大きな心で♪

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化学物質や電磁波の影響のない家づくりを長年しておりましてが、たまにですが現場でケミカルな接着剤を使用してしまう職人さんがいらっしゃいます。

家一軒をつくり上げるためには、さまざまな業種の職人さんの手をお借りしなければなりません。それこそ何十人、百何人の方の力が必要です。
その一人一人の方に化学物質や電磁波のことを説明して理解をいただき、進めるようにはしておりますが、なかなか難しいところもございます。

と申しますのも、いまの一般的な家づくりでは当たり前のようにケミカルなものが使われていることに加え、職人さんは建主さんのことを思って良かれと思ってケミカルなものを使ってしまうケースもあるためです。

具体的な話をしましょう。

例えば『音鳴り』の問題。

『音鳴り』とは、歩いた際に床がキュッと音がする現象です。
この『音鳴り』。一般的な家づくりではクレームの対象になります。
そのため、大工さんは、建主さんのことを思い、音鳴りがしないように、良かれと思ってボンド(接着剤)を使用してしまうことがあります。もちろん、使用する前に現場監督さんなどに確認してくれる大工さんがほとんどですが、助っ人で手伝いに来てくれている大工さんなどは、良かれと思って使ってしまうことがあります。

私のようにケミカルなものを極力排除した家づくりをしている建築士からしますと、根太ボンドの使用は建て主さんのカラダに影響を及ぼす可能性がありますので使用しません。

しかし一般的な家づくりでは、当たり前に使われている接着剤であり、かつ、クレームになる可能性のある音鳴りを止めるために必要な行為であります。
建て主さんも新築物件で床がキュッとなれば、あれ?と思うこともあろうかと思います。

この職人さんにとっては当たり前の行為、職人さんにとっては良かれと思ってしてしまう行為、をしないようにしてもらうことはとても難しいのです。
良かれと思って善意でやってくれている職人さんの気持ちも大切です。

これはほんの一例なのですが、一般的な家づくりにはケミカルなものが、当たり前にたくさん使われています。
合板や集成材を使わなければそれでよいと考えておられる方も多いと思いますが、あらゆる工程でケミカルなものは使われているのです。

ですので、もちろん設計監理や工務店さんの現場管理上で気をつけてはおりますが、万が一ケミカルなものを使ってしまったときには、大きな心で、職人のみなさんも建て主さんのことを思い良かれと思って使ってしまったことを理解して温かい目でみていただきたいのです。

善意でやってくれている職人さんの行為をそれは一般的にはよいことだけれども、化学物質に過敏な方の家づくりにおいては、その接着剤が建て主さんのカラダに影響を及ぼす可能性があるということを職人さんに理解いただくことはなかなか難しい。

一般的な家づくりではケミカルなものがあまりにも当たり前に使われているため、職人さんも気にせずチュッとつけてしまうことがあるのです。

根太ボンドは一例ですが、ケミカルなものを使わない家づくりの場合は、そのようなことが多くあります。

私の立場としましては、根太ボンドなどケミカルなものを使用しない家づくりのため、建て主さんには音鳴りがする場合があることを伝えるとともに、職人さんにはケミカルなものを使わずに、しかしなるべく音鳴りがしないように(例えば裏からビスで留めてもらうなど)していただくようお願いをしております。職人さんには一般的には当たり前で使っている○○はこの現場では使わないこと、その場合はどうするか、きちんと対応策を職人さんにきちんと伝えるとともに、職人さんからの質問があれば随時質問に応えていきます。

化学物質や電磁波の影響のない家づくりはこれからの家づくりとしてはとても大切と思います。空気と一緒に口から入ってきてしまう人工的な化学物質を極力減らす家づくり。その家はきっと居心地の良い家になるでしょう。ぜひ大きな心で、楽しみながら家づくりをしていただきたいと思います、
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