「評価されない」=「つまらない作品」ではない

記事
コラム

こんにちは。鴨なんばんです。
ココナラさんでは文章添削サービスを提供させて頂いており、当初の予想を超えて多くの方にご相談頂いております。多くの類似サービスの中から何かしらのご縁でお選びいただき、まずは感謝申し上げます。

添削サービスでは小説本文の内容だけでなく、創作におけるお悩みをご相談頂くことがあります。
その中でもっとも多いのは「自分の作品がなかなか評価されない」というお悩みです。特に二次創作をされている方からいただくことが多い内容です。

「頑張って書いていざ某投稿サイトに投稿したけどいいねもブクマもほとんどもらえない」
「評価の為に書いているのではないけど、評価が全くないのはやはり落ち込む」

わかります、その気持ち、めっちゃ。(倒置)

楽しんで書くのが一番です!周りのことなんか気にしないで!……なーんて言われても気になるのは気になる!褒められないより褒められたいのは当たり前!承認欲求が悪いなんて誰が言った!?

……と精神論対精神論で戦うこともできますが、それにしても自分の心の中にそもそも「自分の作品がつまらないから誰も見てくれないんだろう」という不安があるうちは、もやもやは晴れませんよね。

そういう時は、まずは自分の才能を卑下したり責めるより先に、いくつかの事実点を念頭に置くことで、気持ちの整理がつくこともあるんです。

まず一つ目。
「二次創作はジャンルの高下駄が5億メートルある」
当たり前と言えば当たり前なのですが、二次創作には流行りの波があります。アニメ化や映画化のタイミングだと閲覧者の数がそもそも平時の何倍にもなります。
ジャンル内の人数の母数が多ければ多いほど、人の目に自分の作品が触れる可能性は上がります。逆をいえば、閲覧者の母数が少なければ、読んだうえで評価までつけてくれるような素敵な人たちは、ひっじょー--に貴重になるのです。
個人の作品の良し悪し以前の要素として、客観的にこういった自ジャンルの規模を理解して、「本当に評価されていないか?」を判断すべきだと思います。

そして二つ目。
「そのブクマと評価、ほかの同ジャンルの人の作品と比べても、本当に少ない?」
「評価が少ない」と思う方のなかには、「昔の自分の作品と比べて少ない」と考えている方、いらっしゃらないでしょうか?または、同じジャンルでも、別のキャラの小説の作品と比べていないでしょうか?
これは上記の「ジャンルの力」にも関わっていますが、ジャンル検索やタグで作品を探し出す形の現在の小説投稿サイトの場合、書き手個人の文章を追う人よりも、ジャンルの作品を追う人のほうが、圧倒的に多いのです。その性質は顕著に評価に現れます。
でもつまりそれって、あなたの文章が下手になってブクマが減ったとか、あなたの物語がつまらないとか、そういうことではなく、要は外部要因がはちゃめちゃに強いということなのです。
そのうえ、小説は、絵や漫画以上にこの外部要因に左右されやすいということも覚えておくと、ちょっと心が穏やかになるかもしれません。

それでも、ときどき、同じジャンル同じキャラの投稿の中で抜きんでて評価され、ブクマもめちゃくちゃついている!という作品が一個か二個、ジャンル内にぽっと出てくることがありますよね。
その時は、逆にチャンスだと思って、その作品を分析しましょう。人を惹きつける作品には、必ずプラスアルファの理由があります。
例えば、それは短編が多い自ジャンルの中に流星の如く現れた長めのR18小説じゃないですか?キャプションからめちゃくちゃ面白い小説じゃないですか?二人の一瞬を切り抜いた小説ではなく、起承転結がっつり練られて映画みたいなわくわくする書き出だしで始まっていませんか?なにかのきっかけでTwitterでバズった痕跡はないですか?

「自分の作品が評価されない」=「つまらないからだ。文が下手だから」と単純に思い込むと、どうしても内省ばかりしてしまいます。そしてどんどん自信が無くなり、余計に何を書けばいいのかわからなくなるかもしれません。(経験済み)

でも今は昔以上に、読み手側も書き手側も、上記のような外的な要因に左右されやすくなっています。けれどそれなら、うまいアプローチが出来れば改善する可能性もあるのです。

今まで私は100件以上の二次創作の添削をしてきましたが、「自分の作品がなかなか評価されない」とお悩みのかたの作品で、全く面白くない、と感じた作品はありません。お世辞でもなんでもなく、そういう方の作品には、「書きたいこと」がきちんと盛り込まれていることが多く、作品に対しての熱意を感じました。
その真面目な熱意ゆえに深く思い悩んでしまうこともあるのでしょう。一人で思い悩み、出口が見えなくなることも。
そういう時は、まずは上記のような外的要因のことも、ちょっと思い出してみてください。
自分に何もかも問題があるというわけじゃないんです、ということを意識して、深呼吸してみてください。
少しかもしれませんが、気持ちに変化が起こるかもしれませんよ。

また、具体的なアドバイスとしては、投稿サイトにあげる場合、読者を惹きつけるために、以下の点を大事にしてあげるのもいいかもしれません。

「キャプションはしっかり書く」
作品の入り口ですから、読者はこの時点で、書き手の熱量や方向性を理解します。
最近の傾向だと「~~な話」と簡潔にあらすじを伝えるキャプションが増えていますが、その時点である種のセンスバトルは始まっているので、恥ずかしがらずにパッションを書き綴るのもいいでしょう。性癖は丸出しが一番。

書き出しをしっかり書く」
某投稿サイトの場合は、Twitterに共有などすると、書き出しが表示されます。また、普通に検索で辿り着いた人が見るのも、まずは書き出しです。
書き出しがふわふわしていると、そこで文章レベルが測られたりして、まだ俺のフルパワー萌えを見せてねえぞ!って段階でお別れになることも。
キャプションの内容と書き出しをきちんと一致させるのもいいでしょう。自分の読みたい作品を読ませてくれるという安心感があれば、読者の多くはきっと最後まで読んでくれます。
逆に、キャプションの内容がなかなか出てこないとか、書き出しから物語がなかなか進まないとなると大変です。読み手、だいたいキャプション詐欺には厳しい。

こういうちょっとした部分も試行錯誤しつつ、それでも評価に納得がいかない、自分の文章がやっぱり駄目な気がして苦しい……という人は、ぜひ当サービスにご相談ください。
確実に評価を上げてやりますよ!という約束は出来かねますが、フラットな第三者意見を提出させて頂きます。

ただ文章を添削、校正するのではなく、どんな言い回しがほかにできるか、どうすればさらによい作品になるか、を考えたアドバイスをさせて頂いております。

だいたいこんな感じの添削です。
みなさまの楽しい創作を応援しています!
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す