本日は「教科書」の話。
そう、キョーカショ。
ここで言う教科書とは、学校で配られるあの教科書です。
結論から言えば「学校の教科書って超おすすめ!」というお話。
学校によっては「先生が教科書を使わず、プリントが授業の中心」
というパターンも多いようです。
いちおう教科書は配られるけどそれは形だけで、ほとんど使わないんですね。
あるあるだなぁ…
別に、学校の先生方の授業を否定するつもりはありません。
しかし私は、教科書をきちんと学んでおくことにはメリットがたくさんあると思っています。
(というより、教科書をスルーするデメリットが多い)
特に、数学と化学については。
日本の数学と化学の教科書は、
世界一といっても過言ではないくらい「よくできている」からです。
まず、教科書の後ろの奥付を見てみましょう。
錚々たる大学の先生方が名前を連ねていますよね?
この日本の最高峰の頭脳が集まって知恵を絞って
「どうしたら1から理解できるようになるか」を話し合い、
編集したのが教科書なのです。
例えば私が数学の授業をしていてよくある会話。
私「●●くん(生徒さん)は、二次方程式の解の公式がなんでああいう式なのか、説明できるかな?例えば後輩とかに聞かれたとしてさ。」
生徒「説明ですか?うーん…できないです。っていうか考えたこともないです。丸暗記してましたぁ」
…それ、
教 科 書 に 証 明 が
バ ッ チ リ 書 い て あ る で。
(なぜか関西弁)
※私は東京生まれです
そーなんです。
教科書にちゃーんと書いてあるんです!!
(川平慈英さん風)
丹念に、正確に、証明されているんです。教科書に。
相加・相乗平均の公式も、直線の方程式も、円の方程式も、何もかも証明・説明されています。
どの説明も論理的で、順を追って学んでいけば必ず理解できるように書いてあります。
むしろ天下り的に「とりあえず覚えろ」と書いてある項目はほとんどありません(数学の場合は)。
数学Ⅰ・Aの教科書を、きちんと第1章から順に読んでいけば、数学Ⅱ・Bに必要な内容が自然と身につくように作られていく。
数学Ⅱ・Bの教科書を、きちんと第1章から順に読んでいけば、数学Ⅲに必要な(以下同文)。
理系科目は「積み重ね」です。
基礎となる項目がぐらついていたら、
その先の内容がマスターできるはずがないのです。
「難しい問題集を頑張って練習してるのに点が伸びない」と言う人は、
実は教科書をきちんと読んだことがないというケースが多いです。
パターン暗記に頼っているだけで、公式や定理という「武器」の仕組みがわかっていないんですね。
仕組みは分からないけど攻撃力のある武器(たとえば拳銃)を手に入れたとしても、
弾切れが起きたら?
武器が故障したらどうする?
自分でメンテナンスできるのか?
そこがあやふやだと上位校の問題相手には、戦うのが難しくなります。
数学で苦手な単元があるというそこのあなた。
騙されたと思って、教科書を引っ張り出して、苦手単元だけでも読んでみてください。
そしてもし可能なら、教科書に沿って誰かに(たとえば後輩に)授業をしてみるといいです。
(ちなみにこれは、短期間で飛躍的に学力を伸ばせるすごい方法なのですが、それはまた別の機会に書きます)。
ちゃんと順序立ててコンテンツが組まれている、素晴らしい教材。
それが「学校の教科書」なのです。
(つづく↓)