権理通義・下

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従って、福沢諭吉の作った“権理通義”の意味合いであれば、自分本位な考え方で世間とぶつかるようなことは“right”ではないということになります。

“権利”には義務が伴うものです。少し乱暴な解釈になるかもしれませんが、利益を伴う“権利”を主張するからには、それに対応する義務を果たさなければバランスが取れないのかもしれません。その点、“権理通義”であれば、その意味の中に他者や世間への配慮が込められているわけですから、そもそも対立構造を作りにくい言葉を福沢諭吉が作っていたように感じられます。

私達の脳は自分のことは正しいと考える癖がありますから、自分の権利を主張しがちです。しかしそれでは視野が狭くなります。福沢諭吉が表した“権理通義”を意識した言動をすれば、今日頻繁に生じるような権利同士の衝突が避けられる気がします。
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