「君にはできないよ」
そう言われたのがこびりついている。
頭の中に、ずっと居座り続ける。
嫌だった出来事。やりたくないのにやらなきゃと思っていること。
誰かから言われた一言。
「なんであんなこと言われたんだろう」
「これ、やった方がいいんだろうな」
「でも、やりたくない」
寝る前に、また出てくる。
考えるのをやめられないのは、意志の弱さじゃない。
頭は「取り出せる状態」にあるものを、何度でも引き出してくる仕組みだから。
そういう時、私がやること。
紙に書いて、捨てる。
それだけです。
私もこう見えて、コーチとしては苦戦している。
なかなか相談に来てもらえなかったり、
セッションがうまくいかなかったり。
「君にはできないよ」って、
知り合いから言われた言葉が、ずっと残っている。
だから、「やるべきことをやるんだ」と何度も自分を説得した。
動画を見た。本を読んだ。
でも、できなかった。
やりたくなかった。
嫌だった。
「意志が弱いだけだ、やれ」と言い聞かせても、
体が動かなかった。
でも、「やりたくないこと」をいつまで考えてもしょうがない。
だから、捨てた。
「ゴリゴリのDM営業」
紙に書く。
「お金のためと言って、相手に気持ち良くしてもらう」
紙に書く。
「『やってみます』と言って相談が終わった人の後追い」
紙に書く。
「君にはできない」
紙に書いて、
ぐしゃぐしゃに丸めて、ゴミ箱へ。
その時、「やらなくていいんだ」って思えた。
「できない自分じゃなくて良いんだ」って思えた。
頭で「やらなくていい」と何度言い聞かせても、ダメだった。
でも、紙に書いて、捨てた瞬間。
体が「手放した」と覚えた。
視覚的な効果は、思っているより高い。
捨てる動作で、本当に捨てたと思える。
書く内容は、なんでもいい。
感情でも、やらなきゃと思っているタスクでも。
「あの人が嫌い」でも、「営業したくない」でも。
きれいな言葉にしなくていい。
誰かに見せるものじゃないから。
思い浮かんだことをそのまま書く。
書き終わったら、ぐしゃぐしゃに丸めて、捨てる。
頭の中にあるものは、
いつでもアクセス可能な状態でそこにある。
処理が終わっていないから、
何度でも取り出されてぐるぐるする。
頭で「もういい」と言い聞かせてもダメなのは、
意志の問題じゃなく、仕組みの問題。
紙に書くことで「ここに置いた」という事実が生まれる。
捨てることで、体が「手放した」と認識する。
体に「捨てた」という動作をさせて、初めて処理が終わる。
溜めておかない。出す。手放す。
コピー用紙の裏でもいい。
ちゃんとした言葉じゃなくていい。
書いて、捨てる。
それだけで、少しラクになる。
使うタイミング:何度も思い出す嫌な出来事がある時・言われた言葉がこびりついている時・寝る前にぐるぐるしている時
やり方:嫌なこと・やりたくないこと・言われた言葉を紙に書く(形式不要)→ ぐしゃぐしゃに丸めて捨てる
効果:「ここに置いた」「手放した」という体の感覚が生まれ、頭のぐるぐるが止まりやすくなる