お家の寿命と弱点

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みなさんこんにちは。

少しずつではありますが、目を通していただいている方が増えてきているようです。本当に牛歩の歩みではありますが(笑)うれしく思います。
ありがとうございます。

本日は、【お家の寿命と弱点】です。

お家の寿命には
【構造的な寿命】と【社会的な寿命】があると言われます。

構造的な寿命は、そのものズバリ、劣化してしまい、補修もしくは建替えが必要な状態です。

もう一つの社会的な寿命とは社会の考え方が変わり、生活様式が変わることにより時代にそぐわなくなったという大きなお話もありますが、子どもたちが大きくなり家自体の使い方が変わってくる、高齢化に伴う使われ方の変化なども挙げられます。

しかし大きな要因の一つにこの家を残したい!と強く思える家かどうか?という視点もあります。

伝統的な古民家を思い出してみてください。
いまの生活様式からしましたら、不便な部分も多々あると思います。
キッチン、トイレ、お風呂などの水回りから暑さ・寒さという温熱環境まで。
しかしその雰囲気、佇まいなどから、そこに住みたい!住み続けたい!
と思われる方も多いのではないでしょうか?

古くなったから建て直そう、ではなく、愛着の持てる、この家にいつまでも住み続けたいと思える家づくりが私は大切と思っております。

少々長くなってしまいましたが、社会的な寿命を私は大切にしておりますが、今日は構造的な寿命の話をさせていただきます。

構造的な寿命を左右する点は、ズバリ弱点をきちんと把握しておくことがとても大切です。

弱点?と思われるかもしれません。
家づくりの弱点はたくさんあります。
一番大切な要因としましては『雨漏り』をさせない考え方ですね。

屋根のつくり方で、複雑になればなるほど納まりは複雑になります。
また下に居室があるにもかかわらず水がたまる構造の屋根などを見かけることがあります。もちろん防水できちんと処理をしていれば雨漏りはしません。しかし経年劣化や地震の揺れにより防水が切れることも想定されます。
私がつくる家の屋根はなるべくシンプルに雨は自然に下に流れる、また雨水がたまるところをつくらない構造を心がけています。

また材料の違う部分は雨漏りの原因になりやすい場所の一つです。
例えば、1階が大きく2階が小さなお家はよく見かけると思います。
そうしますと1階の屋根の部分と2階の壁の部分の取り合いの部分は屋根(瓦や板金)と壁(サイディングや塗壁、板金など)の材料が違うものが交わる部分ができます。
その部分はもちろん板金などで防水をきちんととりますが、こちらも最近の激しい風雨などの影響で、雨水が入り込む可能性があります。

窓廻りなども違う種類のものが混じわる部分ですね。
壁材とサッシの取り合い部分。きちんと防水テープで処理してあり壁との取り合いはコーキングで処理されているとは思いますが、
経年劣化や地震の揺れなどにより防水がきれてしまい、漏水する可能性のあるところです。
ですので私はなるべく庇の出を大きくして、窓に直接雨があたらないようにしたいと考えております。
余談ですが庇は太陽の光を上手に取り入れる装置としても有効です。
夏の暑い日差しは室内に入らないように、冬の暖かい日差しは室内を温めてくれるように庇を上手に使うことを考えます。

家には部材の違うところのつなぎ目は弱点になる可能性があること、凹凸の部分はやはり弱点となりやすいこと、このあたりは頭の片隅にお留め置きください。
新築のときには雨漏りなどは起きにくいかもしれませんが、地震の揺れ、経年劣化により、弱点のある物件は雨漏りがしやすくなるかもしれないと覚えておいてください。

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