さて、、、
最近では親から「老後の面倒は見てほしい。」「必ず介護をしてほしい。」など言われる時代ではなくなりました。
それは時代が変化したからです。
結婚をすれば女性は専業主婦でいなければいけない。家事や育児は女性が当たり前。
夫の親を看るのは当たり前。
というのは昭和の時代であり、令和に入り
結婚しても共働きが当たり前。子育て、家事は分担して行う。
お互いの両親は必ず看れるかどうかは分からない。と両親も理解している。
親も子供が仕事で忙しいから、自分たちでどうにかするためにも、施設に入居。あるいは、介護サービスをできる限り使うなんていう方も多くなってきました。
ただ、私の利用者さんでご夫婦とも認知症なのですが、子供が面倒を看るのが当たり前と思っています。
一人っ子の娘さんは自分が面倒を看なければいけないと、パート勤務をしながら
休みの日は片道1時間半かけて実家に行き、洗濯・家事・病院付き添いをしている。
ただ、娘さんは疲れきっており、せめて洗濯や掃除はヘルパーさんにお願いをしたいと要望があるけれど、母である利用者の女性は「あなたがいなくても私と夫で生活ができるのよ。ヘルパーさんはいらない。家に誰か入るなんて困る!何でそんなこと言うの?」と泣いてしまうのです。
夫である利用者の男性は黙っているだけ。
要するに利用者の女性は
「何でヘルパーなんて入れるの?あなたが面倒を看れば良いだけでしょ?」と言いたいことであり、もし娘が介護をしてくれなければ自分たちで生活できるから来なくていい!と大声で言うのです。
※施設には強く拒否がある状態。
もし、娘さんが来なかったら
・薬の管理はできない
・病院に行けない
・家事・掃除・買い物いけない
もう夫婦だけの生活はできないんですよね。
だから娘さんは頑張って1日おきに実家に来ているのですが、
もし娘さんが遠方で完全に実家に来れない場合、介護保険でどんな対策が考えられるかと言いますと・・・
〇薬の管理
→薬の管理は訪問看護に依頼
→薬の内服は毎日訪問してくださるヘルパーさん定期巡回に依頼
〇病院に行けない
→訪問診療に依頼
〇家事・掃除・買い物ができない
→訪問介護に依頼
娘さんがしんどいと言っている介護は介護保険サービスで何とか出来ます。
なので、私は娘さんには「辛かったら介護サービスでどうにかなるので言ってくださいね。」
と伝えているのですが
結局は娘さんは決断ができずに介護をしている状況なのです。
そう、私が我慢すれば何とかなる。と思っています。
本当は、介護サービスでできるところはお願いをして、自分の生活は整えた方が良い。
と思うのですね。
娘さんの人生もまだまだこの先あり、子育てや自分の仕事があるのに、親のために無理して頑張ってしまう。これはお互いにしんどいです。
これって、介護だけではなく、仕事でも家族でも自分さえ我慢すれば良い。頑張れば良いと無理してしまい、いつの間にか精神的に病んでしまう・・・
こんな状況になる前にも
はっきり出来ない。無理です。と決めて伝えることも大切だなと感じたことです。
自分の身体を労わるのも、声をかけるのも自分。もっと自分に優しくしてあげることも大切ですね。
読んでいただきありがとうございます。