食事摂取基準;脂質②脂肪酸の種類

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更新がだいぶ滞ってしまいました。失礼しました。

今日は、脂質の重要な構成成分である”脂肪酸”についてご説明します。
脂肪酸には色々な種類があります。前回も記載しましたが、
脂質の性質は ”どのような脂肪酸で構成されているか” によって
全く異なります。

<脂肪酸の構造>
脂肪酸は、炭素(C)と水素(H)が結合して1本の鎖状に連なり、
鎖の片端にカルボキシル基(-COOH)が結合した構造をしています。

<脂肪酸の種類>
・飽和脂肪酸:すべての炭素(C)に水素(H)が結合していて、
       炭素(C)同士の二重結合がない
・不飽和脂肪酸:炭素(C)と水素(H)が結びつかずに、
        炭素(C)同士が二重結合している部分がある
  ・一価不飽和脂肪酸:二重結合が1つ
  ・多価不飽和脂肪酸:  〃 が2つ以上

<各脂肪酸の特徴>
【飽和脂肪酸】
 牛脂・豚脂(ラード)・バターなど、肉類や乳製品などの動物性脂質に
 多く含まれる。常温で固形なものが多い。
 摂り過ぎると脂質異常症や動脈硬化を引き起こすため
 →食事摂取基準では、目標量(上限)を設定

【一価不飽和脂肪酸】
 現状、日本人が最も多く摂取している脂肪酸。
 オリーブ油に多く含まれるオレイン酸など。
 飽和脂肪酸に比べ血中LDLコレステロール値を下げる働きがある
 と注目されているが、量的影響が明らかではないため
 →食事摂取基準では目標量は定めず。
  肥満予防の観点からは過剰摂取は控えるべきとされている

【多価不飽和脂肪酸】
 含まれる二重結合が炭素鎖の何番目にあるかによって、
 n-6系、n-3系等に分類される。

 (★)は”必須脂肪酸”と言い、体内で合成することができないため
 食べ物から摂る必要がありますが、通常の食事において
 欠乏することはごくまれです。

・n-6系脂肪酸
リノール酸(★)・γ-リノレン酸・アラキドン酸など。
サフラワー油(ハイリノール)・グレープシードオイル・大豆油・ごま油
に多く含まれる。皮膚の健康維持に関与。
一価不飽和脂肪酸と同様、血中LDLコレステロール値を下げる働きがあると
注目されてはいるが、まだ十分には明確になっていないため
→食事摂取基準では目標量は定めず、現在の日本人の摂取量より目安量を算定

・n-3系脂肪酸
α-リノレン酸(★)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イコサペンタエン酸(IPA)など。α-リノレン酸はえごま油・あまに油、DHAやIPAは、まぐろ・かつお・ぶり・さば・さんま等の魚に多く含まれる。
皮膚の健康維持とともに、特にDHAやIPAは脳神経系の維持にも作用し、認知症の予防効果や、乳児期の十分なDHA摂取が知能指数の向上に効果があったという報告もある。
生活習慣病の発症や重症化予防についても、n-6系脂肪酸同様期待はあるものの、量的効果についてはまだ明らかでないため
→食事摂取基準では目標量は定めず、現在の日本人の摂取量より目安量を算定

脂肪酸について、、、
すごく長く、そしてかなりややこしい内容になってしまいましたが、
つまりは、
”脂質”と言っても、”どんな脂質なのか”によって体への作用は全く異なる
『油を選んで摂ることが必要』とご認識いただければと思います。

”脂質”のお話、少々長いです。。
次回も引き続きお付き合い頂けたらと思います。




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