次に組織とは関係なく自分勝手な成長をするとどうなるでしょうか?
また左上の人に注目してください。成長をしても、その組織とは関係の無い成長では、組織にも周りの仲間にも貢献しません。この場合はその組織に居る意味が無いということになってしまいます。ある程度経験を積んでからならそれも良いでしょう。しかし充分な人的資本が育たないうちから自分勝手なことをしていても、信用がありませんからうまくいかない可能性も高くなってします。
せっかく会社に入ったのですから、まずはその組織の中で信用を借りながら経験を積み、地力を付けていきましょう。というわけで、お金を軸において組織で働くということはどういうことかを考えてきました。組織で働くことには制約もあるようですが、自分一人の力でできない事があってもみんなでカバーをし合ってリスクを減らしているというメリットもあります。
最後に会社員を辞めた人が、辞めてから気づかされることから、組織に所属している意味を考えてこの単元を終わりにします。
①保険、保証が当たり前じゃないこと
会社に入って働くほとんどの人が健康保険や厚生年金に入ります。結構なお金を天引きされてしまいますので、こんなものに入りたくないなあと思う人が多いです。確かに負担は軽くはありません。でも何かあった時の保証はかなり手厚いものがあります。これを民間の保健や国民保健で賄うのが結構大変なことです。このあたりのことがほぼ自動的に進んでいくうえに、保険料の半分を会社が負担してくれるこの制度は、組織で働くうえでの結構大きなメリットと言えます。
②待っているだけでは問い合わせは来ない
組織の信用と個人の信用はまるで違うということをお話しましたが、会社勤めの間はその会社の仕事がありますので、電話がかかってきます。2010年頃まで私は地方ではかなり目立つ会社に問留めていました。その頃は会社の電話にも私の携帯にも本当に色々な人からひっきりなしに電話がかかってきました。しかしその会社を退職した途端にその電話は無くなりました。そう、仕事の電話は私個人にかかってきたものではなく、その会社に勤めていた人間にかかってきていたものなのです。退職したのですから仕事が来ないのは当たり前のことなのですが、会社勤めをしていると色々な仕事を自分の実力で動かしているように感じることがありますが、それは間違いです。会社があるおかげで色々な仕事をさせてもらっているということを忘れないようにしなければなりません。
③集客から商談、受注、納品まで全部自分でやらないと収入ナシ
会社では様々な役割を複数の人間で分担します。できるだけ自分の得意なことで力を発揮し、それ以外のことは他の人にやってもらいます。自分一人で稼ごうと思ったらあまり得意でないことまで全部やらなければなりません。だから組織ではみんなで力を合わせるためにコミュニケーションや連携が必要になります。
④自分が働けば他が動くこと
「あの人がやってくれない」「それは私の仕事ではありません。」ということは組織の中で働いていると結構頻繁に聞くフレーズです。役割分担がありますし、他人の仕事にまで手を出して行くことが必ずしも正解ではないことは確かです。でも他の人が動きやすくするためにはどうしたら良いかを考えるのも相手のニーズに応えることであり、組織として最大の結果を出して行くために必要なことです。組織のメンバーであれば最終的な利害関係が一致していますから、仮に自分から動かなくても他の人は先に動いて全体を引っ張って行ってもらうこともできますが、独立して活動するt期には自分からアクションを起こさなければ何も起きません。誰かに縛られない生き方というのは聞こえは良いものですが、実際にはすべて自己責任の大変な世界のなのです。そこに踏み出す前に。組織の中でリスクの低い状態でいろいろ学ぶことができるのはとてもオイシイ話だと思います。
そして何より最後のことが重要です。
⑤利益が無ければ給料なんてない
組織で働くこと最もすごいことは毎月給料がもらえるということです。これ、当たり前のようでいて当たり前ではありません。例えば皆さんは新人です。新人が市成独立して一人でビジネスを回していけるほど世間は甘くはありません。しかし沿息に属すれば一人では何もできない素人のうちから給料がもらえます。独立すれば自分で稼いで利益を上げなければ収入はゼロです。むしろマイナスになることもあります。組織に勤めていれば給料がマイナスになることはありません。
そのようなことを肝に銘じて、組織のお金と信用で仕事と生活を普通に送る権利を得ているのだとの自覚をしましょう。これを忘れると、会社や仕事の不平不満を言いながらも自分は変化しないなんて生き方に陥ることになります。