
その子たちの顔を見てみると
全然平気な顔をして治療してた。

national-cancer-institute-JUjmXaIvsLM-unsplash.jpg

〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓





【監視社会】



俺はこの治療が苦手で
たまに行くのが嫌になり
耳鼻科に行くふりをして
さぼってしまってた。


するとなぜか
たまにさぼってる事が母親にバレ
きちんと行くよう叱られてしまい
また渋々行く事になる。


この時住んでた所は
埼玉県の三郷団地と言う所で
この団地内の大人達は
全員で子供を監視してる。
(*>д<*)アーン


なので悪い事すると噂で即バレるし
病院の先生も地域密着型だから
子供たちの名簿を全部持ってて
さぼると家に電話がかかってくる。


しかも子供が悪い事してると
他人の子だろうが平気で注意し
いたずらしてる所が見つかると
普通に知らない大人に怒鳴られた
ヒィィッ!!∑(;Д;ノ)ノ


監視カメラが無い時代に
こんなに監視されてたら
さぼる事も容易じゃなく
もう耳鼻科に行くしかなくなった


しかし俺は
この苦手な治療から逃げたくて
さぼる方法が無理ならば
治療の仕方を工夫する事にした。

no-6800696.jpg

〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓





【医者の能力】



耳鼻科で治療する時俺は
ゴム製の水玉の器具を
左右同時に入れるのだけど
片方だけ入れて治療してみた。


するととても呼吸が楽で
苦しくなく良い感じになり俺は
このインチキ方法で片側5分ずつ
交互に入れて治療する事にする
(ΦωΦ)フフフ…


そして1週間後
耳鼻科の先生に経過を見てもらうと
「ちゃんと治療してないでしょ!」
そう言われて即バレてしまった!


てっきり俺は
あんな治療で鼻が良くなるなんて
全く思ってなく完全に軽視してて
無意味な気がしてた。


しかし医者からすると
治療経過を見れば全て解るらしく
その事が超能力を使った感じがし
医者の凄さを思い知った。


この時俺は
「医者ってスゲーな」と心底思い
あの治療が効果ある事だと
やっと理解できたのだった。


そしてお医者さんに
「これからきちんと治療しないと
プールの許可出さないよ」と言われ
もうインチキできなくなってしまう
ヒィー((((゚Д゚))))ガタガタ

bruno-rodrigues-PZ041PgKsFE-unsplash.jpg



サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す