術を行っていく上で、とてもとても大事な存在がロウソクです。
術具を使ってご依頼者様のためのセットを組んだら、あとはこのロウソクと向き合い続けるのが私の手法なんですね。
なお、ロウソクにもいろいろな種類がありますが、私が使っているのは〈蜜蝋〉というものになります。蜜の蝋と書いてミツロウと読みます。
あまり馴染みのないものなので、
「なんじゃそれ?」
と思われるかもしれませんね( * ॑˘ ॑* ) ⁾⁾
一番馴染み深くて一般的なものは〈石油〉から作られたパラフィンキャンドルかと存じます。
生産コストがとても安く、また製造も容易なので世界中に出回っているキャンドルのほとんどがこの石油製のロウソクです。100円ショップなどでも大量に買える安価なものですね!
他には、動物の脂から作られたものや、大豆や松、ヤシといった植物性のものも一定数出回っているようですがあまり一般的ではありません。
写真はネットから拾ったものではなく、私が実際に使っている蜜蝋を写したものです📷
私がこだわって使っているのは、蜜蝋(ミツロウ)です。
ミツバチが分泌する〈ワックスエステル〉という分泌液と、ごく少量のナッツオイルやホホバオイルを加えて作ったオーガニックなロウソクなんですね。
古代から〈神からの贈り物〉として使われていたのがこの蜜蝋です。紀元前3000年頃からエジプトやギリシアですでに生産されていました。
蜜蝋を採取するのも加工するのも容易ではありませんので、貴重なものとして教会の儀式用にも古代から使われております。いまも教会のロウソクは蜜蝋のはずです。
はるか昔は薬としても使われおり、蜜蝋で作った軟膏剤が紀元前5000年頃から処方された記録が残っていたり、現代でも高価なリップクリームやハンドクリームに使用されていたりもします。
石油製のロウソクは燃焼時に有害物質を発生させることもあります。
また、そもそもですが、術で使用したとしても効果があまり期待できないんですね( ; -᷄ ω-᷅)
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私が行う施術の中で、ロウソクの占める役割って実はすごく大きいのです。
ロウソクをご依頼者様に見立てて火を灯し、術の完了まで消したり灯したりを繰り返し行う大事な呪具なんですね。他の呪具は一度配置(セットアップ)をしたらそこまでいじったりはしません。
蜜蝋ならどこのメーカーのどんなものでも良い……というわけではありません。
数々のメーカーの蜜蝋を取り寄せて試してまいりましたが、オーストラリアの〈ノーザンライト社製〉のものが最適だとわかり、ここ何年か使用しております。
蜜蝋と銘打ちながら石油を混ぜたり、大豆や松などの配合を高くしてごまかしている粗悪品も実はたくさんあります。
しかしこのノーザンライト社のものはとにかくピュア度が高いんですね。
ロウソクに塩素が入らないように水道水は使用せず、雨水を使って作っていたり、純金のフィルターを何層にも使ってそれを濾過したり──と、とても丁寧に精製されているんですね。
加工のために必要な大量のお湯は、地域のナッツ工場で出る廃棄物の〈ナッツの殻〉を使って沸かしていたりという環境意識も高い企業でもあります。
希少な原材料を使用していることもあったり、また様々な事情から、このところノーザンライト社のこのキャンドルの価格が1.5倍から2倍近くまで跳ね上がっております。
正直コスト的にはとても厳しいのが本音なのですが……これに代わるものは見つかりません。
写真のサイズの石油製のロウソクがだいたい1本で200円~250円だとすると、私が術に使っている蜜蝋は7倍くらいの価格でしょうか。
2023年11月現在、円安の影響を受けて値上がりが止まらず、1本1,500円ほどします💦
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お値段は張りますが、この蜜蝋を部屋で灯すとほんのりとかすかにミツの香りが漂って来るような気がして心地良いですし、ゆらゆら揺れる炎の灯りはリラックス効果ももたらしてくれます♡:*
空間の浄化作用もあるので(いまでも教会ではミツロウが使われています)ご興味のある方は是非お試しください❀.(*´▽`*)❀.
ちなみに、私が使っているのは〈トワイライト〉という名のミツロウです( ᵕᴗᵕ )
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