臨床検査技師の将来性

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コラム
今回のテーマは臨床検査技師の将来性について考えてみましょう。
私たちは検査のプロとして日常業務を行っているわけですが、医療現場にいると命の尊さを感じたりもする機会もあります。
検査の測定機器の進歩によって臨床検査技師として将来性について不安や心配になっている人も多いのではないでしょうか?その不安や心配ごとについて、私の経験も踏まえてこれから先に求められている臨床検査技師像について一緒に考えてみましょう。

臨床検査技師の現状

病院などで検査するにも、昔は手作業がほとんどでしたが、現在では機器の進歩によって自動分析装置で測定を行っているのが現状だと思います。(自動化の加速)
我々検査技師の技術も進んでいます。専門性の高い学会認定の資格なども増えており、細胞検査士超音波検査士など、自動化する部分が難しいと分野の資格もあります。今後も需要がある資格の一つとして覚えておいて下さい。
その他には糖尿病療養指導士という糖尿病患者さんへ検査の説明や検査結果の見方についてレクチャーを行います。患者さんと直接接することが少ない検査技師ですが、糖尿病療養指導士はおすすめです。また、高齢者が増える一方で、糖尿病患者さんも増加傾向にあると考えています。
また、最近では病院やクリニック、検査センターへの就職先などが一般的に多い傾向でしたが、医療機器メーカーへ就職する人も増加傾向にあります。
検査技師が検査機器を扱う技師さんへ商品説明したりするので、説得力はあります。また、ある程度経験を積まれると医療機器メーカーからのお誘いなんてこともあります。
*私も就職して8年位臨床を経験したときに器量機器メーカーへ来てほしいという案件が数件来た記憶があります。その時は臨床に未練があったので、お断りしましたが、今となってはお声かけてくれたことは非常に嬉しいことです。

先ほど超音波検査については今後も需要がありおすすめ資格としてお話しました。病院によっては超音波検査をお医者さんや放射線技師が行っている場合もあります。人件費対策として考えて良いでしょう。このようなケースもクリニックなどでは今後は増えていく可能性もあるでしょう。
職域が・・・っと思った方はちょっと待って下さい。
臨床検査技師の業務内容が少なくなってきているわけではありません。
最近では検体採取業務が臨床検査技師の業務範囲に加わり、鼻腔や口腔粘膜から採取なども可能になりました。検体採取の業務拡大の目的とすると、検体採取から検査、報告まで行うことで、より質の高い検査結果が出せるということになります。
さらには、病棟業務でも臨床検査技師がベットサイドでの検体採取や検査説明など、看護師さんが行っていたことを臨床検査技師が行うことも各施設で今後は検討されていくのではないでしょうか?

臨床検査技師としてのさらなる飛躍

当ブログでも臨床検査技師と業務範囲が広く、各部門によっても業務内容が異なることについてお話しました。
覚えることがたくさんあり大変です。特に入職した1年間は覚えることだらけで本当に大変だと思います。色々な部門でスキルアップして前に進んで行ってもらいたいと思います。
業務の都合などで部門配置が変更になることもあるでしょう。希望の部門への配置も希望通りにいかないこともあるでしょう。でも、幅広い知識は必要になることも多いでの学んでおいて損はないと思います。
全部門を極めることは難しいと思いますが、何か1つでもいいので資格を取得してみても良いと思います。

★おすすめ上級資格★
・超音波検査士
・細胞検査士
・糖尿病療養指導士
・緊急検査士 など

その他にも医療機器メーカーや企業に勤めたり、治験コーディネーターのように薬の安全性のために従事したりすることも可能です。治験コーディネターは看護師や薬剤師、栄養士なども職種もいるので、他職種との繋がりもできます。また、臨床検査技師の場合は薬による影響の検査値の推移なども検査の知識を活かすことができます。
臨床検査技師が活躍できる場所は医療現場のみならず、さまざまな場面でも活躍が期待できます。つまり、将来性について不安や心配なことはご自身の結果次第になります。少なくとも、日々の業務の中からアンテナの感度を高くしてスキルアップし続けて下さい。
ご自身のことは、ご自身で選択していき、職場での選択肢も広げておくと、のちに一生活躍できる臨床検査技師になれると思います。

お気軽にご相談下さい。

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