この章の最後に、負の感情が職場にもたらす影響について触れておきます。
ハラスメントはもちろん、業務量が多過ぎたり、期限までの時間的な余裕が無いことなどはもちろん、家庭でのトラブルなども負の感情の原因になります。
私たちの悩みのほとんどは人間関係に起因すると言われますが、負の感情はストレスの原因になります。
人間関係の良し悪しが生産性に大きく影響することはホーソン実験の結果としても知られているところです。
他にもストレスがかかるとIQが10ポイントも下がるという研究データもあります。緊張がプレゼン能力を下げ、伝えるべきことが伝えられなくなったりします。プレゼンに限ったことではなく、IQが下がれば、普段の仕事の生産性も低下します。職場では「心理的安全性の確保をするなど人間関係を良い状態に保ち、ストレスの緩和を図ることで生産性を向上させるのも管理者の役割です。
ただコミュニケーション上のストレスやハラスメントによるストレスは是非もなくNGですが、ストレスが無いことが良い状態とも言えません。
成長のためのストレスは必要です。むしろ、成長できないこともまたストレスであると認識すべきです。自部や部下たちが既にできる事ばかりをやるのではいけません今までやったことのないこと、力量を少し上回る少し難しいことに臨むとストレスを感じます。つまりコンフォートゾーンから出る時のストレスです。このようなストレスは人の成長には欠かせません。管理者としては適度なストレスを与えられるように気を配っていく必要があります。