日本人の食事摂取基準、今日からは脂質についてです。
脂質についてはお伝えしたいことが沢山ありますので、
複数回に分けてお伝えしていこうと思います。
まずは脂質とはどんな栄養素なのか、種類や特徴・働きについてです。
<脂質の種類>
・中性脂肪、油脂(グリセロール+脂肪酸)
・リン脂質(グリセロール+脂肪酸+リン酸)
・糖脂質(グリセロール+脂肪酸+糖)
・ステロール類
<脂質の主な特徴や働き>
・重要なエネルギー供給源
(脂質=9kcal/g、たんぱく質・炭水化物=4kcal/g)
・貯蓄脂肪として皮下や腹腔内に蓄えられる。
たんぱく質や炭水化物よりエネルギー価が高いため、
ヒトはエネルギー蓄積物質として優先的に脂質を蓄積します。
脂肪の貯蓄というと悪いイメージが持たれがちですが、外部衝撃から
クッションのように臓器を守ったり、体温を一定に保つ役割があります。
・生体膜の主要な構成成分
・脂溶性ビタミン(A・D・E・K)やカロテノイドの吸収を助ける
・脂質の摂り過ぎは肥満を引き起こし、脂質異常症・動脈硬化・糖尿病などの生活習慣病になりやすく、乳がんや大腸がんの発症リスクを高めるとも言われています。特に、後にご説明する”飽和脂肪酸”は、高LDLコレステロール血症・心筋梗塞等の循環器疾患の危険因子です。
・一方で脂質摂取量が不足すると、体内で合成できない”必須脂肪酸”が欠乏し、皮膚炎等を起こす可能性があります。
※脂肪酸については、次回詳しくご説明します。
つまり”脂質”と言っても、その種類や働きは一様ではないため、
「何(どんな脂質)をどのくらい摂るのか」が大切になります。
次回は、多くの脂質の構成成分である”脂肪酸”について詳しくご説明します。