術に使う呪具の紹介④

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術を行う際に使う呪具の中で、〈燻したり、燃やしたりするもの〉は天然素材やオーガニックなものにこだわって使用しております。

理由はいくつかあるのですが、一番大きいのは術の成否にストレートに影響するからなんですね。


例えば前回は蜜蝋をご紹介差し上げました。


ロウソクは、ご依頼者様に見立てて火を灯し、タイミングによっては消したり、また灯したり……ということを繰り返して行う、とても重要な位置にある呪具です。


経費を抑えようとケチって、200円~300円の安価な石油パラフィンのキャンドルを使うと、うまく術が通らないということが起きてしまいます。100均のキャンドルなどもってのほかだったり(´・ᴗ・`;)

厳密にいうと石油製のロウソクでも頑張ればなんとかなりますが……無駄にエネルギーが必要になってしまうことがあるんですね。


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スピリチュアルなことですのでたとえ話は難しいのですが、石油製ロウソクを使うのは、一昔前にあった〈電熱コンロ〉でお料理をした場合と似ているかもしれません。

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いまはこの電熱コンロは絶滅しているので若い方はご存知ではないかもしれませんが、お湯を沸かすにも、フライパンで料理をするのにも、ましてや揚げ物をするのにも、とにかく火力が足らなすぎて非常に心もとない調理器具です(´・ᴗ・`;)


火力が低いせいで、たとえばスクランブルエッグを作ろうと溶き卵を流した後は、フライパンが急激に冷えてしまって、再度加熱されるまで時間がかかります。

そのため、べちゃべちゃなスクランブルエッグが出来上がってしまったりするんですね( ; -᷄ ω-᷅)


それを防ぐためには、流し込む溶き卵をある程度温めておいたり、卵を常温に戻しておくなどして、フライパンの温度が下がることを防いであげる──といった事前準備が必要です。手間が掛かるんですね。

石油製のロウソクであったり、ケミカルな素材の道具は、もしかしたらこれに似ているかもしれません。


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ちゃんと事前に準備をしてあげたり、余分な手数を加えてあげるとなんとか術は行える──けれど、余計なエネルギーを使うことになってしまう、ということなんですね× ̫ ×


術を行うときはできるだけ〈術に集中〉したいものです。


可能な限り無駄を省き、余計なエネルギーを使わずに術にだけフォーカスして執り行えることで、成功率を上げていきたいんですね( •̀ .̫ •́ )✧


オーガニックな素材や道具にこだわっているのは、なにも私が意識高い系ということではなく、術の成否にストレートに関わってくるからだったりいたします♡:*


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前回の記事で触れた蜜蝋は、製造過程で水道水の塩素が入ることを防ぐために、雨水を利用しているとご紹介差し上げました。

火を灯した際に塩素が煙となって舞うことで、術に良くない影響がごくわずかでもあるので、蜜蝋と一口に申し上げてもなんでも良いわけではなく、こだわって作ってくださっている〈ノーザンライト社〉のものでなければならないんですね( * ॑˘ ॑* ) ⁾⁾


そんなピュアな蜜蝋に火を灯すときに100円ライターを使ってしまったら、せっかくここまでこだわってきたのに、最後の最後で台無しになります× ̫ ×


ガスライターやオイルライターではここまでこだわってきたものがすべて駄目になってしまうのです。


そこで登場するのが、これ!

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仏教で使う〈おりん〉の棒に似ていますが、実はこれ、火起こしのための道具なんです。

持ち手は真鍮製で、黒い棒の部分はマグネシウムの塊になっています。


棒の先に麻の紐をほぐして作った火口(ほくち)を用意しておき、棒を専用の呪具でこすって火花を起こします。それを麻で受け止めて火をつける──というものなんですね。


下の写真が、その麻の火口です。

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100円ライターやチャッカマンでロウソクに火を付ける方が遥かに楽ではあるのですが、〈どのように起こした火であるか〉が術の成否に関わってきてしまいます。


麻紐を解すときも祈りをこめながら行っています。手間のかかる作業ですが、この工程も非常に重要なんですね。


なお、火起こしの棒部分は100%マグネシウムで出来ています。


ご存知かもしれませんがマグネシウムは人の体を構成する上で欠かせない重要なミネラルです。温泉でも、マグネシウムの泉質のものが日本では多いですね♡:*

擦ったときに舞う微量な塵は無害なので私も安心ですし、いろいろ試した結果この手法で火を起こす方法が一番術の成否に良い影響があることがわかり、以降はずっとこの方法を使ってロウソクに火を灯しています。


祈りをこめながら麻紐を解き、術を唱えながら火起こしの棒を擦って火を起こすこの一連の作業も、大事な大事な〈術の一部〉なんですね( * ॑˘ ॑* ) ⁾⁾

はたから見たら、魔女が黒い術を行っているみたいかもしれませんが笑


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