DVやモラルハラスメントはとても治りにくいものです。
パートナーに「もうしないから」と復縁を懇願され、やり直しては裏切られる。
そしてほとんどのDVやモラハラはどんどんエスカレートしていくことが大半です。
ですからこの件については正直「大丈夫です。きっとよくなりますよ。」などとは言えないのです。
でも全てのDVが治らないわけではありません。
自分がパートナーに危害を加えていると自覚がある。
幸せな結婚生活を取り戻したいという方に読んでいただければ幸いです。
自分がDV加害者になってしまったら
最近では男性に限らず女性のDVも増えてきました。
夫婦間でDVが起こったら、まず言えることは「DVは犯罪です」
そして離婚調停に持ち込まれれば勝ち目はありません。
最悪の場合、子どもへの面会権もはく奪される恐れもあります。
そう、二度と子どもに会うことができなくなるのです。
酷いモラハラやDVについては、別居からの修復はほとんど見込めません。
自分と子どもの命や生活を脅かす程の脅威を受けて、なお愛情を持つことは難しいからです。
でも、パートナーに怪我を負わせるほどではなかったり、それもほんの数回だった、
更に自分が加害責任を明確に受け止められているのであれば、やり直すことができるかもしれません。
自分のDVと向き合ってみる
・いつから始まったか
・それはどのような場面で多く起きるのか
・それはエスカレートしているか
・自分が100%悪いと自覚があるか
・治したいという強い意志があるか
・暴力の他に起きている衝動や異常行動はあるか
・幼少期に家庭内でモラハラやDVが日常的に存在したか
DVが最近急に始まったのであれば、環境の変化や(人間関係、結婚、出産、転職など)ストレスの影響、稀に病気の兆候ということも考えられます。
子どもの頃虐待を受けた、父親が母親に暴力を加えていたとすれば、それは心の傷として根深く刻まれているのでカウンセリングやセラピーなどでの診療的治療が必要になります。
暴力とは一つの行動です。
行動であるかぎり、自分で考え暴力を与えることを選んでいます。
行動を変えるためには考え方を変える必要があります。
あなたが大切な人を失わないために変えなくてはならないことを考えてみましょう。
DVの治療法とは
医療的アプローチ
DV治療専門病院や心療内科、精神科の受診。
暴力は病気とも密接な関係があります。
自分が暴力を振るったときの様子をはっきりと覚えていなかったり、人格が豹変するようであれば人格障害という病気も考えられます。
一度専門医に診てもらうことをお勧めします。
その他の民間療法や治療ブログラム
日本でも最近はDV専門のカウンセリングや、自助グループや怒りの管理訓練など、DVの治療を目的とした取り組みが増えています。
DV加害者プログラムの目的
①加害責任の自覚を明確にする
②加害者の認知・行動の変容
③被害者の安全確保
加害者が暴力を用いず、敬意を持ってパートナーと接することが可能になることを目指す。
「暴力は選択」であり、責任は100%加害者にあることを自覚する。
DV加害者にはDV家庭で育ったものが少なくないため、その考え方や感情の整理をすることで世代間連鎖を防ぐ必要があると考える。
加害責任を明確にしない手法(カップルカウンセリング、自助グループ方式、怒り管理訓練の単独使用)はかえって危険性を招く可能性があることに注意が必要。
DVが治るための条件
自分の問題に気付いている
治すための動機がある
まじめに治療に取り組む
つまり、自分でも自分の暴力的な問題に気付いていて、配偶者から「このまま暴力が変わらないなら離婚したい。」と言い渡されており、危機感がある人が、まじめに治療やワークショップに通っている場合は、治る可能性があるということです。
配偶者に言われたから嫌々足を運んでいて、内心は自分の問題だと思っていない人や、治療途中で自分の内面と向き合うのにばかばかしいなどと理由を付けて投げ出してしまう人もいるため、やはりDVはそう簡単には治らないということです。
DVを治すために考え方を変える
DVが原因の夫婦関係修復を目指すのであれば、考え方を大きく変える必要があります。
①自分の正しさへのこだわりを捨てる
こうあるべき、できて当然、自分が正しいという気持ちを押し付けない。
②関係性の信念を変える
相手が失敗したり、完全でないこともある。自分の思い通りにならないからといって相手を傷つけるのはおかしい。
③関係性の認知の歪みを正す
女性が男性に尽くす、合わせるのは当然という間違った考え方を変える。
お互いの価値観は違って当然ですし、違いは受け入れるものです。
相手を否定しない。
話をきちんと最後まで聞く。
理解しようと努力する。
役割分担を厳しく決めずに、どちらかやれる方がカバーして補い合う。
DV別居を解消するために
まず、DVを受けていた配偶者の気持ちになって考えてみましょう。
愛して信頼していた相手から暴力を受けることが、どれだけ恐ろしいか…
別居した時点で信頼関係は崩れ、不信感でいっぱいのことと思います。
体の傷は治っても、心の傷はパートナーを一生涯苦しめることになるかもしれません。
やり直すためにできること
・自分の取った暴力や過去の過ちについてきちんと謝罪する
・DVを繰り返さないようにすることを伝える(治療やカウンセリング)
・どのように変わるのかを具体的に伝える
・もう一度だけチャンスをくれるようにお願いする
きっとすぐに同居には至らない人がほとんどだと思います。
◎それでも少しずつ会って話す時間を作る(最初は怖がらせないように周りに人がいる場所で)
◎スマホやパソコンで顔を見ながら電話する
◎温かい言葉や笑顔で接して安心してもらう
修復までの時間を焦ってはいけません。
この問題を乗り越えれば以前よりずっと仲の良い夫婦になれることを信じて頑張ります。
まとめ
夫婦関係は密度が濃く、お互いにイヤなところも目に入りやすいのでストレスを溜めないことも重要です。
☆言葉遣いは丁寧に
☆思いやりを持って
人との繋がりは支配や強制では成り立ちません。
お互いに尊重し、良い所も悪い所も認め合うことが重要です。
そしてもっとも大切なこと
子どもの前では喧嘩をしない、暴力を振るわない。
子どもの前で配偶者に暴力を加えることは児童虐待にあたります。
子どもの心には深い傷が付き、大人になって対人関係で苦しんだり、自分を責めてしまう(自己否定感)を抱き、生き辛さを感じてしまうかもしれません。
親が子どもにしたことは、やがて親になんらかの形で返ってきます。
DVを克服して幸せに家族で暮らしている人もたくさんいます。
あなた自身のためにも、大切な家族のためにも諦めずに頑張りましょう。
あなたに力を貸してくれる人、助けてくれる人がきっといます。
一人で悩まず思いついたら相談をしてくださいね。