ご存知ですか?化学物質過敏症

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化学物質過敏症や電磁波過敏症

興味ない方はスルーください。

家の中で化学物質は至る所で使われています。
実は農薬も使われています。
それらはあまり知られておりません。

どこにどのような化学物質や農薬が使われているのでしょう?
なかなか把握している人は専門家である建築士や工務店さんでも少ないのが現状です。

化学物質が使われているでしょうか?と安易に書いてしまいましたが、自然素材からも化学物質は出ています。
といいますか人間の皮膚や吐く息からも、例えばホルムアルデヒドなどが出ています。
自然の木からも、なにも添加していない自然な木からも水拭きした際などにアセドアルデヒドなどが放出されることがあります。

しかし不思議なことに、化学物質過敏症の方にお聞きしますと、自然界の化学物質と人工的につくられた化学物質では感じ方が違うという方が多いんですね。
化学式では同じ物質にもかかわらず、不思議ですね。

さて、今回、お話ししたいことはそのようなことではありません。

私は健康住宅を長年つくり続けておりますが、そのようにこだわった家をつくり続けていても、どうしても使わざるを得ない部分の人工的な化学物質を含んだ建材がございます。

それはシーリング材と呼ばれるものと既製品をとめるための接着剤です。
例えば、私はほとんど使いませんが、外壁にサイディングを使用した場合、その接合部にシーリングが使われています。
外部ですのでそれほど気にする必要はないと思いますが、実は化学物質だけでなく外部のシーリングは紫外線劣化も懸念材料の一つです。

私の設計ではサイディングはほとんど使いませんが、サッシ廻りにはシーリング剤(コーキング剤)の使用は致し方なく、使わざるを得ないところでもあります。
木製サッシを使用し、外壁の材料も検討すれば、シーリングを使わない方法もあろうかと思いますが費用が高くなってしまいます。

また、室内ではお風呂やキッチン、洗面などの水回り。この部分にはシーリングが使われます。

ここでシーリングを悪者扱いしておりますが、種類によりニオイの少ないものや揮発の少ないものも出ております。
アクリル系、ウレタン系、シリコン系などの種類があります。
私は使う場合はシリコン系でアルコールなど揮発物質の少ないコーキング剤を施工会社にお願いしております。

しかしメーカー指定でどうしてもウレタン系でないと駄目というメーカーもあります。なぜならメーカー保証の課題があるためです。

今までの経験では、浴室などシーリング剤を使用した空間でも、熱湯をかけて物質の揮発を早めることを1週間ほど続けると、ほとんど不快なにおいなど感じなくなったという方が多いですので、お試しください。

また床下に使われる大引という材を支える金物を基礎のコンクリートに止めるための接着剤などもあります。接着剤を使わずに釘だけで留める方法もありますが、床鳴りの問題もあり、施主の理解を得た上で施工者にも説明が必要です。なぜなら床鳴りはクレームの一つになりかねない課題でもあるためです。

このように化学物質を極力使わない家づくりでさえもどうしても使わざるを得ない部分があります。

一般の家づくりでは合板は当たり前と思います。私は基本、使いません。

合板は木を大根のかつら剥きのように薄く伐ったものを縦横を交差させて接着剤でくっつけた材料です。
キクイムシに食害されないように接着剤には農薬成分も含まれているものが多いです。

また家具にも合板は当たり前に使われています。
合板はわかりやすい例ですが、木製建具(室内のドアなどですね)や家具、床材(フローリング)、壁や天井の塗り壁やクロスの接着剤などに人工的な化学物質は当たり前のように使われています。

食べ物については最近、有機野菜や無肥料無農薬野菜など、こだわりの野菜などが出てきており、認知度も上がってきておりますが、家づくりに関しましてはまだまだ知られていないことが多いです。

シロアリ駆除剤などは気をつけていただきたいものの代表例です。現在使われているシロアリ駆除剤はネオニコチノイド系、合成ピレスロイド系が主流です。
たたみの防虫シートもそうですね。それとやはり家具でしょうか。

いま化学物質で困っている人もそうですが、なによりも子どもたちの健康のために、なんとか化学物質や電磁波の影響のない空間を増やしていきたいと考えております。
しかし化学物質過敏症の方は反応する物質もさまざまであり、この建材を使っていれば安全という正解はないのが現状です。
まずは現状では個別相談しか私には方法が浮かびません。
大学の研究室などで研究を進め、もっと多くの人が安心して住める家が提案できるといいのですが。。。

この記事を読んでいただき、これは!と思った方はご連絡ください。

化学物質過敏症や電磁波過敏症はなってしまってからでは遅いのです。
今の私には一人ひとりの方に寄り添って相談に乗るしかできませんが、ひとりでも多く笑顔で過ごせる空間を増やしていきたいと考えております。
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