ファミマ、無人店1000店 日本の生産性  主要7か国中、ビリのなぜ

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経営者の皆様、おはようございます! 

本日の日経新聞1面に、ファミマ無人店1000店 規制の壁打開 との記事がありました。2024年までに通常店舗と同じ規模の無人店を大規模に出すということですが、日本の労働生産性はG7で最低、OECDにおいても、37か国中21位という事です。

 では、どれだけ日本の生産性は悪いの?というとで、生産性総合センターの資料を見てみましょう。ちょっと古いですが、2017年、日米の産業別生産性の比較です。表紙のグラフをご覧ください。

 縦軸が生産性。 横軸が日本における、その産業の割合。ブルーがサービス業です。

 左から見てみると、唯一米国の生産性を超えているのは、化学です。しかしながら、細長く、日本における産業としての影響はそれほど大きくありません。次に良いのが建設業。日本の建設業は効率がいいんですね。それでも、アメリカの80%です。 

 本題である、卸売り、小売りの割合が大きいですね!日本においては最大。しかし、米国に比べて生産性は32.3%。この産業の効率性を上げていかないと、日本全体の生産性も上がらない、影響の大きい産業という事になります。

 そのため、今回は食品を取り扱う小売店に対し、食品衛生法が衛生責任者の常駐を求めていましたが、無人店の衛生管理は商品補充時の巡回で代替可能としたという事です。

 中国では数年前から無人コンビニが実用化されていますが、日本は技術がありながらも規制により改革が遅くなった、という事ですよね。

 グラフの全体を再度見てみましょう。
製造業全体で米国の69.8%。日本は製造業においてもアメリカの7割の生産性しかありません。ブルーのサービス業は48.7%。日本のサービス業はアメリカの半分の生産性しかありません。

 生産性を上げないと我々の給与や暮らしは良くなりませんよね。また、日本という国の生産性を良くしていかないと、結果的にほかの産業へも影響が出るため、日本にいる企業がコスト高になってしまい、国際競争力が下がってしまいます。

 例えば、運輸・郵便の生産性は米国と比べて43.1%です。日本は長距離輸送もほぼほぼ12mのトラックを使っていますが、ヨーロッパでは25mの連結トレーラーをメインに使っています。一人で一回で運べる効率は倍になりますよね。(=生産性ではないですが。)

 日本でも25mトレーラーの実験が始まりましたが、新東名メインのルートに限られており、重量にも厳しい制限があるようです。

 今後、ITやAI、 ロボットの普及により、自動化が大きく進んでいくわけですが、技術の進歩を先取りした規制改革、官民一体となった日本の発展を進めていくべきだと思います。

  また、規制で産業を保護するあまり、その産業自体の国際競争力が落ち、産業自体がつぶれてしまう可能性があります。農林水産業の生産性は2.9%です。

 規制は人を守るために作られているのだと思いますが、特定の人の利権や変化を恐れるあまり、日本の生産性の向上を阻害するものであってはいけません。

 本日も最後までお読みいただき、大変ありがとうございます。素敵な週末をお過ごしください!


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