■ライバルと敵の違い
ライバルとは
①好ましい状態で互いに影響し合う関係
②知識や技術を高め合い、互いのレベルを上げる
③同じ方向を向いている
④互いに信頼し、存在を認め合っている
ライバルは競い合いますが、お互いを認め合い助け合います。
しかし結果として勝敗がついても、相手を見下すことはなく否定もしません。相手の健闘を称え、次は負けないように自分の努力を欠かせません。
ライバルは「相手の存在があるがゆえに自分がある」と考えます。
互いに人間としての信頼関係をもち、不当な手段で傷つけ合うような行為はしないのです。
何故なら、同じ方向を向き、目標が同じ「同志」だからです。
敵とは
①常に対立し相手の存在を認めない人
②相手に危害を加え、相手の利益を阻害すると思われる人
③自分の好みや考えと異なる考え方を持つ人
敵は常に対立し、何かが起これば互いに攻撃し合います。
勝敗がついた場合は、必ず優越をつけ相手より自分が優れていると周りの人にも示そうとします。
敵には信頼や尊敬はなく、自分の支配下になることを求めます。
共存することはせず、「相手の存在を潰すことが自分の存在の証」と考えているのです。
■敵と争っても無意味な理由
敵となる人には、共通の考え方と行動があります。
1.自分が一番優れていると思っている
自分が一番優れていると考えています。
同時に証明しようと考え行動します。
すぐに他人を攻撃し自分が優れていることを証明したいのです。
だから、自分より評価が高い人は許せないため
相手を低く評価し存在を否定します。
2.逆らう者は許せない
自分が一番優れていると認めて欲しいと思っています。
それを認めない人は自分に逆らう者として許しません。
攻撃し潰そうとします。
「自分に従うのが正しい、逆らうものは許さない」という考え方です。
独裁者と言っても過言ではありません。
協力や協調、相手を認めようとしないからです。
3.責任を取らない
全てにおいて支配欲が非常に強く、相手に対して「イエスマン」を求めます。勿論、自分に不利益なことは認めません。
その反面、自分が責任を取ることはありません。
全て他人の責任にします。
自分の非を認めれば、一番優れている立場には「君臨」できないからです。
4.相手の欠点を探し回り、足を引っ張る
協力や協調という考え方がないため、相手を褒めることはしません。
相手を褒めたとしても、口先だけで本音ではありません。
逆に相手の欠点を探し、足を引っ張ろうとします。
相手を攻撃するためであれば、手段は選ばないという考え方です。
5.信頼関係は必要としない
信頼されたいとは思っていますが、相手や仲間を信頼していません。
信頼できるのは自分だけです。
だから信頼関係は必要としていないのです。
きっと信頼を裏切られるときの「恐怖心」を持っているのでしょう。
言い換えれば「孤独」なのです。
■ライバルは互いを高め合う関係
ライバルは同じ方向を向き、信じ合い認め合う関係です。
そして知識や技術を高め合い、互いのレベルを上げる関係です。
ライバルはどのような考え方や行動をしているのでしょう。
1.相手を否定せず尊重する
人は誰でも「他者から尊敬されたい、認められたい」と願う欲求があります。この欲求が妨害されると、劣等感や否定感情が生じ「敵」として認識されます。
間違いは間違いと言うことは重要です。
しかし、まずは相手を否定せず、話を聞き尊重することが、ライバル関係の考え方です。
2.相手を妬まず、互いに補い合う
自分に無いものを相手が持っていると妬みます。
しかし、自分のすべてを相手が持っていることはありません。
相手に無いものを自分は持っているものです。
ライバルは、相手を妬みません。
自分だけが持っているものを相手に伝えようとします。
ライバルは、互いに補い合おうと考えているのです。
相手を妬む気持ちだけでは、「憎悪」が生まれ「敵」としか見えなくなるからです。
3.嘘や隠し事で相手を誤魔化さない
人は「見栄や失敗を隠す」ために、嘘や隠し事をします。
これが続くと、雪だるま式に膨れ上がり本当のことが言えなくなります。
結果、信頼関係を失います。
誰でも自分の弱さは見せたくありません。
しかし、ライバル関係であれば互いの弱さは、人として認め合います。
ライバルは互いの弱さを補うために、意見交換や助言ができる関係です。
理由は、互いに高いレベルを目標としているからです。
自分だけがレベルアップしたいとは考えていません。
相手がレベルアップすれば、自分もレベルアップできると考えているのです。
4.相手のために助け合い行動する
敵であれば、相手を蹴落とすのが目標です。
ライバルは相手のために助け合います。
助け合うことは信頼関係だけではありません。
相手のために行動できる勇気でもあります。
ライバル関係は、公私共に「友」であり「同志」なのです。
5.同じ目標をもち、同じ方向を向いている
目標や方向が異なると、目的や価値観も違います。
目標や方向が同じだからこそ、目的や価値観が共有でき議論や意見交換ができます。
ライバルになりたいために、無理に目標や方向を合わせる必要はありません。違いがあるならば、どこがどのように違うのかと相手と話し合い意見交換をすればいいのです。
重要なのは、ライバル関係に至るまでの互いの努力です。
■ライバルと敵は、「競う」と「争う」の違い
最初に、職場で争うことは無意味 ! と申し上げました。
そして、そこにはライバルと敵は考え方と行動の違いを説明しました。
最後に、競うと争うはどのような違いがあるのでしょう。
「競う」は、互いに高め合い成長を目的にする行動です。
信頼関係と同じ目標に向かって努力する関係です。
「争う」は、相手と対立し奪い合う行動です。
人としての思いやりや尊厳は存在しません。
このようにライバルと敵は違います。
ライバルは信頼関係と同じ目標を持つ同志であり
「互いの成長」が目的です。
敵は対峙による「奪い合い」が目的でありプラスになることはありません。
だからこそ
ライバルの関係(=競う)こそ自分を高め職場で育てていく必要があります。
敵の関係(=争う)は職場では無意味ではないでしょうか。