リアプレイザルはアンガーマネジメントの手法の一つでもあります。そのアンガーマネジメントには感情抑制という手法があります。有名なものには6秒ルールがあります。これは怒りの感情が湧いた時に6秒間待つことで怒りのピークをやり過ごし、少し落ち着くことができるというものです。そうすることで昂った感情を相手にぶつけずに済むということです。このような手法で感情抑制を図るわけですが、自分の感情を押し殺し続けることはできません。
それであればリアプレイザルで怒りという負の感情に至りにくいマインドセットを普段から持っておいたり、怒りの感情に対してもポジティブな感情に置き換えることができる方がより望ましいと私は考えます。
それとは別に記憶力という観点で見た場合にもリアプレイザルの優位性があるとされています。
ある対象を見たときにそれを記憶しておくテストをした結果、感情抑制をしている時の記憶力は、ただ見た場合とほとんど変わりませんでした。一方、リアプレイザルをしている場合では、感情抑制やただ見た場合と比べて、記憶力が向上していました。
つまりリアプレイザルにはネガティブな感情を抑制するだけでなく、記憶力を向上させる効果もあることが確認されています。スポーツトレーニング世界では一定の高揚感があるときに最大の能力を発揮できるとされます。スポーツでなくても物事をポジティブにとらえることで記憶力などの能力に良い影響が及んでいるのかもしれません。