☆ 株式相場展望 -週報- ☆  2020/12/27(日)

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☆ 株式相場展望 -週報- ☆  2020/12/27(日) 
相場見通し動画

☆ 来週の相場見通し
☆ 米国市場
 先週の米国市場は新型コロナウイルスの感染拡大が続く中でもナスダック指数が高値更新となるなど堅調な地合いが続いた。経済対策が決定したということや英国とEU(欧州連合)との貿易交渉も合意したこともあり、買戻しを急ぐ動きとなり、クリスマス休暇前の手仕舞いの買戻しもあって総じて堅調となった。特に目新しい材料があったということでもないのだが、雇用指標の悪化や消費悪化などの悪材料も特に見られず、金余り相場で値持ちの良いことも買戻しを急がせたものと思う。ただ、一方で、新型コロナウイルスの感染拡大はいっこうに収まらず手仕舞い売りもあって堅調ながらも上値の重い展開となった。
 今週はクリスマス休暇明けで新年相場に期待する向きもありそうだが、逆に新年相場への懸念や景気回復の遅れなども気になるところであり、冴えない展開となるだろう。積極的に買い上がる材料は相変わらず乏しく、買戻し一巡となったものから売られるということになりそうだ。買われすぎているハイテク銘柄なども買戻し一巡感から売られることになるのだろうし、新型コロナウイルスの感染拡大を嫌気する動きも出て来るだろう。
 今週は火曜日にS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数が発表され、水曜日はシカゴ購買部協会景気指数やNAR仮契約住宅販売指数が発表される。木曜日は新規失業保険申請件数が発表され、金曜日は新年の祝日で休場となる。
☆ 日本市場
 先週の日本市場は新型コロナウイルスの感染拡大を嫌気する動きでいったん大きく売られたものの、その後は買戻しが入り総じて堅調となった。ただ、指数だけ堅調という状況で、日替わり的に指数を押し上げる動きで下げ渋り、堅調となった感じだ。新型コロナウイルスの感染拡大は止まらないが特に警戒する売りが出るということでもなく、積極的な売り買いに乏しいなかで指数だけが堅調だった。
 今週は年末ということでの手仕舞い売りが嵩むのではないかと思う。新型コロナウイルスの感染拡大はいっこうに終息の気配を見せず、感染拡大が続いているので年末・年始の休暇などでの経済への影響も取りざたされそうだ。新生活様式に切り替わるとしても、足元の旅行需要などの消費関連の落ち込みは避けられないだろう。
 新型コロナウイルスの感染拡大が続いている割には株価は、特に指数の値持ちは良いがさすがにここまでくると影響を懸念する動きも出て来るだろう。新生活様式に代わるので特に影響はないとか、もともと年末・年始の休暇で会社などが休業するので問題はないという楽観的な見方もあるのかもしれないが、消費の落ち込みから設備投資の縮小、オフィス需要の減退、テレワーク関連の投資の一巡などが見られると経済への影響は小さくないと思う。新型コロナウイルスの影響は楽観視しない方がいいと思うし、買われすぎ銘柄を中心に調整は見られると思う。
 今週は月曜日は鉱工業生産指数が発表され、水曜日は自動車輸出台数や生産台数が発表される。29日(火曜日)から仕事納めとなり、株式市場も木曜日から休場となる。
☆ 一目均衡表 テクニカル分析
・NYダウ
 高値圏での保ち合いが続いているが、上値も重くなっている。再度25日移動平均線を割り込むようであれば、今度は調整も大きいだろう。目先的な過熱感もあり、冴えない展開となると思う。
 予想レンジ  29,000ドル~30,300ドル
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・ナスダック指数
 引き続き高値更新となり、強含みに推移しているが、RSIやストキャスティックスも高値圏にあり、まずは25日移動平均線のサポートを確認するような調整は見られるだろう。
 予想レンジ  12,400pt~12,900pt
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・日経平均
 25日移動平均線にサポートされて堅調な地合いだが、上値も重く再度25日移動平均線を試すことになるのだろう。
 予想レンジ  26,000円~26,800円
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・日経ジャスダック平均
25日移動平均線を割り込んで基準線にサポートされ反発となったが、戻りも鈍く、再度25日移動平均線を割り込んで75日移動平均線まで調整となると思う。
 予想レンジ  3,620円~3,700円
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・ドル円
 安値圏での保ち合いとなっている。当面25日移動平均線や基準線に上値を押さえられながら下値を試すことになるのだろう。
 予想レンジ  102.8円~104.0円
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