「何かがないと分からないもの?」

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コラム
健康を損なって初めて、健康であることの尊さを痛感する。まさしく、その通りかもしれません。

普段、空気のようにそこにあるものは、意識することすら稀です。朝、目覚めること、食事ができること、何気ない日常の風景。

それらはあまりにも当たり前すぎて、その有り難さに思いを馳せることは少ないでしょう。

しかし、その当たり前が突如として失われた時、私たちは愕然とします。まるで色褪せていた世界に、鮮やかな色彩が蘇るかのように、その存在の大きさに気づかされるのです。

なんと皮肉なことでしょうか。失って初めて、その価値を知るという人間の愚かさ、とも言えるかもしれません。

松下幸之助氏は言いました。

” 感謝の心は幸福の安全弁。
その安全弁を失ってしまうと、
人間の幸福の姿は瞬時にこわれ去ってしまう。
人間にとって永久不変のこの心を大切にしたい ”

感謝の心は、私たちが抱える幸福という宝物を守る、かけがえのない安全装置なのです。

それがなければ、ほんの些細なことで、私たちの幸福感は脆くも崩れ去ってしまうでしょう。

では、私たちは一体何に、誰に感謝すれば良いのでしょうか。

それは、今この瞬間、私たちが存在できていること、そのすべてです。
私たちの今があるのは、決して自分一人の力だけではありません。数えきれないほどの支えがあってこそ、今の私たちがここにいるのです。

今、あなたの周りに在るもの、これまであなたを支えてきてくれた人々に、心を込めて感謝の気持ち送ってみる。その感謝の気持ちこそが、私たちの幸福をより確かなものへと導く力となるはずです。
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