ぼくが子どものころ、ほしかった親になる

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ぼくが子どものころ、ほしかった親になる

幡野広志 / php
「優しい子に育てるには、優しい親でいなくちゃいけない。」
優しい子に育てるために
ボランティアに連れて行く?動物を飼う?みんなに優しくしようねと教える?間違ってはいないけれど本質でもない。自分が親として優しい人となり優しくあり続ける事で、子どもは自然とそうなる。しかし、優しさは難しい。してあげる事、あえてしてあげない事、叱る事、褒める事、ただ受け入れる事。
相手を理解し、自分でできる方法で手を差し伸べる事が大切。
「学校は、理不尽さを学ぶ所だ」
 社会はそもそも理不尽な世界。それを知らないまま大人になると理不尽さにやられてしまう。そう言う意味では学校へ行くことは大切だ。いじめはなくならない。現代社会の大人でさえ、多数派が少数民族を弾圧している。弱いものをいじめることは、残念ながら動物にも備わった本能だ。友達は絶対的な味方じゃない。置かれた立場や状況で変わって行く。だからこそ親はどんな時も味方で、受け入れ手を差し伸べる。
「自分の言葉で相手に気持ちを伝える方法を子どもに知ってほしい。」
 たとえ家族でも、黙っていても分かり合えるなんてありえない。言葉できちんと伝えられる人に育ってもらうには、親である自分自身が言葉できちんと伝えられる人にならなくてはいけない。それと同時に「いくら伝えても全ては理解してもらえない」と言うことも知ってほしい。答えはいつも、自分で出すしかない。そのためには孤独も必要。どんな時も一緒にいて、最後まで一緒にいるのは自分自身だから。
「大きな成功より小さな成功体験をたくさん積み重ねる。それをほめられたほうが、自信につながる。」
 褒められることは自信を育てる栄養で自信は大切。自信を持つ事で人の目を気にしなくなり、自信を持つ事で余裕が生まれ優しくなれる。
「夢を叶えるために、お金と仕事というツールがある」
職業は目標にはなれど、目的にはならない。だから職業を夢にしても意味がない。夢を叶えるためにお金と仕事と言うツールがあり、そのツールのために必要なのが学歴。だから仕事をライスワークと割り切って効率よく稼ぎ自由な時間を謳歌してもいいし、ライフワークとして生きてもいい。仕事はツールだから。
「お金について子どもに教えるのは、親の役目何だと思う。」
 子どもにお金を残す事も必要だけれど、お金を生み出す方法を教えた方が良い。お金は社会で絶対に必要な事なのに、学校では教えてくれないからだ。お金に困ると、お金以外の事を考えられなくなる。死ぬほどお金に困らなくても、低賃金長時間労働だと夢を叶えるツールにもならないしプライベートも失う。今の子供が大人になる頃には、投資ももっと一般的になっているはず。
「目標を設定し適切な努力をして到達する。これが具体的に夢に近づく基本だ。」
 努力すれば夢は叶うと言うのは嘘だ。運も必要だし努力をだけではどうにもならない事もある。また努力の仕方にも適切/不適切がある。
「息子には息子で、考える力を養い自分の答えを見つけてほしい。」
 勉強のできに関わらず、本を読んだり詳しい人に話を聞いて自分の興味を掘り下げ知識を深めてほしい。知り得た知識をいくつも並べると問題はさまざまでも「こうやって問題を取り除けば解決するするな」と分かったりする。これは面倒臭そうだけれど、面白いし生きることにつながる。
「幸せは何か自分で決めていいと息子には伝えておきたい。」
 幸せの定義は人それぞれで、それは誰にも強制することはできない。お金を稼ぐ事が幸せの価値観の人は、ホームレスを見て哀れむかもしれない。でももしかしたら、ホームレスは自由である事が幸せの価値観でお金のために夜まで仕事に拘束されている事を不幸だと思うかもしれない。
 病気や子育ては、幸せのハードルを下げてくれる。当たり前が幸せに変わるからだ。


皆様にとって親子とは?

子育てとは?

大切なことは?
全てが当たり前が幸せに変わる。

読んで頂きありがとうございます。


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