【拝啓 杉下右京様】

記事
コラム
 私は、「相棒」を毎週の放送も再放送も
 欠かさず録画視聴し、日々楽しんでいる。
 とは言え、杉下右京を好ましく思っては
 おらず、むしろ嫌ってすらいる。理由は、
 自身の正義のみを正当化し、他者の正義
 や価値観を否定している、と感じる言動
 があまりにも多く、無慈悲に思うからだ。
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 この人にとって、自分が正しいと信じる
 ことは絶対だ。勿論、相手は犯罪者だし、
 大抵の場合は賛同できるのだが、時には、
 その人なりの正義や価値観からやむなく
 起こしてしまった犯罪であっても事情を
 一切顧みず、犯した行為のみを以て断罪
 してしまう。そこに、相手の心の思いを
 馳せ、寄り添おうという姿勢は一切ない。
 昔は、同じ時間帯で、藤田まこと演じる
 安浦刑事が、犯人のつらい事情や思いに
 寄り添い、「しかしながら、罪は罪」と
 幾分は救いのある対応をしていたのだが、
 この人になってからは、そういうことは
 基本的になくなったと言っていいだろう。
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 先日観た再放送でも、政府の不正により
 食糧難に苦しむとある外国の人々を救う
 ために敢えて汚職に手を染めた元大臣に
 「分別があれば犯罪などしませんよ」と
 言っていたが、分別があるからこそ犯罪
 だと分かっていても人命救済を優先した、
 と私は思っているし、犯罪は犯罪として、
 そんなやむにやまれぬ気持ちに寄り添う
 温かい人間味は見せてほしいと思うのだ。
 正論を言うのは大いに結構だが、例えば、
 私のように障害を抱えるとか多額の財産
 を誤魔化されるといった虐げられし者の
 痛みを肌で感じていない分、他者の苦悩
 に対する理解不足は否めないとも言える。
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 杉下右京が特命係に追いやられる原因を
 作った小野田官房長とは、手を貸りたり、
 敵対したり、複雑な関係だが、官房長の
 最後の登場となった劇場版Ⅱで官房長が
 言った言葉が、人としてもカウンセラー
 としても印象深く残っている。「自分が
 全面的に正しいとは思わない。全面的に
 正しい人間はこの世にいない」「つまり、
 お前だって間違っている。なのにそれを
 自覚していない分、性質が悪い」「正義
 の定義は、立ち位置で変わる」「まさか、
 絶対的正義がこの世にあると思ってる?」
 これらの言葉には、これまでにもブログ
 の中で向き合ってきた、「6つの気づき」
 等の人としての課題に通じるものがある。
 自身の正義のみを正当化し、他者の正義
 や価値観を否定するような人には、是非、
 心行くまで噛み締めてほしい言葉である。
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 拝啓 杉下右京様、あなたも決して例外
 ではないと思います。もっと相互理解の
 精神を身につけて、自分の正義や価値観
 以外のそれも認める人になってください。
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 駄文の御閲覧、心より感謝申し上げます。
拝啓 杉下右京様.jpg

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