みなさんご無沙汰しております。校正校閲のことのわです。
PRO認定をいただいてからも順調に、プラチナランクを維持してきましたが、この度ブロンズまで下がってまいりました。
休業中? と思われる方も、ご心配いただいた方もいらっしゃったかと思います。今は、タイトル通り過酷な業務(ココナラ以外で契約していた校正業務)から一旦離れて、「通常運転」ってなんだっけ、という感覚を模索しているところです。お仕事のご相談は、どうぞお気軽に☆
仕事面ではひと段落した今、キャリアについて、書籍や映画、身近な先輩からのお話しから知恵をインプットして、さらには統合しようと目論んでいます。
この記事では近況報告とともに、働き方や生き方を見直すための本もご紹介したいと思います。
高速道路で、急いで走り続ける怖さ
今までの仕事状況をたとえるなら、高速道路でずっと追い越し車線を走り続けて緊張した運転を続けていた感じです。つまり一日あたりの字数が自分のキャパシティーぎりぎりのところで走り続けてきました。
今はそのお仕事をおりて、一旦休憩のつもりで通常のレーンに戻る感覚です。
文字校正のお仕事は奥深く、興味が尽きないので離職するつもりはありません。ただ、同業の方はご存知の通り、仕事量や納期のバランスを見誤ると仕事の質にも影響するという痛い目にも遭いやすい業種です。
わたしは、可能な限り、喜びのなかで仕事をしたいと思っています。
このように書くと、なにやら宗教的な意味で解釈してしまう方もいるかもしれませんが、その意味は含みません。
前向きに関われる方たちと、その「人(チーム)」のために仕事をする、という本質が抜けてしまうことが怖いのです。
仕事を「モノ」として「処理」するようになったら、校正者は良い仕事はできないのでは、と思っています。それこそ、AIでチェックしてもらえば十分でしょう、とも思える時代に入りましたよね。
さきほどの運転のたとえでいえば、煽り運転をしてくる人(依頼者)に親切な態度を維持できるか、といえば正直なところ、なかなか難しく、疲弊してしまう感覚も伝わるのではないかと思うのです。
やりがい搾取、といった状況に見舞われている同業者の方たちを目にして「自分はどんなバランスが心地よいのだろうか」とキャリアについて学びを深めることにしました。
情報収集のなかで気づきもあったのでシェアしたいと思います。
体力、記憶力、知力が落ちてしまったら‥‥を逆手に取る一冊
手始めに読んだのが、アーサー・C・ブルックス著『人生後半の戦略書』。
わたしは44歳なので、人生折り返しといえるくらいの年齢で、100年時代といわれる現代を生きるために、なにを考えて仕事や生活を再構築すればいいか理解したかったのです。
仕事を含めた生活を俯瞰(ふかん)でみたときに、わたしは現状でもじゅうぶん満足でした。
ただ、高速で(仕事中心に)日々を走っていると、見落としている観点や価値観があるのでは、という不安は膨らんできていました。
この本を読んで感じたのは、「気にしないようにしている、かすかな不安」に目を向けてこなかったという事実。つまり、「加齢による自分の能力の低下」に対する心配を薄々感じながら、「仕事がある限りは」としがみついていた状況に思い至りました。
書籍では、「大成功した人のその後」について触れる点が多いのですが、わかりやすい大きな成功を収めた経験がないわたしでも、「山あり谷あり」は経験してきたので共感的に読み進めやすかったです。
結晶性知能とは? ざっくりとまとめてみます
若いころにピークを迎える流動性知能と、その後にピークがくる結晶性知能についてというのが横断的なテーマでしたが、それが希望になりました。
わたしが気になった内容をざっくりと部分的に箇条書きすると、
・成功依存を手放しましょう(過去の自分の功績やたくさんのモノへの執着を
捨てましょう)
・今までの経験や知識を統合して理解し直すことで、次世代へのより的確なアドバイスができたり、共感的に問題抽出をすることができます(結晶性知能についての説明や事例)
・その二番目の知能(結晶性知能)を活かして、自らも若い世代から学び続ける方向にシフトしましょう
ということでした。
ほんとうにざっくりなので、興味がある方は手に取っていただきたいですが、わたしにとってはJ.S.バッハ(音楽家)の生涯について、結晶性知能の観点で検証する点や、最近気になっているテーマである、バルネラビリティ(vulnerability:脆弱性)の共有について触れている点などもグッときました。
これさえやれば、というHow to本ではなく、心が軽くなるような問いかけが多く、生きやすくするうえで欠かせない視点を教えてくれたと感じています。
また、この本の著者はプロのホルン奏者だったという点も、共鳴しやすかったです。私は文字校正を現在の仕事にしていますが、前職はピアノ講師でした。
仕事を辞めたあとにリウマチになったので、直接的に離職の理由=自分の衰えというわけではなかったのですが、考え方を軽くしてチャレンジを恐れない姿勢は素敵だな、と感じました。
ちなみに『マイ・インターン』(原題:The Intern)という映画も合わせて視聴しました。アメリカのほうが、キャリアの変更や高齢者のインターンに対して寛大なのかしら、と思いつつ、高齢でも(だからこそ)輝くロバート・デ・ニーロの姿に魅了されました。
また、日本ではそういった事例(シニアのインターン)が耳に入りにくいな、という感触も得たので、さらに情報収集を進めており、他にも同じようなテーマで2冊読了したので、折をみてご紹介できればと思います。
長文をお読みいただき、ありがとうございました。
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