トラウマに悩むあなたへ。アドラーが嫌いだった私から。

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コラム
アルフレッド・アドラー。
フロイトやユングと並び知名度の高い心理学者。


最近では1番注目され有名な心理学者かも知れませんね。
本屋さんに行けば、彼の名前が入ったタイトルがいくつも目につきます。


私が初めて彼の思考に触れたのは、彼を一躍有名にした『嫌われる勇気』でした。
今でも取り上げられていますが、私が手にしたのは7年前の2014年です。


精神を病み辛い時でした。
本との出会いは何とか文字が読めるようになった頃。
嫌われることが怖くなくなれば、ずいぶん心は軽くなるのではないか。
そんな藁をもすがる思いで手にした本です。


読み進めていくその中に、

「トラウマというものはない。
過去の辛い出来事が現在のあなたの問題の原因ではない。
現在のネガティブなあなたの問題を正当化する目的のために、過去の辛い出来事を引き合いに出しているだけだ。」

ざっと要約すると、このようなことが書かれていました。
これは『目的論』と言われています。


当時私はストレスと過労により、うつ病を患っていました。
耐えるには辛過ぎた過去のショックな出来事や、
感情のまま言い放たれ傷付いた言葉、
思考能力の落ちている頭に次々と思い浮かんでいました。
それらは、私をグイグイと自己否定の奥深いところに陥(おとしい)れます。


自分を徹底してダメな存在だと貶(けな)しながら、しかしそれはあまりにも苦しくて、
「違う、過去にあんなことがあったから、私は耐えきれなくなったんだ。」
そう思うことで、自分自身を庇っていました。
でなければ、足元からガラガラと崩れ落ちそうでした。


そんな時に読んだアドラーの『目的論』です。
アドラーに対する嫌悪感に、本をパタリと閉じました。


足元からガラガラと崩れぬように、
〝 アドラーは嫌い。冷たい。〟
そう、本を閉じるとともにアドラーに対しての心の扉も閉めました。


今は冷静にその当時を振り返れますが、
本当に辛い日々でした。
「自分は価値がなく出来損ないで恥ずかしい。
それでも生きなければならない。」
これはとっても苦しいことでした。
うつ病とはそんな境地に立たされる病です。
なので生きることを放り出したくなる。


今は心底こう思います。
命を放り出さなくて良かったぁ!
私に生まれてきて良かったぁ!


もちろん、ダメなところも恥ずかしいところもあるけれど ( 結構山盛りだけれども 笑 )、全部含めて「いいよ、いいやんか自分。そぎゃんところも愛しい部分たい。」です^^


今でも私はアドラーに対してこう言いたい。
「あんな言い方はなかろうたい?
冷静淡々と説明しなはるばってん、辛い時には身も蓋もないばい。
生き続けるために辛い気持ちにしがみつかなん時もあると!
全部が正論では生きていけんと。」
と。
※感情が昂ぶり熊本弁が出たことはお許しいただきたい。


その気持ちを踏まえて、辛い過去から抜け出せない方にお伝えします。


その過去や、蘇る辛い気持ちに縛られなくても良いのです。
それを手放したとして完璧なあなたになれなくても、それでも価値のある尊い存在です。愛しい存在です。
ダメなところもあって、それでいて、いやそれだからこそ素敵なのです。
あなたを苦しめる不要なものは捨て、思う存分、堂々と生きてください。

それが難しい時は私もお手伝いします。



ちなみにコレ、枕もとの本棚にありマス☆
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アドラーに心開きました(笑)
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